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【輸入通関の基礎🛂】輸入(納税)申告に関する諸手続と海貨業者との連携💛:貿易実務検定C級対策 No.79

今回は「輸入通関🛃」というテーマについて
海貨業者との連携にも焦点を当てながら
一緒に学習していくことにしましょう。

以前の投稿で、輸出通関の手続き
ならびに、保税地域の概要については
既に学習済みであると思います。

なお、わが国では輸出への関税はなく
輸入のみに関税がかかってきますので
新たに納税申告という手続きがある
ということを覚えておきましょう📝


貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

私が挑戦する貿易実務検定®
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。

実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易実務検定B級・C級合格🌸

2024年8月9日:貿易実務検定B級合格💮

2024年4月5日:貿易実務検定C級合格💮

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう


私も2024年4月から商社のキャリアをスタート
させておりまして、今後実務も含めて
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたい
と思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥

最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

前回のお復習い💖

輸入通関の仕組み🛅

輸入者は、輸出者の振り出した手形を
決済するか引き受けるかして
船積書類を入手した後は、通関と
貨物の引取りの作業を海貨業者に
依頼していくことになります👀

保税地域(Bonded area)への搬入🚚

外国から到着した貨物を輸入通関する際には
税関へ輸入申告をする"前"に貨物を
保税地域へ搬入しなければなりません🔖

なお、保税ならびに保税地域については
こちらの投稿ならびにサイトより
再度お復習いいただけますと幸いです💞

輸入(納税)申告書の提出

輸入(納税)申告は、輸出申告と同様に
現在では、ほとんどの場合NACCSを
利用して行われているそうですね👀

貨物を保税地域に搬入した"後"
通関業の許可を併せ持つ海貨業者は
NACCSを使用して、申告データを
税関に送信することによって
輸入申告を行うのですが、この際
「輸入(納税)申告書」を作成し
税関に輸入申告することも可能です⭕

なお、「輸入(納税)申告書」
輸入申告書兼納税申告書でもあります📝

関税について①特定輸入申告制度
および②関税の納期限の延長を受ける場合
以外は、関税を納付しないと輸入許可を
受けることができないから
です。
※すなわち、通常の場合は輸入申告と
納税申告は同じタイミングで実施🔖

なお、輸入申告は「CIF価格」を
ベースにして行われる
ということは
絶対に覚えておいてくださいね🙏
※CIF=運賃・保険料込み条件

また、納税申告を行うにあたり、
仕入書(Invoice)から納税額を算出する
ことが不可能な場合は、運賃証明書
保険料証明書、価格表等を参照したり
その他必要に応じて、原産地証明書や
関税割当証明書を添付していきます📚

輸入申告の特例

①旅客や乗組員の携帯品の場合
輸入申告を口頭で実施できます📝

②以下に示すものは、申告書以外
のもので輸入申告が代用できます。

・コンテナ条約により、関税の免除を
受けて輸入したコンテナは
「積卸しコンテナー一覧表」を税関長に
提出した場合、申告とみなされます。

・ATAカルネ(通関手帳)により
一時輸入される商品見本などは
通関手帳で申告が可能となっています。

・課税価格が1品目20万円以下の場合は
航空運送状(Air Waybill)や仕入書によって
申告が可能となっています。
※輸入貿易管理令により輸入承認が必要
もしくは関税の減免を受ける場合は例外

※詳細は、税関等のHPやATAカルネより🙏

https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/atacarnet.htm

そして、税関長は申告情報または
書類を審査し、輸入貨物が
法令上適格かどうか、ならびに
納税すべき関税、内国消費税等の
申告額が正しいかどうかなどを確認し
申告内容と貨物が一致しているか
どうかも必要に応じて検査します🔍

輸入の許可

税関長は、審査・検査の結果
問題がなく、納税すべき税額が
きっちし納付されているかまたは
納期限延長手続きがとられている
ことが確認されると、申告者に対して
輸入許可証(Import Permit=I/P)
交付することになります📃

この後、輸入者は、輸入貨物を
保税地域から搬出することができます。

輸入作業依頼書の作成🚜

到着貨物の荷主である輸入者は
その貨物の通関、荷受作業について
輸出の時と同じく海貨業者に依頼します。

この際、提出する作業依頼書は
特定の書類があるというわけでは
ないのですが、おおむね
以下のような項目が記載されます。
なお、海貨業者には通関&荷受けの
手続きも代行してもらいますので
その手続きに必要な書類も併せて
渡すことになります📃

①船荷証券(B/L)または保障状(L/G)
※航空貨物の場合はRelease Order
②インボイス(仕入書)
③パッキング・リスト
④国内法許可・承認等関係書類
・輸入承認証(I/L)
・検査証
・許可証、など
※通関に先だって取得しておくこと
⑤その他必要な書類(関税額などの適否)
・注文書
・カタログ
・運賃証明書(Freight Debit Note)
※EXW,FCA,FOB,FAS等の条件
⇒輸入者が運送を手配する条件
・保険料証明書(Insurance Debit Note)
※EXW,FCA,CPT,FAS,FOB,CFR等の条件
⇒輸入者が保険を手配する条件の場合
・原産地証明書
(関税の軽減に必要な場合)

船荷証券(B/L)なしでの貨物の引取り📦

海上貨物は、通常船荷証券(B/L)を
船会社へ提出し、荷渡指図書(D/O)を
受領し、これと引換えに貨物を引き取る
ということが基本的な流れです。

しかし、最近は船の高速化などで
近距離からの輸入の場合には
銀行経由の船積書類が着く以前に貨物が
先に到着してしまうこともあります👀
※船荷証券の危機というそうです。

このような貨物の引取りに必要なB/Lは
手元にないのですが、到着した貨物を
引き取りたいという場合には
保証状(L/G=Letter of Grarantee)
船会社に差し入れて貨物を引き取ります。
このような扱いを、保証状荷渡しといいます。

なお、保証状(L/G)とは、船荷証券なしで
貨物を引き取ることについて
万が一、船会社に損害を与えた場合は
その損害を補償する旨を約束する保証状
のことであり、輸入者の信用を補てん
するために銀行が連帯保証
しています🔖

輸入担保荷物取引保証に対する差入証

保証状(L/G)で貨物を引き取るには、まず
船会社から保証状の要旨を交付してもらい
輸出者からの船積案内等によって詳細が
判明した時点で、内容を記入し
輸入者自身が署名することになります。

さらに、保証状に銀行の連帯保証の
サインを求めるために、輸入者は銀行に
「輸入担保荷物引取保証に対する差入証」
を、債権証書として外貨(円貨)建
約束手形とともに差し入れるのです📝

このように銀行に連帯保証をしてもらった
保証状(L/G)を船荷証券(B/L)の代わりにして
輸入者は貨物を船会社から引き取ります。

後ほど銀行経由で船荷証券が到着したら
通常通り手形を決済するか引き受けるか
して、船荷証券を受領し、これを
船会社に提出して、預けてあったL/Gと
交換していくという流れになります。

なお、船会社から回収したL/Gは
銀行に返却され、銀行はL/Gを発行
してから回収までの連帯保証期間に
応じて、輸入者に保証料を
請求することになるのです🏧

本日の解説はここまでとします!
・輸入通関の仕組み
・輸入/納税申告書の提出
・B/Lなしでの貨物受取
などの手続きについて
ご理解いただけたでしょうか?😊

次回は、輸入手続きにおける
貨物の受取と書類について
一緒に勉強していきましょう👍

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨       

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにマガジンにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご覧いただきありがとうございました🌈

まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥

アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。

社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!

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