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一人でアフリカで誕生日を迎えてみた

会社を辞めたので有休消化を利用して二週間アフリカを一人旅してきました!そしたらたまたま誕生日が被っちゃいました。笑
辞めた理由はSNSに書けないので直接聞いて下さればと。この時代の大手企業の宿命ですね。。。ウザ。笑

さて、アフリカを一人旅した感想は「日本とアフリカの接点が無さすぎてヤバイ!」です。
今まで35カ国くらい旅してきましたが、今回ははじめて旅行中に一人の日本人にも会いませんでした。ちなみに一人旅している人にも一人も会いませんでした。笑

ネットの情報が全然違ったり、「え?日本って中国の都市の名前じゃないの?」って言われたり、ひたすら日本とアフリカの接点の無さを感じる二週間でした。

しかし結論、日本人がアフリカを一人旅したという珍しい経験をしたという事が分かったので、珍しい=シェアする価値があると判断して今回の旅をまとめてみました。

タイトルつけるなら日本人から見たアフリカのミクロ経済かな〜

要は僕視点でアフリカ人のお金や貧困の事情が想像と全然違ったわ!ってことです。こういう話に興味ある人は是非読んでほしいな〜
記事の目的は”日本人の友達にアフリカをもっと身近に感じてもらうこと”。こういう一人一人の行動がもっと世界をクローズドにしていくと信じているので。
あ、ちなみに読み切るのに15分くらいかかります。笑

言い忘れてましたが、今回はノープランでアフリカに到着しました。往復のフライトしか予約しませんでした。

なお、今回僕はナミビア、ボツワナ、ジンバブエの三ヶ国を放浪しました。

そして結局誕生日は現地の人に囲まれてシマウマやワニをご馳走になりながら過ごしてました。
それがこの写真です。

あ、これ僕の家族写真とかじゃ無いですよ!笑
僕以外全員現地の人です。

アフリカに行った背景

五大陸でアフリカ大陸だけ行ったことが無かったから。

ナミビア、ボツワナ、ジンバブエを選択した理由

アフリカを放浪してた友達に勧められたから。


では、日本人から見たアフリカのミクロ経済スタート!


①貧困街はあったが、子供は学校に行っている。

各国で車窓から明らかな貧困街はいくつか見えました。具体的には手作りのトタン屋根の家に住んでる黒人たちの村が郊外にポツポツと存在してました。

特にナミビアでは実際に歩いて散策してみたのですが、裸足でボロボロのボールを蹴って遊んでる子供達がいたり。。

しかし!物乞いや、飲んだくれて昼間から道端で倒れてる人は一人もいませんでした!

昔カンボジアの農村に滞在した時にも感じましたが、本当に危険なのは先進国の都市部の裏路地とかだと思います。僕自身ジプシーに襲われたのはパリとミラノだけですし。(カンボジアのプノンペンで詐欺には合いましたが。笑)

残念ながら唯一ジンバブエのビクトリアの滝付近は観光名所だからか変な人が沢山寄って来ました。。

また、政府の政策か分からないですが、各貧困街にスーパーマーケットなどはちゃんとあり、インフラも通っていました。ですので貧困街でも生きていく上で最低限のレベルは保証されていると言って良い気がしました。

聞くと親はだいたい都市部で働いたり貧困街のスーパーマーケットなどで働いているし、教育費は完全無料だから子供は全員高校までは卒業できるらしい。
ちなみに23歳のナミビア人によると感覚的に同世代の50%は大学を卒業してるとか。日本と同じじゃん。笑

ベストセラーFact Fullnessが言う所のレベル2-3の生活は保証されてるのかなと。
要はアフリカって想像以上に豊かでした!

ちなみに散策中にこの真ん中の子に告白されちゃいました!笑


一つ驚いたのが政府が貧困層の人々のために作った集落の家の屋根についてです。
全ての屋根が白いのが分かりますか?

これ、全部アスベストだそうです。

(゚Д゚)ハァ?

