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「会社員」という名のサブスクリプション

いま、いろんなサービスがサブスクリプション(定額課金)になっています。

いろいろ理由はあると思うのですが、サービスを提供する側の大きなメリットのひとつとしては、『売上の予測が立てやすいこと』です。

売り切り型の商品だと、先月はすごく売れたのに、今月はまだ全然売れてなくて売上0円....なんてことも極端に言えばありますが、サブスクリプションではそれがありません。

解約されてしまえばそれで売上が0円になるのは同じですが、一般的にすべてのお客さんが同時に『解約します!』なんてことにはなりません。

だから、過去のデータをもとに『解約率』や『毎月新規で増えるお客さんの数』などを計算すれば、だいたい『半年後の売上はこれくらいだな』とか『1年後にはこれくらいになってるだろうな』とかっていうのがわかります。


『売上の予測が立つこと』がなんでそんなに良いのかというと、『投資』が積極的にできるようになります。

おととい、元インターン先のインタビュー記事を公開したのですが。


ぼくがお世話になった元インターン先のオンリーストーリー、社員が5人しかいない状態で2020年の新卒を6人採用したんだそうです。

すごくないですか!?


でもこれだけ思い切った『新卒採用(という名の投資)』ができるのは、オンリーストーリーがサブスクリプション型のビジネスを展開しているからです。

逆に売り切り型のビジネスを展開していると、『今月はたまたま売上が良かったけど、来月はこんなにうまくいかないかもしれない』と思って、採用や新しい設備などへの投資を、ためらってしまうかもしれません。

そういう意味で、サブスクリプションは、『売上の予測が立つ』という点において、売る側の大きなメリットです。


ただ、ぶっちゃけ、それって別にサービスを使う側にとっては、どうでもいいですよね...。

ビジネスの本質っていうと少し大げさですけど、買い手側と売り手側、両者にとってのメリットは別にあるような気がします。

そうじゃないと、ここまで『サブスクリプション』っていう形態はいろんな産業に普及しなかったはずです。

そんなことを考えながら、3日前の採用イベントに出たとき、『これだ』っていうことに気が付きました。

結論から言うと、サブスクリプションによって『契約が出口じゃなくて入り口になったことが、両者にとって良かったんだろうな』ということ。


そう言えば、似たようなことを少し前に書いていたことを、この話を思いついたときに思い出しました。


これを採用の話のときに思い出したということで、広く言ってしまえば、『会社員』というシステムも、『給料という名のサブスクリプションなのかもしれないなあ』と思いました。


サービスにしても、採用にしても、『続けてもらうなかで、サービスの内容を改善し、お互いに使い心地のよいハッピーな感じなることを目指す』というのが、サブスクリプション型の良いところなのだなと、採用イベントで出会った人事の方と話したときに思いました。


このまえ参加した人事イベントのテーマが『入社後のフォロー』だったんですが、

これは言ってしまえば、ビジネスでいう『カスタマーサクセス』です。


ビジネスも採用も、契約(入社)したら終わりじゃなくて、そこがスタートという形で、お互いがハッピーな環境になれたらいいですね。

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