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思考の整理学、を読んだ。

40年にわたり我々の知の開発の一助となり続けた名作。

アウトプットする、まずは手を動かし書き出してみる、あえて忘却する、アイデアを一晩寝かす、読書の方法などなど...嬉しいことに自分自身の行動や考え方を肯定してくれるような話題が多く、なぜか一安心。東大京大で多く読まれたという喧伝コピーが今回だけは微笑ましく思えた(権威主義ではないので念のため申し添えます)。

ハイライトは第一次現実と第二次現実について。先日拝読した我らの角幡唯介さんの「書くことの不純」で三島由紀夫が外部や他者を伴わない経験...世界の認識(理解)が、彼の表現を昇華しきれなかった要因だったのでは..と述べられていた。

現代のように、第二次的現実が第一次現実を圧倒しているような時代においては、あえて第一次的現実に着目する必要がそれだけ大きいように思われる。*本文から抜粋

第一次的現実とは言うまでもなく経験であり、身体を通じた経験である。さらには制御不能な何者かと対峙し、飲み込まれてゆく事態に身を晒し委ねることなのだろうか。

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読書感想文

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