組織で「抜擢される人」になるために
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組織で「抜擢される人」になるために

土居 健太郎

マネージャーになりたい、新サービスの立ち上げに関わりたい、新規事業を任されたい、いつかは経営幹部に抜擢されたい、など、ベンチャーではたらく人ならその多くが大なり小なり持ったことのある意向だと思う。

ただし、大半の人にとっては「願望」の域をでていない。

結局のところ、うまく立ち回ったり社内でいい感じに目立ってる人がそういうポジションに抜擢され、自分にはなかなかチャンスがないなぁ、と感じている人も多いのではないか。

もちろん組織の評価能力や人事制度等の成熟度なんかによっても違いはあるだろうが、結論としては

「(他に色々な選択肢がある中で)敢えてあなたが抜擢されるのは何故?」

に対するアンサーをあなた自身が周到に用意できているかどうかが全て、と言っても過言ではない。

あなたがそのポジションに抜擢されるということは、抜擢する立場にある人があなたを抜擢するもっともらしい理由が存在しているはずなのだから、その理由を自分が作ってしまうのが手っ取り早い、という話だ。

抜擢される確率を上げるためにやるべきこと


あなたが希望するポジションに抜擢されるまでには、およそ以下のようなステップを踏んでいくことになる。

1.そのポジションに求められる素養を知る
2.足りていないものを埋める努力をする
3.行動して、
説得力のある成果を残す
4.周囲や上長にその行動や成果を評価される
5.抜擢する立場にいる人にその評判が届く
6.タイミングが合って運がよければ抜擢される

~3.があなたのToDo、4.~がその結果だ。

これだけ見ると「大変な割に確率低そう」と思うかもしれないが、実際に本気でこういう動きをする人は世の中には一握り of 一握り程度しかいないので、さほどコスパの悪い話ではないと思う。


重要なのは「行動や成果がある」→「評価される」→「評判が届く」の3ステップ


当然のことだが、あなたを抜擢するのはあなたではない。

あなたの意向とは関係なく、抜擢する立場の人が何を見てどう考えてどういう判断をするのか、によってあなたが抜擢されるかどうかが決まる。

あなたの日々の行動やその結果から、「こういう仕事も得意なんですね」「こういう役割のほうが向いてるかもしれないですね」のような評価が得られ、そうした評判が然るべき人に届くからこそ、いざというタイミングであなたの名前が挙がって候補に入る。

もちろんそこで名前が挙がらなければ抜擢されるはずがないし、「最近あの人へんな方向に張り切っちゃってるね」のような評価をされてしまえばそこまでだ。


とはいえ、他人からの評価はあなたが決めるものではない。決議の場に誰がいるかが分からないし、あなたのことを知っている人がいざというときにあなたの名前を上げてくれる保証もない。

それ以前に、そもそもそういう抜擢のニーズが都合よく転がってるわけでもないので、「このポジションに抜擢される」などという話はもともと確実性の高い話ではないのだ。

タスクフォーカス:いま自分にできることに集中する


しかし、確実な話ではないと言っても、ステップ1~6の中で、1~3まではあなた自身がやれば済むことで、ここまでは確実にできる。それがあればそれ以降のステップに進める可能性が生まれる。

それすらやらない、という選択をする人にはよほどの偶然と幸運が重ならない限り望むポジションに抜擢されるチャンスは回ってこない。

仮に短期ではタイミングが合わなくてもいつかどこかで誰かの目に留まる可能性が増える。プロジェクト増員のニーズが出たときに声がかかるかもしれないし、上長に希望を伝えたときに話が進みやすくなるかもしれない。

そもそも「会社が必要としていることをできるようになる」ための努力や行動は組織において実を結びやすい。基本的にはいいことのほうが多い。

あなたが望むポジションに行きたいと本気で願うなら、まずは今できることをやる、から始めるしかない。


「やりたいです」と主張するだけでは意味がない


「◯◯に抜擢してほしいと言い続ける」はステップに含めていない。

重要なポジションであればあるほど、抜擢する立場の人が考えるべきは「成功確率を上げる」「組織の成長につなげる」などであり、個々人の意向はその中における参考情報以上の要素になりえないからだ。

こういうことを想像する力、すなわち他者の立場にたって物事を考える力もビジネスでは必要な力ではあるが、意外と軽視されているように思う。

「出る杭」になろうとするだけではダメ


抜擢されたければ「出る杭」になれ、みたいなことを言ってるのも見かけるが、それをそのまま真に受けるのはさほどおすすめしない。

目立つことは大事だが、ならば私も出る杭になろうじゃないか、と張り切って出てくる杭はだいたい変な出方してることが多く、打たれて終了、あるいは「変なの見ちゃったけど関わらないようにしよう」で終了になる。

出たら打たれるような杭ではなく、「然るべき人の目に止まって引き抜かれる杭」にならなければならない、ということをまずは忘れてはならない。


まとめ


抜擢される理由は自分で作ろう


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土居 健太郎
ナイル株式会社 取締役 人事本部長。現在、総勢200名ほどのベンチャー企業の人事責任者。このnoteでは主に人や組織、マネジメントなど仕事に関わることについて不定期で更新します。