おかえりとおはよう

僕が寝静まる頃に 誰かがどこかで愛を呟き
君が寝静まる頃に 誰かがウイスキーを流し込む

静と動が犇めくこの世界で
満足を探して彷徨う僕らは

まるで終わりなんて来ないかのように
毎日を目まぐるしく生きている

大人になれば何か変わると思っていたけれど
愛はいつまでも謎であり
幸せの答えはいつも宙ぶらりん

きっと一本道なら迷うこともないけれど
大人になればなるほどに
分かれ道は増えていくばかりで

どの道を選んでも後悔は離れず
また立ち直るスキルを洗練しながら
毎日を歩いていく

星は瞬き 街は輝き
満ち足りた美しく整備された世界に立って
自分の心だけが整わないのは何故だろう

でもきっと
そんなことを忘れさせてくれるあなたがいればそれでいい

心は流れる雲のよう
姿形を変えて僕に様々な作品を見せているだけ

その作品に一喜一憂している時間も大切だけど
あなたと過ごす静かな時間が何よりも大切

数多ある分かれ道も
君がいいというならきっと後悔もしない
愛も幸せも｢おかえり｣の4文字で
もしかしたらこれが答えなのかもしれないと思わせてくれる

関数の問題に見えて実は方程式の問題のように人は複雑に見えて実は単純で
それに気づきながらもどうすることもできず逃げ出してしまう時がある

でも｢おはよう｣の4文字で
そんなことどうだってよくなる

また今日も頑張ろうと思える

きっと人は1人では生きれない
あなたがそばにいてくれるならば
難しく考えずに
今を生きよう

今を楽しもう

死ぬまで