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【契約負債の登場🔥】複数年間にわたって保証サービスを提供するという履行義務:エッセンシャル会計学 No.8

今回は、有償保証の会計処理について勉強していきます

保証サービスのような一定期間にわたって充足される履行義務について、理解するポイントは大きく3つあります

まずは、基礎的なポイントから整理していきましょう💖


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいと思います
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

一定期間で充足される履行義務

商品販売ではなく、サービスの提供を行う場合、履行義務は一定期間にわたって充足されますね
今回の投稿では、前回の投稿でご紹介した一時点での履行義務とは異なり、一定期間にわたって充足される履行義務について解説します

有償保証(保証サービス)に対する会計処理

まずは、取引の概要を整理します
商品の保証には、無料保証と有償保証(保証サービス)の2つがあります📝

無料保証とは、初期不良の対応など、当然についている保証のことです
すなわち、顧客から対価は受け取らない保証となります

有償保証とは、保証期間の延長や初期不良以外の保証など、無料保証以上の保証のことです
すなわち、保証サービスに対する対価を顧客から受け取るということになります

なお無料保証については、収益認識に関連した処理はありません
これは、後日解説する予定である商品保証引当金の対象となっています

その一方で、有償保証の場合、顧客から対価を受け取るので、当社に履行義務が生じています
したがって、売上を認識することになりますね✨

有償保証の会計処理は、以下の通りになります
例えば、「販売してから5年間、初期不良以外の故障についても保証する」とい う保証を付した場合、「5年間にわたって、保証サービスを提供すること」が当社の履行義務になります

よって、収益は、5年間にわたって認識することになります
また、収益を認識するまでは、保証サービスを提供する義務として「契約負債」 勘定(負債)または「前受金」勘定(負債)を計上します

有償保証に対する仕訳例

以下では、一定期間にわたって履行義務を充足する場合の会計処理は以下のようになります
例1)当期首に、顧客に有償保証(5年間にわたって、追加の保証サービスを提供するもの)を500円で販売し、現金を受け取った

<期中仕訳>
(借)現金 500 (貸)契約負債 500
※販売時点では履行義務を充足していないため、収益の認識はありません

<決算整理仕訳>
(借)契約負債 100 (貸)売上 100
※「5年間にわたって、保証サービスを提供する」という履行義務のうち、1年分は今期で充足したので、その分の収益を認識します
売上高=契約負債500×1/5 年=100

例2)
(1)当期首に、商品Zおよび商品Zの有償保証(5年間にわたって、追加の保 証サービスを提供するもの)を合わせて300,000円で販売し、現金を受け取 った。
なお、300,000円のうち280,000円は商品Zの金額であり、残額が有償保証の金額である。
(2)決算にあたり、有償保証について、当期の収益を認識する。

<仕訳の解答例>
(1)(借)現 金 300,000 (貸)売 上 280,000
              (貸)契約負債 20,000

(2) (借)契約負債 4,000 (貸)売 上 4,000

解説については、以下の通りです
⑴については、商品Zの提供と保証サービスの提供という2つの履行義務があるため、両者を区別して会計処理を行う点がポイントです

商品Z:販売時点が履行義務の充足時点なので、⑴時点で売上を認識していきます
保証サービス:4年間にわたって履行義務を充足しますので、⑴時点では売上を認識しません

(2)については、売上として契約負債20,000×1/5年=4,000となります

総じて、ポイントを整理すると、以下の3点になります
➀収益は履行義務を充足したときに認識すること

②履行義務の充足には、一時点に充足する場合と一定期間にわたって充足する場合の2パターンがあること

③収益を認識する前に対価を受け取った場合、「契約負債」勘定(負債)で処理すること

本日の解説はここまでとします✨
簿記2級を2月~3月に取得できるように準備していきたいですね

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのが求められると思います
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお参考資料は以下の通りです

おすすめマガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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