【理論と実証との乖離🌼】「The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection」:先行研究解説 No.6 2023/09/20
Introduction:卒業論文は早めに仕上げたい💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖
今回の参考文献🔥
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』
Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003
読み終えた先行研究📚
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004
Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada(b)
前回のお復習い🔖
The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection
Eric Hillebrand Department of Economics, Louisiana State University
Gunther Schnabl Department of Economics and Business Administration, Tuebingen
4. GARCH ESTIMATION
円/ドルレートのレベルとボラティリティの両方に対する外国為替介入の短期的な影響を測定するために、Engle (1982)、Bollerslev ( 1986)、Baillie/Bollerslev (1989)らによって提案されたGARCHモデルを使用します
これまでの研究では、ボラティリティをさまざまな方法で定義してきました
図4にプロットしたのは、為替レート価格の長期的な動きと、為替レートの変化率になります
日次データの収益の絶対値またはリターンの二乗は、図5にプロットしてあります
例えば、ドル、円、ドイツ-マルクの間のルーヴルの対象ゾーン(1987年2月に設定)は
為替レート価格の長期的な変動という観点から、為替レートのボラティリティを軽減することを目的としていました
これは、為替レートがある特定の為替レート(価格)レベルに近づいた変動したときに
介入が行われたことを意味しています
同様に、日本の外国為替介入は、円が1998年に1ドルあたり約150円を超えるまで下落するのを阻止しようとし
1999年から2000年には1ドルあたり約105円を超え、2001年には1ドルあたり117~120円、あるいは2003年春には1ドル115~122円を超えて円が上昇(減価)するのを阻止しようとしたという記録が残っています
私たちは、長期的な為替レートの動きを平滑化するためのこうした試みは、ある為替レートの水準をターゲットにしていると解釈します📝
そして、外国為替介入が為替レートレベルに
及ぼす影響は、GARCHモデルの平均方程式によって捉えることができるのです
対照的に、Dominguez (1998) は、ボラティリティをリターンの2乗として定義しています
このような短期的な為替レートの変動と
為替介入との間には、因果関係として
2つの方向性が考えられます
自由化された外国為替市場では
民間の外国為替取引が多数行われるため
為替レートのボラティリティが高くなるのです
ハードペッグまたはソフトペッグ為替レート制度を採用している多くの国で見られるように、もし金融当局がこの為替レートのボラティリティを大幅に低下させたいと考えたならば、介入が日常的に行われることになるのです
すなわち、為替レートの変動(ボラティリティ)は介入を引き起こす要因であるということが考えられるのです
上記の議論とは対照的に、主要先進国の中央銀行(連邦準備制度、欧州中央銀行、日本銀行)は、短期金利を目標にし、平滑化する金融政策の枠組みに基づいて運営されています(伝統的金融政策の時代)
したがって、変動相場制をベースとしていることから、為替レートは自由に変動することになります
よって、金利目標を維持するために、為替介入は不定期かつ裁量的にしか実施できません💦
定義によれば、外国為替介入は依然不安定で
主に予想外であるためその因果関係は
ボラティリティから介入へ向かうというよりは、むしろ逆に介入からボラティリティへと
向かう可能性が高いということです🌟
本日の解説は、ここまでとします
このような歴史や先行研究をしっかり理解した上で、卒業論文執筆に取り組んでいきたいです
今回、私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は本当に
レアな経済政策ということを再認識できたような気がします💖
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は、以上とします📝
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば
大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
お気軽にコメント、いいね「スキ」💖
そして、お差し支えなければ
フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?