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WIRED#48、を読んだ。
retreat...避難、引退、引きこもり 避難所、隠居所、静養所 〔軍隊などが〕撤退、退却、撤収、撤退の。隠れ家、現実での仕事、人間関係、悩みなどのしがらみから離れる自分だけの時間・場所。
単語が持つ元来の意味においては、上述の通りにネガティヴな印象を与えるかもしれないが、わざわざWIREDで特集が組まれるということは、2023年における重要なキィワードのひとつであることは間違いない。ハイライトは巻頭のドミニクチェン氏と國分功一郎氏の対談。アツい!
そしてオフグリッドな体験ができる宿泊施設のUnyokedの紹介も素晴らしかった。 キャビンまで、最寄りの駐車スペースから最大でも1kmは歩かなければならない徹底ぶり。日本では実装可能か?
「撤退」についてフォーカスをあてるなら、内田樹先生の「撤退論」も是非併読を推奨したい。その際の書評も恐縮ながら引用させていただく。
あらゆる成長が飽和し疲弊しきった日本を、どのようにソフトランディングさせるか。それが撤退論。インパール作戦のような大失敗を繰り返すわけにはいくまい。
映画監督の想田和弘さんの「文明の時間から撤退し、自然の時間を生きる」というお話がハイライト。地方都市、さらには限界集落への移住は決してネガティヴな行為ではない。逆に大都市での生活に固執し、結果的に様々な息切れを引き起こしているという事実から目を逸らしてはならない。
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