見出し画像

【マーケットと為替動向💹】「日本の為替介入の分析」:経済論文解説 No.12

Introduction:卒業論文にはこだわります💛


私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍

論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います😓

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも、完成に向けて進めていきたいと思います

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖

今回の参考文献📚

今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍

『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

前回の内容📖



過去の為替介入の概観:Part⑥

「温故知新」という言葉があるように
歴史や過去のデータから
現在の知見に活かしていくことは
何事においても大切であると思います🧡

前回は1995年7月7日の七夕介入、同日に実施された日米同時介入についてまとめました
金額ベースでは、日本が約580億円
アメリカが3.3億ドルであったとされています

1995年8月2日には
機関投資家の海外投資の自由化などの措置を
含む「緊急円高対策」が発表されました

同時に、かつてないほどの大規模な同時介入が実施され、前日比3円安となる円安が進行したのです

この結果、4ヶ月半ぶりに
ドルは90円台を回復しました

また、日米独の3カ国での為替介入は
インパクトが絶大であるということ
も経済学的研究が蓄積されています

ここまでを前回のお復習いとしましょう📝

為替レートと介入時期の時系列データ

【総括】1995年の介入政策📰

1995年の前半は、円高阻止のために介入を繰り返すも、市場の強さが勝り為替レートに対して影響を与えることが困難でした

しかし、後半は、市場の反転を利用した円安の押上げ介入が有効であったという為替介入政策に対する評価をすることができるのです

1995年は、合計43回
総額、4兆9,589億円の介入が実施されました

このうち、6月28日から9月22日までの
合計8回の介入は榊原時代に実施された介入であると分類されています

榊原時代の介入総額は
2兆6,000億円にのぼりました

これは、かつての介入とは異なり
円安基調のなかで、更に円安を加速させようという押上げ介入であったのです

論文内でも言及されていますが
6月28日からの8回の介入においては
それまでの為替介入政策とは異なる点が多いと言われています

介入決定に至る要因、介入の回数と総額
などが挙げられますね

榊原氏の著書の記述においても為替介入政策の方法の変化について言及されています

榊原氏は、前任者によって実施された為替介入政策について「介入があまりにも頻繁すぎたということもあり、市場は介入慣れを起こしてしまった」と評価しています

この結果、マーケットの為替レートに対する予想においては介入をひとつの与件としながら
動いていたということになりました

加えて、ほどんどの介入は協調介入を含めて
予測可能であったことも考慮すると
協調介入が実施されても、若干の効果が
短期的には見られましたが
為替レートに与える効果は持続的なモノにはならなかったということになってしまうのです

その結果、マーケットの円高トレンドを是正できなかったという分析をされています

榊原時代には、為替介入の哲学と介入手法の変更が実施されています

今までの議論でも述べてきましたが
介入の頻度を極端に少なくし
1回ごとの介入規模を大量の資金で実施するという押上げ介入をメインにすることであるような政策内容の変更であると思います

これは、後々実施する回帰分析において
「構造変化」を疑う必要があることを示唆しています

データや政治過程の変化もしっかりと考慮に入れて卒業論文執筆に取り組んで参りたいと思います💝

今回の解説は、ここまでとします🙏

私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当にレアな経済政策ということを再認識できたような気がします💖

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝


日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので、今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔



こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚


最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば

大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
お気軽にコメント、いいね「スキ」💖
そして、お差し支えなければ
フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!

この記事が参加している募集

#マーケティングの仕事

6,869件

#今買うべきゲーム

1,032件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?