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成績の上がらない子供に、勉強を強要することの問題点について

ご覧いただきまして、ありがとうございます。

私は家庭教師・塾講師として子どもたち、その保護者と関わってきています。

その経験の中で、成績の上がらないわが子に、叱ってでも勉強をさせるのが良い方法だと感じている親御さんがいらっしゃいます。

お子様を心配してのことであると、お話しますと十分に伝わってきます。

ですが、この方法はやはり逆効果なのです。

それはなぜかと言いますと、成績の上がらない子どもの問題は、勉強をしないことではないのです。

勉強をしないというのは、結果であり、その結果を導く原因は「子ども自身が自分らしく生きていないと感じている」からなのです。

われわれ大人も経験してきているかと思いますが、いわゆる「親の言う通りにやらなくてはいけない」「なんだか窮屈に生きている気がする」このような感覚が学ぶ意欲を抑え込んでしまうのです。

逆に「親に怒られても、自分の思うようにやるんだ!」と受け入れられたなら、学び出すんです。

自分なりの学習方法を発見したりすることもあります。

自分が前向きに学べる方法ですね。

人によっては、人格が変わったように感じるかもしれません。

これまでにその子が使ったことがない方法を利用し始めるのですから。

私の講師としての経験の中で、授業を一切しなかったケースがあります。ですが、成績は上がりました。何よりも生徒がイキイキと学び始めました。自分に自信を持っていました。表情の明るさだけではなく、発する言葉からもその自信が伝わってきました。

それでは授業をしない代わりに、私が何をしていたかというと「お父さん、お母さんに勉強を強要される状況を変えるのは、自分自身だよ」ということを私の言葉や行動で示すことでした。

生徒さんが勉強を強要されて嫌な思いをしていることは、関わっているとわかってきます。

だけど、先生である私が直接その状況を変えることはできないんですね。親御さんに「勉強を強要することは逆効果です」とお伝えしても、右から左にスルーですから。これは仕方がないことなんです。親御さんにとっても、子供のことを考えてベストの選択をしているわけですから。

だからこそ、生徒さん本人がご両親とのやりとりを通して、進んでいくしかないんですね。

そのために、そうやって生きていくことが大人になってからも、とても大切であることをお話しするわけです。

「やっちまったー」っていうこともあるけど、「あれがあったから、今があるよなぁ」なんて経験も笑いながら話してみるわけです。

そんなこんなで、一緒に過ごしていると「親に怒られても、自分の思うようにやるんだ」っていう感覚が生徒さんに芽生えてくるんですよね。

その結果として、勉強もよくするようになりますし、当然成績は上がってきます。

その勉強嫌いだった生徒さんは、「大学受験のためにもっとたくさん授業をうけたい」「受験対策に特化した勉強がしたい」ということで私のもとを離れて超進学塾へ移っていきました。

素晴らしい変化です。

自分で選んだというところが特に素晴らしいです。

今回は具体例を添えて、お伝えいたしましたが、ポイントは「自分らしく生きることを考えていいんだよ」と体の中から理解できることが成績アップにも効果がありますよということでした。

「自分らしく生きること」に気がつけたなら、成績アップだけではなく人生レベルでたくさんの効果を得ることができるので、お得ですよね。

今回は以上です。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

牛島健太

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