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ヘルシンキ生活の練習、を読んだ。
久々の更新です。
ヘルシンキという単語を見て何気なく北欧の生活の知恵(リュッケとか...)をキラキラとした感じで綴っているのかなと思っていたら、大間違い!ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」のフィンランド版と言ったら乱暴だろうか。
誤解を恐れず包み隠さず申し上げると、昨今の北欧ブームにはやや辟易している。マスコミやメディアに煽動されている消費者がこのマーケットに多くいる印象。
支持する思想や、それぞれの消費活動は自由だけど、彼らが嬉々としてほうぼうで標榜している「ていねいに暮らす(ていねいな暮らし)」というスローガン的な言葉を耳にするたびに、寒イボが出てしまう。
あ、いけない、マジになっちゃったな。
話を戻すと、幸福度世界1位のフィンランドにだって、それなりの苦労が存在するという絶対的な事実がそこにあり、つまりはこの世に桃源郷などないということ。日本だって捨てたものじゃないのに、文句や不満ばかり言って、結局アナタは何をしているの?と思うこと多々あり。
あ、いけない、マジになっちゃったな。
再び話を戻すと、保育園の存在理由が全く異なっていて、日本は「(親が)労働する環境を維持するための受け皿」であることに対して、フィンランドでは「子どもが教育をうけるための"当然の権利"を行使するための教育機関」であること。全く発想や制度の始点が異なり、衝撃を受けた。
海外で生活することで抜本的かつ半強制的に思考と行動変容を迫られるというストーリーが非常にユニークかつ刺激的。また著者はお名前の通りに韓国にルーツを持ち、アイデンティティのなんぞや?について幼年期から苦悩を携えていたそうで、そのあたりのエピソードも特筆すべきものあり。
必読の1冊!特に無邪気に北欧にカブれている貴方には是非!あ、いけない、珍しくマジになっちゃったな。
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読書好きが高じて書くことも好きになりました。Instagramのアカウントは、kentaro7826 です。引き続きよろしくお願い申し上げます。