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44.価値観の変化

帰路にて、バイク運転者に興味深い行動が見受けられたので、私なりに分析的に書こうと思う。

最寄りの駅から22時30分ごろに自転車で家に向かっている時のことである。
見晴らしの良い交差点で、一台の原動機付き自転車が信号無視をしていった。
状態を書くと、運転者は半ヘルでライトも故障していた。また信号は青に変わる前であるが、見切り発進程度どころではない。
このような状態であった。

私が真っ先に思ったことは、「なぜ待てないのか」ということである。
辺りは真っ暗で、直交する道路の信号までも見える。
歩行者の信号は点滅しており、時期にこちら側が青になることは誰もがわかることである。

このような展開でありながら、青信号を待つことができない。
微々たる時間でさえ待つことが出来ないような急用のために、急いでいる風貌ではなかった。
たとえ急いでいたとしても待ってもいいような状況だ。

ではなぜ信号無視をしたのだろうか。

私は、価値観の問題であると考えた。

見た目からもわかるように不良少年だ。
つまり、仲間といる時には自己顕示欲が高まるタイプの人間である。

そのような人間は昼間あっても、仲間とさえ一緒に行動していれば、信号無視をするだろう。
「俺らが優先じゃ」「止まれお前ら」などと我が物顔で交差点に突っ込んでいく。
危険極まりない。

上記のような行為が恒常的に行われていればどうなるか。

仲間と一緒にいなければ、大したこともできない小心者でも価値観が変化してくるのである。

具体的には、自己優先的な思考を疑わなくなる。

今回の私が目撃した事象は、典型的な例であろう。

すぐ変わるであろう信号を無視して進むことになんの疑いもない。
自分が自己中心的であることに気付けない。

日常の行いが自身の価値観を良くも悪くも変える。

繰り返し行う行為が善行なのか悪行なのか。

その区別がつかない。もしくは、指摘されても悪行ではないと言い張る。
このようなことが起き始めれば、自分の価値観を疑わなければいけないだろう。

是非とも原付の少年には己の価値観を見つめ直してもらいたいものだ。

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