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「持ち家派or賃貸派」常務がゼッタイに家を買わない理由


こんにちは。
けんしろう常務です。

前回の記事「自分を大切に。危ない投資に手を出している人が身近に多すぎる件」の反響がよかったので不動産関連の記事を再度出すことにしました。まだ読んでいない方がいましたら是非そちらも!

さて今回は、永遠の論争である「持ち家派か賃貸派か」についてです。

【いま住んでいる賃貸マンションと理由】

どこに住んでいるか
どんな間取りなのか
家賃がどれくらいなのか
最寄駅からは徒歩何分なのか
周辺施設の状況はどうか
家は買ったほうがお得なのか
そもそも家は資産になるのか

住居選びはとにかく難しい
理想の物件に出会える方が奇跡に近い
これは分譲にも賃貸にも言えることだと思う

大企業で働いている友人の家賃補助(福利厚生)についての話を聞くと羨ましい
大企業すげぇぇぇええってなる

いまは家賃18万円の賃貸マンションに暮らしている
それに加えて維持費などの諸費用もかかってくる
空気を吸っているだけで少なくとも毎月20万円は飛んでいく

名古屋のくせに高いなと思いながら暮らしている

立地が今の生活環境に合っていたのもある
あとは広さだったり清潔感だったり様々

賃貸のマンションひとつとっても理由は膨大だ
これが分譲マンションとなればより一層慎重になると思う
一軒家であればなおさら

ある程度良い賃貸マンションに住むことに三つの理由がある
(本当は桁が一つ多いくらいのべらぼうに高い代官山にありそうな低層邸宅の超高級マンションに住みたい)

1.住人の民度が高い
2.生活水準を下げないように仕事へのモチベーションが上がる
3.家は資産じゃない

1は簡単だ
単価が上がれば不審な人間は減る
これはレストランでも同じことが言える

極端な話、タワマンで殺人事件が起こるのをあまり聞いたことがない
不審者というより個性的な人はよく見かける

2はかなり大きな原動力になっていたりもする
今後も家賃をドブに捨て続けるには仕事を継続して頑張るしかない
来年はさらに良いマンションに住めるように頑張ろう
どこか昭和っぽいかもしれないがモチベーションは上がる

3は今回のメインディッシュ
今日は永遠の論争を終わらせにきた

「そんなにも家賃を払うなら絶対に家を買うべきだよ!」と言われる
「いや、まず、絶対ってなに」って思う

まずはじめに「賃貸マンション」の特徴について

家賃という名のランニングコストが必ずかかる
これは毎月かかる

そのすべてが大家のもとにいく
だからみんな損をしている気になる
お金を捨てた気になる

では家を買った場合はどうか
いまから話す「家」は分譲マンションのことではなく一軒家の話

銀行からお金を借りるのが一般的
そして毎月ローンを支払う
ローンの一部は利子
それ以外はローンの元金

「要するに資産の一部になっているということです」
ちなみにこれは家を売る人の常套句
簡単に信じないほうがいい

【家は資産だと思う人】

まず家を買った場合にどんな費用がかかるのか確認する

仮に毎月10万円の返済があるとする
そのローンの一部は利子

とはいっても最近は年利1%未満
5%前後だった時期に比べると限りなく安い

それに加えて毎年、固定資産税がかかる
メンテナンス費用
もかかる
それ以外に火災保険地震保険もかかる
そして家は必ず壊れる

これだけざっくりとしていても持ち家はかなりお金がかかることがわかる

だとしてもね?!?!?

