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noteって、「順位」をつけないよね

「人気コンテンツトップ10」みたいなものがあれば、ユーザーにとっても、作り手にとっても、(短期的には)すごく楽です。

というか、大抵のプラットフォームには、ランキング機能がついてます。

ユーザーは、数あるコンテンツのなかから、人気上位のものを選べば「失敗しない」し、選ぶ時間も短縮できます。

作り手にとっても、絶対に自分の作りたいものが明確にある人はまたちょっと別ですけど、それ以外の大多数の「自分の作りたいもの」と「多くの人に届いてほしい」のグラーデションを漂っている人にとっては、「多くの人に届くコンテンツの傾向」を把握することができるのは、ありがたいです。


ただ、「ランキング」って、中長期的にはコンテンツの均一化を招いて、ユーザーにとっても作り手にとっても、不幸なものになってしまう可能性があります...。

ちょっと前に、ネットフリックスがランキング機能を実装して、いろんな記事やSNS上の反応を見る限り、わりと好意的な意見が多かったんですけど、最初に書いた通り、ランキング機能って別に万能薬ではないんですよね。


そう考えたときに、noteってランキング機能がないですよね。

これは、代表の加藤さんや、たぶん深津さんなどの思想が色濃く反映された結果だと思うんですけど、その思想っていうのが、おそらく「クリエイターの多様性を守る」ってことなんだと思います。

あと、ランキング機能と同じくらい、「コメント欄の改善」もたくさん要望が来てると思うんですけど(noteのコメント欄は、メンションがつけられなくてコミュニケーションをとりづらい)、これもコメント欄が荒れないようにする(=クリエイターを守る)ための配慮なのかなと、勝手に想像しています。

noteのミッションである「だれもが創作をはじめ、続けられるようにすること」を愚直に体現し続けている姿が、カッコいい。


きょうはもうこんな感じで、ただただnoteを褒めるだけのnoteなのですが、ランキング、つまり競争って、作り手の闘争心に火をつけてくれそうで、一見良さそうじゃないですか。

でも「競争」って「(高速の)改善」はもたらすけど、まったく新しい「改革」は生まれにくいんです。

エビデンスがなくて恐縮ですが、倒さなきゃいけない相手が目の前にいて、じぶんの魅力をじっくり磨くことに、意識を向けにくいからかもしれません...。


1年前以上に見かけた、下の山口さんのツイート、個人的には大発見すぎて、いまでも覚えているんですけど、役に立つものを目指して、みんながランキング上位を目指す世界では(=基準がひとつしかない世界では)、結局1位のものしか残らなくなって、大多数の作り手は、悲しい結末を迎えることになってしまいます。


そしてそれが結果的には、「同じようなコンテンツばかりを享受する羽目になる」という形で、受け手側も悲しい状況に陥ります。

プラットフォーム内で過度な競争を起こさず、多様性を保った状態にすることが、中長期的に見たときに、作り手にとって受け手にとって、そしてプラットフォーマーにとっても、いちばんハッピなー状態になるはず。


ということで、短期的な観点から見たら、絶対にランキング制にしたほうがいいのに、中長期的な観点で見て、かたくなにランキング制を導入せずに、作り手の多様性を保とうとしているnote、めっちゃカッコいいなという話でした!


▼こちらの「noteサイコー!」noteもぜひ読んでください!!


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