バスケにおける年代別育成重要事項

こんにちは、こんばんは。
バスケットボールトレーナーのけんたです。
今日は先日投稿した「バスケにおける年代別育成重要事項」について少し詳しく解説していきたいと思います。

まずは、なぜ指導を年代別に分けて考えなければならないかというところです。結論からいうと「世代によって目的や環境が変わってくるから」です。

U-12の場合はバスケットボールを始めたての小学一年生や、成長期真っ只中の小学六年生の幅広い学年に分かれています。そこで必要なのは、まずバスケを好きになることです。小学生の場合、卒業したとしてもまだ六年間も学生スポーツを続けることができる時間があります。そんな長い時間を嫌いなスポーツで無駄にするのは勿体無いし、指導者としてそうなってしまった時は子供に対して申し訳ないことだと思います。好きこそものの上手なれという言葉があるように好きなものや好きなことに熱中することができるのが小学生の良いところです。まずは子供達にバスケットを好きになってもらう、チームの勝利やプロを視野に入れた育成を行うことに対して悪いとは言いませんが、実際にプレーするのは子供自身なので、まずはそれを好きになることから始めることこそが正しいと僕は考えています。

次にU-15の場合です。投稿には「この年代ではチームワークを意識させること、その中で個人を発揮させることを理解させてあげましょう」と書いてあります。つまり、わかりやすい言い方をすると「自分のエゴを発揮する能力を身につけましょう」という意味です。僕自身の中で自分のエゴとは「誰にも負けない自分だけの武器」と考えています。リバウンドだけは誰にも負けない、ゲームコントロールだったらチーム一の自信があるなど、どんなことでもいいです。逆に監督コーチはこの個人個人の得意不得意を組み合わせてチームを作っていかなければなりません。中学生にはこのような考え方で自分だけの武器を作り、高校バスケに臨んでほしいですね。逆にいうと、このような自分だけの武器がなければレベルの高い高校バスケでは全く通用しないと思います。時々本人の自覚がないまま長所を伸ばしている中学生もいるのですがそのような人はごく稀です。

最後はU-18です。高校バスケでは外国人留学生や体の大きさに個人差が生まれフィジカルの差が顕著に現れてきます、そこで必要になってくるのが正面突破「フィジカル」です。正直外国人留学生に高さで勝つことは不可能です。そこで勝負するよりペイントエリア内までその選手を入れないこと。また、たとえ入られたとしても簡単にシュートに行かれないことが大切なのです。また、中学校に比べ攻守の切り替えが激しくなったりファールの基準があまくなったりと試合一つ通してかなりハードになってきます。そんな中で試合終盤まで走り切れる体力や当たり負けしない体づくりが大切になってくるのです。

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