ほとんどの場合、同じ条件の物件であれば
毎月支払う金額は賃貸よりは安く済むのも事実

ただし資産かどうかと言われるとそんな甘くない

例えば5000万円で家を買う
ほとんどの人は35年でローンを組む

5000万円の家を買った人は35年のローンを完済し終えると
5000万円の資産が手に入ったと勘違いをする

通常の相場であれば5000万円で買った家は
35年後に2500万円くらいの価値になることが多い

要するに資産価値は下落している
(キャピタルロスがあるということ)

そもそも銀行からお金を借りている時点で資産ではない
35年後にローンを完済し終えたあとに初めて資産になるかどうかが決まる

ここまで話したことはネットで調べればだいたいでてくる
それなのに勘違いをして家を買ってしまう人が多いのはなぜか

多くの不動産屋の話は50年住んだ場合の話をする
少なくとも35年以上は住む前提の話をする

なぜなら住宅ローンを払い終えてから当分の間は持っていないと資産としてプラスにならないことを彼らは知っている

じゃあ築50年の家ってどうなのか
ほとんどのケースはメンテナンス費用が計算されていないかもしくは
めちゃくちゃ低く見積もられているパターンが多い

今後日本の景気がバブルになれば得になるかもってレベル
ただし今の日本をみていると現実的ではない

細かな諸費用を考慮すると99%のケースで賃貸の方がお得になる

【不動産屋はなぜ家を売りたがる】

単純な理由です
とにかく儲かるから

同じ物件を「賃貸に出す」のと「分譲で販売」するのではどう違うのかを説明する
例えば5000万円の物件の場合

●賃貸なら
仮に家賃20万円にしたとする
そうすると仲介手数料は家賃の1ヶ月分だから
20万円+消費税=22万円

不動産屋には22万円しか手数料が入ってこない

●分譲なら
仲介手数料は約3%強
5000万円の物件を売ったら
200万円近くの手数料が入るわけだ

仕事をしている身としてはそりゃ手数料が高い方を勧めるに決まっている
ましてや日本人は持ち家に執着があるから売りやすくて仕方がない
だから世の中の不動産屋は儲かる

正当な理由で儲かっているのであれば全く問題がない
しかしルールや法規制が多い不動産業界では抜け道を探して悪徳な商売をする業者が多いから気をつけないといけない

【買ったほうがいい人】

家を買ってしまうと身動きがとりずらくなる
自分は飽き性だからすぐに場所を変えたくなる
仕事もずっと同じことをしていられない

来年どこで何をしているかわからない
だから怖くて家が買えないのは正直なところ

あとは近所問題
隣に不審な人が引っ越してくるリスクだってある

賃貸なら即日退去できる
持ち家だったら逃げづらい

持ち家が正統派っぽく言われがちだけどそうとは限らない
思い描く理想や夢だけでは一概に良いとは言い難いのが持ち家でもある

ただね?

これだけ賃貸マンションを推してきた訳だけど
家を買うことによって人生が豊かになる人もいる

損得勘定で家を選ぶ冷め切った常務とは違った意見をもつ人もたくさんいるはず

・持ち家が夢だったり
・大好きなワンちゃんと暮らしたかったり
・騒音を気にはしなくてよかったり

持ち家にしかできないことがたくさんある
人にはそれぞれの人生設計がある

余計なことは考えないで家を買って家族と長く住むことが夢なら絶対に買うべきだと思っている

【知っているだけで損しないこと】

常務は決して「家を買うことはバカだ!」と言っているわけではない
「家を資産だと思っているのはバカだ!」というだけの話だ

夢を叶えるために家を買うならすごいアリ
なんのために家を買うのかはすごく重要になる

資産を築いたり、お金持ちになりたい
要はコスパを求めるなら120%賃貸がいい
それかキャッシュで都心のマンションを買うか

資産の定義は「毎月あなたの財布にお金を入れてくれるかどうか」
ローンを組んで家を買って「これは資産です!」と言うには無理がある

家を買ったら毎月家賃としてお金が逃げていくのが一般的
だからマイホームは資産ではなく負債になる

経済合理性から考えると賃貸のほうが99%合理的であるということ

この現実を知って買うのと知らずに買うのではまったく違った買い物になる

というわけで良い物件あったら真っ先に紹介してください


本日もありがとうございました