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【ほんとうの幸せってなんだ?】なぜ人は他人と比べるのか? #1034

おはようございます。
引っ越し前に伴い、冷蔵庫の中身の処理のために爆裂食いを繰り出してる森下です。(#もったいない)

隣の芝生は青く見えるって言うけど、他の人のことを羨ましがったって、なんにも変わらないどころかむしろ苦しくなるだけ。
そんなことわかってるのに、だけど比べちゃう人がいるのはなんでだろう。というお話です。

<周りと比べるマインドセット>

見た目もそうだし、能力もそうだし、年収とかお家柄とかいろんなものを誰かと比べて悦に浸ったり、落ち込んだりする人は多いんじゃないかなと思います。

かくいう僕自身も昔はかなり周りの目を気にしいのタイプでして(今も若干そうだけど)、無意識のうちに自分ではなくて誰かと比べて何かを選択していたのかもしれません。

人間の思考もとい行動はマインドセット(価値観とか信念とか思い込みとか)によって大きく変わります。

マインドセットというのは言わばコンパス(指針)のようなもので、つまり、どんなマインドセットかがその人の将来や現状の幸福感に大きな影響を及ぼすと言っても過言ではないのです。

周りと比べてしまうマインドセットは「固定思考」と呼ばれるもので、固定思考は「能力は生まれつきのもので後天的には変わることはないとされています。

固定思考の人は「能力は生まれつきで変わらない」ので能力(才能)がないと一度でも思われてしまったらオワコンなのです。(と思っている)

だから人より優れていること、よく思われること、良い結果を出すことを必要以上に気にしてしまうんです。

もちろん容姿や家柄というような自分ではコントロールしきれない(変わらない)ものだってあります。

もしそのコントロールできないものに対して自信が持てなかったりした場合、全てのものことをネガティブに捉えてしまい、投げやりになったり、誰かに世間に対して攻撃的になったりすることもあります。

僕も昔は「イケメンはみんなうんこ踏め」と思っていましたし。

結局、上を見ればキリはないし下を見たってキリはないわけで。
隣の芝生は青く見えて、人の不幸は蜜の味なのです。(#だって人間だもの)

でも、そんな状態では本当の幸福は感じ取るのは難しくて、それは固定思考の人も薄々わかっていることなのだと思います。だから苦しい。

福沢さんが言ってる通り「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」でして、いろんな人がいて当然で本来は何が良くて何が悪いというのは基本的にはないはずです。

<何がそうさせるのか>

周りと比べても長期的に見てあんまり良いことはないことはわかっているんだけど、ついつい人と比べてしまいます。

人と比べない人生ってきっと楽だし、ストレスフリーだよな、羨ましいな〜と思っている時点で他人と比べてしまっていたりしますよね。笑

さて、そうやって他人と比べて一喜一憂してしまう固定思考になってしまったのには、やはりどこかに原因はあるわけで。

その大きな要因は幼少期における周囲の大人による影響です。
特に親、学校の先生、習い事の先生(コーチ)あたりの影響をモロに受けます。

周りにいる大人たちが固定思考であれば、その環境にいる子どもたちも当然ながら固定思考になります。

子どもは大人たちのマネをするのが抜群にうまいので、言葉や行動をなんの気無しに真似しているうちに、思考まで同じになってくるのです。

例えば親が「お前には才能がないから無理だ」とか「夢見させるようなこと言うな」と木暮くんみたいなことを言うと、子どもは「自分には無理なんだ」「凡人は凡人らしくいよう」という考えに収まってしまいます。

そして勝ち負けや、できたできないをジャッジするような声掛けをしたり、そうした評価を受ける環境にいると「勝つこと(出来ること)=良いこと」「負けること(できないこと)=ダメなこと」と学習してしまうんです。

ここでとっても怖いのが、出来た時に良かれと思って(無意識だと思うけど)結果を褒めてしまっていることです。

出来たことや勝ったこと(結果を出したこと)に対して、「すごいね」「よかったね」「才能あるね」「偉いね」という言葉がけをすると先ほどと同じように学習してしまいます。

結果が出なくなったら褒められなくなる。自分はダメなやつだと思われてしまう、という不安やプレッシャーの方が大きくなってくると緊張してパフォーマンスは落ちるし、チャレンジする勇気も無くなってきてしまう。

