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地方の中高生の皆さんと一緒に創る体験型学習プロジェクト"SEARCHLIGHT PROJECT"はじめます。

こんにちは。株式会社テントテン代表の志釜 研作(シカマ ケンサク)です。
note初投稿となります。どうぞよろしくお願いします。

この度、地方の中高生の皆さんと一緒に創る体験学習プロジェクト「SEARCHLIGHT PROJECT」を立ち上げました。地方の中高生の皆さんが、学外で地域の面白いヒトと出会い、様々な価値観や考えを持ったヒトとつながり、いろいろな角度から自分を照らしながら、自分の好き嫌い・得意苦手・価値観を見つけて欲しいと思い、昨年末から構想していたプロジェクトです。

ロゴをクリックするとWebサイトに飛びます。ぜひご覧ください。

今回、ご縁のあった岩手県でトライアルを実施するにあたり、僕がどうしてこの事業を立ち上げたのか、その背景や理由をお伝えしたいと思います。少し長くなりますが、最後までお読みいただけると嬉しいです。

中高生の皆さんと一緒に学ぶって楽しい

2018年11月から3年ほど、僕は学校法人角川ドワンゴ学園(N/S高等学校、N中等部を運営)に勤務していました。学校勤務ということでは、少し変わった部署に在籍していたと思います。教員ではなく職員として、酪農やマタギなどの職業体験、情動対処・協働や思考スキルを育むためのワークショップを企画し、課外活動の一環として希望する生徒に提供していました。

社会人になってから、僕は教育分野とは程遠い世界で仕事をしていました。転職直後の時期を思い返してみると、中高生の皆さんを前にして「何かいいことを言わなくちゃ」と身構えて、背伸びしようとしていたんだと思います。でも、そういう姿勢は中高生の皆さんも見透かすんですよね。同じ目線で接しようと心掛けてからは、距離感も少しずつ縮まった感覚がありました。

それからは、正解がない問いに対して、生徒の皆さんと一緒に対話して考えることがとても楽しいなぁと思えるようになりました。「あ、年齢って本当に関係ないんだよなぁ。」と心から思えたとき、大袈裟ではなく、僕自身の価値観がリセットされた感覚でした。中高生年代の方々が大人と交流することは、中高生の皆さんばかりではなく、大人にとってもきっと学びがあります。

異年齢・異世代が交わることで、思いがけないアイデアが生まれたり、新しいプロジェクトが始まるかも知れません。中高生の皆さんが、多くの異世代と関わることで自身のキャリア選択の幅が広がったり、「何とか楽しく生きていけるかも」と思えたら、とても素敵だと思います。こうした機会や環境を他の場所でも創り出すことができないかと考えたことが、SEARCHLIGHT PROJECTのはじめの一歩です。

様々な価値観を持ったヒトとつながるスキル

一方、僕はチームビルディングやリーダーシップのスキル習得に以前から関心がありました。僕自身、社会人になってから、社内外の様々な考えを持つ方と一緒に仕事を進める上で悩むことは何度もありました。周りを見渡しても、同様に苦労している社会人がとても多いと感じています。こうしたスキルを早い段階で学ぶ場があれば、社会に出てからお互いの強みや特性を活かしながらチームに貢献したりリーダーシップを発揮することで、もっといいサービスが商品が生まれてくるのではないかと思っていました。

今、働き方やキャリア形成の考え方もどんどん変化し、転職や副業兼業は当たり前になりつつあり、個人でプロジェクトベースで仕事に関わることも、今後益々増えていくと思っています。

このように社会が大きく変わる中では、様々な価値観・経験を持ったヒトと協働するスキルは、今までよりもずっと求められます。中高生の皆さんが、はじめましてのヒトとつながり、共に過ごす中で、チームの中で自分なりのリーダーシップを考えたり、合意形成を図ってみたり、得意なこと・苦手なことや好きなこと・嫌いなことなど自分の新たな一面を見つけることは、その後の人生を歩む上でも貴重な経験になると思います。

専門家に監修してもらいながら、こうした学ぶ場所を創ることができないか。SEARCHLIGHT PROJECTを設計するにあたり、この課題意識がベースにありました。

東北でやってみたい想い

僕が東北出身でありながら、東日本大震災が起きたときに海外赴任しており何もできなかったことが、ずっと心のどこかに引っかかっていました。当時、日本にいたら何かができたわけでは決してないのですが、東北に恩返ししたい気持ちを持ち続けていました。僕にとって、とても大事な想いです。

今年5月から、ご縁のあった岩手県盛岡市を中心に、岩手県内、青森県、秋田県の各地を訪問しています。それぞれの地域で楽しくチャレンジしている方、「これからは、こういう場所が大事だよね」と応援してくださる方との出会いが、SEARCHLIGHT PROJECTを進めていく上で、僕の背中を力強くグッと押してくれています。

新しく今年オープンした盛岡市中央公園 BeBA TERRACE
来年1月に実施するトライアルのワークショップ会場 @ BeBA TERRACE

また、北東北で多くの方とお話しする中で、中高生年代の方々が社会との接点が少なく、キャリア選択肢の幅が広がらなかったり、限られた情報の中から進路進学先を決めざるを得ない課題があることも、改めて実感しています。日々の活動範囲がそれ程変わらないこと、公共交通網の整備状況から自分達で移動できる範囲が狭いこと、公立高校ではアルバイトが禁止されていることなどから、中高生年代の方々と社会との接点が限定されている構図になっていると僕は捉えています。

今では中高生年代の方々の多くがスマホを持ち様々な情報にアクセスできますが、どうしても自分の関心のある領域の情報に目が行きがちでしょう。学校教育でも、僕が中高生だった時代よりも探究やキャリア教育が取り入れられるなど授業内容もだいぶ変わってきました。学校と地域を結ぶ動きも徐々に生まれてきていますが、もっと広がりを見せてもいいのではと僕は考えています。

そうした中、楽しく学ぶ新たな選択肢として、SEARCHLIGHT PROJECTを展開していきたいと思います。これからトライアルを実施し、やってみてわかる課題もどんどん出てくるはずです。地方の中高生の皆さんにとっていい居場所になれるよう、ひとつひとつブラッシュアップを重ねていきます。

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。SEARCHLIGHT PROJECTの進捗についてはこちらのnoteで発信していきます。ぜひ、時々覗きにきてください。引き続きよろしくお願いします。


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