【金利スプレッドと為替レートの変動📊】『Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework』:IMF Working Paper No.12🌟
卒業論文に全力を注いでよかった💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提の
インプットが大事であると
noteで毎日発信してきました。
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います。
だからこそ、この「note」を
フル活用して卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきます。
なお、収益化をすることは一切なく
先行研究などのコンテンツを正しく引用し
適切な発信ができるように努めます📝
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞ最後までご愛読ください📖
今回の参考文献🔥
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
前回のお復習い📝
Modeling Sterilized Interventions and Balance Sheet Effects of Monetary Policy in a New-Keynesian Framework
Author/Editor:Jaromir Benes ; Andrew Berg ; Rafael A Portillo ; David Vávra
Publication Date: January 14, 2013
一度、ここまで登場したモデルの式を振り返ります
$$
\\Interest rate Reaction Function\\ of the Central Bank\\ \\
i^T =\bar{i}+\alpha(\pi-\pi^T)+\delta\hat{y}+\chi\Upsilon \cdots(1)\\ \\\\
\Upsilon=\eta\Delta s +(1-\eta)(s-s^T)\cdots (2)\\\therefore ρ_s = α_s = δ_s = 0 \\ \\ \\log(\frac{F}{L})=log(\frac{\bar{F}}{L})-\omega log(\frac{S^T}{S})-ϑ log(\frac{S_{-1}}{S})\cdots(3)\\ \\
i=i_t^T \cdots (4)\\ \\i^T=\rho i_{-1}^T+(1-\rho)(\bar{i}+\alpha(\pi-\pi^T)+\delta\hat{y}+\chi\Upsilon )\cdots(5)\\ \\s^T=\rho s^T_{-1}+(1-\rho)(\bar{s}-\alpha_s(\pi-\pi^T)-\delta_s\hat{y})\\
$$
C. Financial sector behavior
$$
\\exp(i) = exp(i^∗) \frac{S_{+1}} {S} + Ω_O( \frac{F}{ P} ), Ω^′_ O(F/P) > 0 \cdots (6)\\ \\exp(j) = exp(i^∗) \frac{S_{+1}}{ S} + Ω_L \cdots (7) \\ \\ = exp(i) + Ω_L − Ω_O( \frac{F}{ P} )\\
$$
条件(6)は、カバー無し金利平価(UIP)条件を、中央銀行手形の金利と為替レート調整後の外国為替レートとの間の裁定取引として仮定し、外貨準備(FX reserves)で増加しているスプレッド$${Ω_O}}$$.で強化します
実質的な準備金FX reserves(価格レベル P によってデフレート)
利子率はテイラールールによって定義されるため、(6)式は (特定のスプレッドに対する) 為替レートの期待値を定義することになります
また、条件(7)式は信用供給曲線(credit supply curve)を定義し、信用$${j}$$ の金利とUIP期間の間にスプレッド$${Ω_L}$$を導入します。
政策金利$${i}$$と信用金利$${j}$$スプレッドは$${Ω_L−Ω_O}$$で与えられます👀
最も重要な特徴は、これは為替介入メカニズムの中心において、外貨準備高のUIPスプレッドが拡大していることです。
最初は直感に反しているように聞こえるかもしれませんが、外国為替準備金におけるUIPプレミアムの増加は、さまざまな分野で発生する可能性があります。
付録Bでは、このような裁定取引条件(arbitrage conditions)が2つの異なる方法でどのように導き出されるかを示しています📝
2つの行動設定とは、 ポートフォリオ配分の問題と銀行業務の最小化費用がかかることに対してになります。
直感的には、金融セクターのバランスシートが1つのタイプで過負荷になると、資産(この場合は中央銀行紙O)の、銀行が保持するために必要なプレミアムといった繋がりが増えていきます。
なぜなら、中央銀行の紙幣の在庫は外貨準備の在庫に等しいからです。
外貨準備高を増やすと、中央銀行の外貨準備保有量が増加することになるので結果として、UIPスプレッドが増加することになります。
D. Households behavior
ここでの唯一の非標準的な行動は、家計が銀行からの融資残高を変更する際に調整コストに直面することです
特に、彼らの予算制約は次のとおりです: 式(8)
$$
\\
P C − L = − exp(j_{−1})L_{−1} + Π − Ψ(L/P)\\ \\ Ψ^ ′ (L/P) > 0, Ψ^{′′}(L/P) > 0\cdots (8)
$$
ここで、Cは家計消費を表し、Πは家計が企業、金融セクター、中央銀行から受け取る労働収入と利益の合計額です
(これは家計によって外生として扱われます)
そして、Ψ(L/P)は二次調整コスト(quadratic adjustment costs)です
また、これらの諸費用は社会的コストではなく、私的な費用になります
これらのコストは、文献にある他のメカニズムと同様に、モデルを完成させるメカニズム、つまり実質消費と対外純資産の定常状態の値を決定するメカニズムを提供します (Schmitt-Grohe and Uribe (2003)を参照)
この制約を条件とする標準的な家計の最適化問題(standard household optimization problem)では、(9)式のような1階の条件(FOC)が得られます
$$
\\
\frac{λ} {λ_{+1}} (1 − ϱ (L/P)) = β exp(j) \cdots (9)\\ \\ P λ = U^ ′ (C)
$$
ここで、 λ は予算制約に関連するラグランジュ乗数であり、ϱ (L/P) ≡ Ψ' (L/P) はオイラー条件の金利係数と割引係数の間に信用に敏感なくさび(sensitive wedge)を導入し、後者は下向きの傾斜である信用需要曲線になります。
E. Rest of the model
モデルの残りの部分には標準機能が備わっています。
(詳細な説明と調整≒カリブレーションについては、付録Cを参照してください)
この国には、輸出品と非貿易品の2つの部門があり、生産の唯一の要素として労働力を使用しており、収益が減少する傾向にあります。
どちらの部門も差別化された品種を生産し、独占的な競争市場で時差価格で販売され、標準的なフィリップス曲線(standard Phillips curves)が形成されます。
国内輸出に対する世界的な需要は価格に左右されます。
労働力は部門間で移動でき、賃金は均等化されます。
国内で生産された取引不可能な品種に加えて、家庭は国内企業が輸入する外国製品も消費しており、その国内価格も名目硬直性の影響を受けます
本日の解説は、ここまでとします。
このような歴史や先行研究をしっかり理解
した上で卒業論文執筆に取り組んでいった
ことが非常によかったと思います💛
読み終えた先行研究📚
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004
Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada (b)
『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』
Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します。
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています。
この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は、以上とします📝
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
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