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【固定思考に育てる秘訣】周りの目を気にして誰かと比較するようになるためには #1102

おはようございます。
雪が降っていたので、シャワーを浴びながらTMレボリューション歌っていた森下です。(#こぉごぉえそーな)

なにかアクションを起こすための指針となるマインドセット。いつもは成長思考になるためにはどうしたらいいかを書いてるので、今回は気分を変えて固定思考になるためにはどうしたらいいかを紹介しますね。というお話しです。

<成長思考と固定思考>

考え方や価値観は人それぞれ。そりゃ生まれも育った環境も能力も違うから、おんなじ考え方や価値観じゃないほうが当然。

そしてその人が伸びていくのか、伸びていかないのかも価値観や考え方(マインドセット)が大きく影響してきます。

マインドセットは「成長思考」と「固定思考」に分けて考えられます。

これはペンシルバニア大学のキャロル・ドゥエック博士が提唱したもので、簡単に言えば成長思考は「努力やチャレンジを重視」する考え方で、固定思考は「評価や優劣を重視」する考え方です。

成長思考は孫悟空で、固定思考はベジータをイメージしてもらえばわかりやすいかも。

いつもは「どうすれば成長思考になれるのか」という観点で書いてますが、今日は「こうすれば固定思考になる(なってしまう)」という別の視点から書いてみたいと思います。

<どうすれば固定思考になる?>

先ほども言った通り、固定思考のキーワードは「評価、優劣」です。

つまりは周りと比べたり、優劣をつけたりすれば簡単に固定思考になっていきます。

基本的にチビの頃は大体の人は成長思考です。うちのもうすぐ2歳になるおチビも周りの目なんてお構いなく自分の好きなことを好きなようにやっています。いつも楽しそうでいいなと思ってみてます。

でも物心がついて集団生活をしていく中で徐々に固定思考の芽が出てきます。

そして良かれと思ってやっていること、声かけがその芽を伸ばしてしまうことになっているんですね。

例えば、自分の子どもがテストでいい点数を取った時になんと言って褒めるでしょうか?

A.いい点数とってすごいね!
B.お前は天才かもしれないな!
C.この点数なら順位もいいかもしれないね!

どれも言ってしまいそうな(実際にそんなようなこと言ってる)ことですよね。

ちなみにこの3つはどれも固定思考になる声かけです。おめでとうございます。

Aは「結果」に対しての評価ですよね。良い結果だからOK。悪い結果はダメ。つまりは悪い結果出すやつはダメなやつという学習をしてしまいます。

Bは「能力(才能)」に対しての評価です。才能があるやつは偉い。点数取れないやつは才能ないからダメという学習をします。

Cは「優劣」に対しての評価です。誰かと比べて優れてるから偉い。劣っていたらダメなやつ。そういうメッセージを伝えてしまいます。

こういうアプローチをしていくと見事に固定思考になっていくんですね。

もし固定思考ではなく成長思考になってほしいならこれ。

D.いい点数取れてよかったね!たくさん勉強してたもんな!前の自分よりも成長できたね!

というような感じで、努力や成長、チャレンジにフォーカスした声かけをすればOK。

すると子どもは、努力すれば成長できるんだ!と理解するようになる。

これはいい点の時もそうだし、悪い点数取った時もおんなじ。

「なんだその点数は!そんな点数じゃいい学校(就職)できないぞ!」

「あの子はいい点数なのに、あんたは全然ダメじゃないの!」

「お前はお父さん(お母さん)にて頭悪いんだな」

こんな感じでフィードバックすれば、「おれはどうせなにをしてもダメなんだ」固定思考になっていきます。そしてグレます。

ちなみに…子どもがグレる原因のひとつとして「勉強とかスポーツではおれはダメだから、悪いことして特別な存在(おれはすごいんだ)でありたい(と思われたい)」という、固定思考が根底にあったりします。

「自分は頑張れば良くなれる!」と思ってればグレる確率は低くなるわけですね。

そんな感じで、固定思考にしたいのであれば「結果」「才能」「比較」「優劣」を意識した声かけをしていきましょう。

<環境でどうにでもなる>

その子どもがどんなマインドセットになるかは、親や指導者などの周りの大人たちの影響をモロに受けます。

なので、周りの大人たちが固定思考であれば子どもも固定思考になりやすいと言えます。

親や指導者自身が固定思考だと、先ほどの例みたいに結果にフォーカスしたフォードバックをしたり、比較をしたり優劣をつけたりしやすくなります。

そして子どもや選手の結果が、自分(親、指導者)の評価につながると思ってるから、子ども選手たちを自分の駒のように扱い、やらせようとするわけですね。

そういう環境にいる子どもたちは親や指導者のことを「評価者」として見るようになっていきます。

テストで悪い点をとったり、なにかミスをしたりした時にすぐさま親、指導者の顔色を伺うのは評価者としてみているサインですね。

そんな環境では思い切りチャレンジできないし、好きでやっていたもののはずがつまらなくなってきてしまうのも当然です。

そして、固定思考で育った子どもたちは、周りの人たちも「評価」や「優劣」を気にしていると思い込んでいきます。

だから目立ったことはしないようにしようとか、ミスをした時に嘘をついたり、言い訳したり、誰かのせいにして「おれは悪くない」「おれはダメなやつじゃない」ということを猛アピールするんです。

そんなことをずっとしているとどんどん固定思考になっていくという…

環境は自分ではコントロールできない部分も多いからなんとも言えませんが、選択肢があるならば指導者がどんな声かけをしてるかをチェックしてみるといいかもしれません。

<まとめ>

① 周りと比べたり、優劣をつけたりすると簡単に固定思考になる

② 「結果」「才能」「比較」「優劣」にフォーカスした声かけをすると固定思考になる

③ 周りの大人たちが固定思考であれば子どもも固定思考になりやすい

固定思考の人は「自分は変われない」という気持ちが根底にあるので、まず変えるためには「変われる」ということを知ることから始めるといいと思います。

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(5歳)と娘(1歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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