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初めて個人で作った量産品「ネコンテナ」

こんばんは、私が初めて作った量産品の「ネコンテナ」について書きたいと思います。「ネコンテナ」についてはnoteの記事でも少し触れましたが、しっかり書いた方が良いと思ったので改めて書きたいと思います。

ネコンテナとは

初めにネコンテナとは何かというと、側面はネコの顔としっぽになった紙箱です。箱の内側がふち模様になっています。そしてコンテナのようにネコンテナを上に重ねることができます。ネコのコンテナなので、ネコンテナです。

お菓子や、Bluetoothイヤフォン、イヤリングなどの小物入れとしてもピッタリな紙箱です。プレゼントにも良いかもしれません。

お菓子入れにも

なぜ作った?

ネコンテナは、大きな理由としては、2022年の3月のアート&手づくりバザールに出品するものとして作りました。元々、紙箱を作りたいとは思っていたのですが、良い機会だと思い作りました。

紙箱を作ると考えた時に、なんとなく箱の収まり具合がネコが丸くなっているように見えて、耳としっぽをつけてみてネコがいいと確信してネコンテナでいこうと決めました。

後ろ姿

設計をする

ネコンテナのアイデアが決まったところで、制作に取り掛かります。紙箱の展開図は、地獄底箱の形で作ることにしました。地獄底箱とは、パッケージでよく使われている箱の形式で、底の強度が強い箱で、底の組み方が噛み合うような形をしています。

通常の地獄底箱は、化粧品など縦長のパッケージが多いのですが、ネコンテナはコンテナ型なので、横長な地獄底です。

箱のタイプが決まったら、次はサイズです。名刺のサイズを目安大きさを決めました。名刺は馴染みのあるサイズなんで、これくらいが、みたときに可愛いのではないかと思い、名刺よりやや小さめのサイズにしました。また、このサイズだと、展開図がA4用紙に収まるので、家で印刷するのにもコスト的に良いサイズでした。

パープルのネコンテナ

見た目のサイズが決まったところで、地獄底箱の展開図を作成します。展開図自体は、複雑ではないのですが、紙の厚さにより蓋や底の微調整を行います。蓋が入らなかったり、底がうまく噛み合わなかったり、この調整が思ったよりも大変で何度も作り直しました。

箱の微調整を繰り返しながらも次は色を決める段階です。思いついたのは、箱の外身と中身が違ったら開けた時に楽しいなということです。それで、箱の内側には外側と違う色をベースにふち模様をつけました。全部で5種類のパターンを作りました。

グリーンネコンテナ

実際に作ってみたが、、、

デザインが決まったところで、作成です。紙はハンズからマーメイドという紙を買い、家のプリンターで印刷して、カッターで切ります。地道に切ります。

切り終えたところで、パッケージを作るのを忘れていたことに気づき、急いでパッケージもデザインして、こちらも家のプリンターで印刷してカッターで切ります。

アート&手づくりバザール出店まで、仕事から帰ってきてご飯を食べて、切るの作業を2週間ほど行いました。本体とパッケージを切るのに思った以上に時間がかかり、予定枚数よりできていなく、結局5種類10セットの予定が、5種類5セットの半分の数で当日を迎えます。

ブラックネコンテナ


ブルーのパッケージ

販売当日

いよいよアート&バザール当日です。ネコンテナ以外にも、トレーシングペーパーで作った袋や一輪挿しなどの販売を行いました。

通り過ぎる人がネコンテナのパネルを見て、「ネコンテナ!」と言ってくれるのを見て、自分的には、「あれ、結構人気なのか?売れそうだな」と思っていました。

しかし、3時間経ってもいっこうに売れません。立ち止まる人はいても「え、300円」と言って立ち去っていかれる人が多かったです。

このまま、売れないのも嫌だなあと思い、ラスト2時間で、値段を100円に変えました。すると、まとめて買ってくれる方がいて、5種類全て買ってくれる方もいました。結果、完売です。この時、紙のものって思った以上に安く思われているんだなと思いました。

ネコンテナタワー
実際の販売の様子

量産に挑戦!!

そんな経験をして、私の中でネコンテナを量産させてみたいと思うようになります。手で一個一個作っていては、時間もコストもかかる。何より、工場で作った方が精度が良いんじゃないかと。

そう思って、印刷屋さんに依頼します。展開図を書いて、デザインを決めて、紙の種類を決めて、ロット数を決めて、注文です。種類は費用の関係で今回は1種類にしました。

量産型ネコンテナ

パッケージなどの紙製品を量産する時には、トムソン加工という歯のついた型で加工を行うですが、ネコンテナは既製品の型ではないのでネコンテナ用の型を作ってもらいました。この型は今も保持していて、今は、工場に眠っています。個人で型を所有するという初めての体験です。

型を使うということは、当然1個2個の話ではなく、最低でも何百個なので、家には在庫を抱えることになりました。それでもいいという思いで、注文しました。

そして、家に私が初量産した製品、ネコンテナが届きます。想像よりしっかりしていて、色も良い、これならいけるかもしれない。コスト的にも2個で300円でいける、と思い、ハンドメイドマーケットに出店します。

量産型ネコンテナ

意気揚々と挑むも、、、

前回のアート&手づくりバザールよりも規模的には小さいハンドメイドマーケットですが、人通りは良さそうで、量産型にして初の出陣です。結果は、売上0個でした。厳しい現実です。周りの友人や知人はいいねえと言ってくれたので自分的にはいけるかなと思っていたのですが、ショックでした。

現実は甘くない

色数を増やしてみよう

手作りにあって量産型にないものを考えた時に、まず思いついたのは、色数です。やはり、色の違うネコンテナがあった見た目的にも面白いし、選ぶ楽しさがあります。まずは色数を増やしてみようと思います。

売ってます

そんなネコンテナですが、現在、きりんとオレンジというネットストアで売っています。ネットストア開店記念ということで12月31日まで50%セールで売っているので、ぜひ、よければお願い致します。

読んでいただきありがとうございました。

ネコンテナをよろしくお願います!

インスタやツイッターなどで作ってきた作品を載せています。よろしけば覗いてみてください。きりんとオレンジというネットストアで販売もしています。
吉澤健太 instagram twitter きりんとオレンジ

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