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うそつきのデメリット

ふと、昔のことを思い出したので書いてみたいと思います。

「うそつきのデメリット」というタイトルですが、仕事においてうそをつくことは回り回って自分に返ってくるので、デメリットしかありませんよ。という話です。

ぼくは新卒で営業職についたのですが、まあ、そのへんを探したくらいじゃあ、いないようなポンコツでした。

できることといえば、誰よりも早く出社して仕事の準備や勉強をするくらいでした。

ぼくがポンコツだった理由のひとつとして、「うその報告をする」というのがありました。

勤めていた会社はブライダル専門用品をとり扱っていて、頻繁にブライダルフェアというイベントに参加をしていました。

結婚を経験したことがある人はブライダルフェアって聞けばすぐにイメージできると思います。

ホテルとか結婚式会場でたくさんの引き出物やお菓子なんかが出店されていて、そこで引き出物の仮予約なんかもできちゃうイベントです。

で、当然毎回おなじ商品を出品するのではなく、新商品なんかも出品するわけです。

そんな時は、事前にプランナーさんと打ち合わせをして、「こんな商品が新しく出たのでとり扱ってくれませんか?あと次のブライダルフェアで出品してもいいですか?」

みたいな打ち合わせをします。

ホテルやプランナーさんとの関係値によっては、新商品の打ち合わせをはせずに、パンフレットのみ渡して「新商品出ました!今回これ出品するんで宜しく!」という一言でOKみたいなケースもあったりします。

ぼくが失敗したのは、後者の方でした。

かなり関係値も良くて、新商品が出てもパンフレットを渡して簡単な説明さえすればOKの取引先に対して、まさかのなんの説明もなしに新商品を出品してしまったのです。

しかもそこは、先輩が管理している取引先でした。(この先輩は基本優しいけど、おこるとめちゃ怖い)

ぼくがイベントから帰ると、突然先輩から「○○からクレームがあったけどお前新商品の説明きちんとした?」と。

このイベントに参加する前日、先輩から「パンフレットを渡すこと、簡単な商品説明をすること」の2点を言われていたことを瞬間的に思い出しました。

ぼくは「え?説明しましたよ。」とうそをついてしまいました。

先輩は「あれ?そうなん?おかしいな...」といって戻ってく。

先輩から怒られるのが怖くて、うそをついてしまったのです。やっちゃいけないことですけど、こんな経験があるひとは少なくないんじゃないでしょうか。

これの何がいけないかっていうと、うそをつくことで、自分の課題が見えづらくなってしまうんです。あと、関係者がむだな時間をすごすことになるのと、はんぱなく怒られます。

例えば今回のケースでいうと、ホテルの人に本当に商品説明をしたにもかかわらず、先輩のもとにクレームの電話があった場合、商品説明をするひとをそもそも間違えていたことが原因だったことが考えられます。

なので次失敗しないための対策として、先輩から担当者名を改めて聞いたり、営業に同行させてもらってぼくのことを紹介してもらうことで、同じミスを防ぐことができます。

しかし、うそをついてしまうと、そもそもそこが原因じゃないので、本質的なところが改善されないまま先輩もちょっとズレたアドバイスや指導をすることになるんです。

当然ですよね、うそをついているんだから、失敗の原因はそこじゃないし、そもそもうそつくなだし。

あと、だんだん辻褄が合わなくなります。もし先輩がそのあとホテルに電話して、商品説明を違う担当者にした旨を伝えても、それは事実じゃないのでホテルから帰ってくる返答としては「だれもそんな説明を受けていません」です。

となるとまた「あれ?」ってなります。おかしいなと。

先輩はまたぼくのところにやってきて、「お前ほんとうに説明した?」と詰めらるのが落ちです。

最近おきた事件で、スマホのながら運転が警察に見つかり、とっさにうそをついてそれがバレたやつ知っていますか?

これと同じなんですよね。

うそをつくことで、もっと大きなことに発展してしまうんです。ぼくの場合でいうと、正直に「説明していませんでした」と最初からいうのと、うそをついてあとから商品説明をしていないのがバレるのでは、先輩からの怒られ方も違います。

信用もがた落ちです。

仕事においてうそをつくって、ほんとうにデメリットしかないです。

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