結果から自信を作るクセがついているので、結果が出ている時や誰かと比べて優れている時にしか自信もないし、満足感や達成感を感じられなくなるわけですね。

だから自分で幸福感情を高められることは少なくて、誰かがいてはじめて幸福感情が高まる(高めさせられる)ということになります。

固定思考になってしまったのは周りの環境のせいで、もう自分にはどうすることは出来ないのかといえばそんなことはありません。

どうすることもできないというのが、もうすでに固定思考ですから。

固定思考が「能力は生まれつきで変わらない」と考えることに対して、「能力は努力次第でどうにでもなる」と考えるのが成長思考です。

成長思考の人は何かうまくいかないことがあったりした時は、努力不足や方法が違うと捉えます。なので諦めたり投げやりになったり、誰かのせいにしません。

つまりは常に自分にベクトルが向いているということ。周りのことはどうでもいいというわけではないけど、それよりも自分がどうしたいか、何をしたいかということが最優先なんです。

周りとの比較や優劣、結果よりも、自分の努力や成長、チャレンジに意識を向けていくこと。意識を向けられるように日々の生活を見直していくことがとっても大事です。

<自分の声に耳を傾ける>

そもそも自分は「固定思考(のような考え方)だ」ということに気がついていない人がほとんどなわけで。

わけもわからず無意識に他人と比べたり、周りの評価を気にしたりして苦しんでしまいます。

だからまずは自分がどんなマインドセットなのか(思い込みを持っているのか)というところに気づくことが全ての始まりです。

自分のことってわかっているようでわかっていないことが結構あるんですよね。試しに自分のいいところ10個書き出してみてください。

おそらくスラスラ書ける人の方が少ないんじゃないかな。他にも自分はどんなことをしたくなくて、どんな時にやる気が高まって、どんな時に嬉しくて、どんな時に許せなくなるのか。

そうしたことって改まって考えてみることはないのでわからなかったりするんです。なのであえて改まって考える時間を作ってみてください。

その上で、自分は「本当は何をしたいのか」「何をしたくないのか」というところを探っていきます。

「今やりたいこと」あるいは「今やっているもの(目指しているもの)」は、周りの評価や誰かとの優劣において自分を満足させるために選択されているのではないか、と疑ってみてください。

以前の記事にも書いたのですが、ポジティブ心理学では幸福感情には大きく分けて短期的(快楽的)なものと長期的(持続的)なものの2つに分かれるとされています。

誰かと比べて一喜一憂するのはまさに短期的(快楽的)な幸せです。いい時はいいんだけど、そんな時はそう長くは続かないんです。

能力も収入も見た目も自分が優れていると思えていれば良いけど、結果が出せなくなってきたり、自分より優れている人が出てきたりすると、その幸福感情は一気に低下して不安や焦りといったネガティブな感情が押し寄せてきます。

もちろん短期的(快楽的)な幸せも心のエネルギーを充電するのにはある程度は必要なんですけど、そればかりになってしまうと目先の損得ばかり気にしてしまって長期的には心身の健康を崩してしまうことになりかねません。

周りと比べてしまっているなぁと感じる人は、一旦立ち止まって自分のことを俯瞰して見つめていく時間を作りましょう。

自分のやりたいことは短期的な幸福感情を満たすためのものなのか、長期的(持続的な)幸福感情を満たしていけるものなのか。

後者がメインになっていれば自然と自分自身にフォーカスできるようになっていきます。

<まとめ>

①「固定思考」になっていると周りと比較して一喜一憂しがち。誰かの比較から幸福感情を作っているため、自分ではコントロールしずらい。

②成長思考であれば自分にベクトルが向いているため周りと比較することは少なくなる。周りとの比較や優劣、結果よりも、自分の努力や成長、チャレンジに意識を向けていくこと。

③周りと比べてしまっていると感じる人は、一旦立ち止まって自分のことを俯瞰して見つめて、やりたいことが短期的な幸福感情を高めるものか、長期的な幸福感情を高めるものかを見直す時間を作る。

結局、長期的にみた時に誰かとの比較はあんまり良いことはないんですよね。それでも誰かと比べてしまうのは目先の誘惑に流され、手っ取り早く幸福感を感じたいからなのかもしれませんね。

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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