日本で10年くらい前に大問題になってましたよね?
アスベストの危険性について語ってみたら「あ〜聞いたことはあるけど、でも安くて頑丈なんだろ?」とのこと。

確かアスベストって長期的にアスベストの粉末を吸って生活してると数十年経って肺癌を発症するやつでしたよね?
政府は未来の発ガンの問題よりも現時点での貧困の脱却を優先したんですかね。。

結論、アフリカの貧困街は思ったより貧しくは無かったけど課題はまだありそう。かな。
ただ恐らく皆さんが思っている以上に日本人と生活水準はかけ離れてはいないかなと思います!


②物価は日本の2/3だけど、旅行費は想像の5倍

今回の旅、僕は合計80万円消費しました。昔南米旅行の時に10日間で13回飛行機乗った時以来の出費です。。笑

そして内50万円が3〜9日目のナミビアの名所巡りです。

鉄道やバスがほぼ無く、辺鄙な場所にある名所を見るには長距離車を走らせるしかありませんでした。

ちゃんと事前にツアーを申し込んだり、複数人で旅行すればかなり出費は抑えられたのですが、僕はそんなことしないので結局車とツアーガイドを6日間雇った結果合計50万円もかかっちゃったのです。笑

そして驚いたのが物価の高さです。
3カ国とも感覚的に日本の2/3くらいでした(ペットボトルが100円くらい)。そしてツアーの費用や宿泊費、観光名所のエントランスフィーなどは日本よりも高い気がしました。

実はアフリカってヨーロッパと中国の人が滅茶苦茶観光で訪れるんです!
だから主に旅行者が支払う物の価格がヨーロッパや中国人基準に上がってるんだと思います

そんなことつゆ知らず、ナミビアで行きたいところ行きまくった結果、6日間で2500km車を走らせて3ヶ所行きたかった場所を巡ったら50万円消し飛んだのです。笑

ご利用は計画的に!ですね。笑
でもこんなの行かなきゃ分からないし、お陰でこのガイドのKenと死ぬほど色んな話が出来たので良かったかなーと思ってます!
(右がKen。互いにKen!って呼び合ってました。笑)

ちなみにこのKen,自分は17人兄弟で子供は9人います。笑
ちなみに意外にもナミビアの平均出産率は3人以下らしいです。

後述しますがこのKenはエリートで裕福です。アフリカではエリートで裕福な人は沢山子供を持つ傾向にあるとか言ってました。
日本とは逆ですね〜

結論、アフリカの観光業でビジネスしている人はかなり儲けているかも!ですかね。
個人的には市場が拡大している業界で仕事をする大切さを痛感しました。


③マルクスの資本論が当てはまりすぎてる!

皆さん資本論とか聞いたことあります。。。?笑

僕は憧れの会社に入ったにも関わらず給料はたかが知れてるし、税金はヤバすぎるし、全然金銭的に納得が行かなかったので色々調べた結果たどり着いたのですが、
端的に言うとサラリーマン(労働者)は経営者に搾取され、経営者は投資家に搾取され、投資家は資本家に搾取され続ける。っていう資本主義社会の仕組みの話です。

こういう話、高学歴の人ほど毛嫌うんですよね何故か。笑

この節、すげー納得感はあるのですが今の日本には当てはめにくいって感じてたんですよね。

僕個人の解釈ですが、失業率がほぼ0%で人口が減少してて国内の経済も他国に比べ好調とは言えない現在だと、人を雇えなくて経営者が苦労したり、資本家が土地を持ってる方がリスクだったり等必ずしもこの構造が当てはまらない気がしてました。

だから僕自身ベンチャーの役員にならない?って話も断ってサラリーマン続ける選択をしました。

おまけにSNSで日々何かが炎上するようになり、働き方改革まで進んできて労働者の扱いがデリケートになった今は経営者が一番損な気もしてきたり。。。だからこそ同世代で起業して成功してる人はマジ尊敬しますが。

一方アフリカでは40歳のジンバブエのおじさんによると、アフリカの失業率はやばいらしいです。この人も最近まで3年間職が無かったし、家(トタン屋根のボロ屋)のローンもやばいし、他国に出稼ぎに行くのにも金がかかって行けないからどうしようもないそうです。結論仕事を選択する余地も無く言われた給料で働くしか無いんです。

おまけにそこらへんに大型動物がいるから、たまに動物に人が殺されるとか。
「ま、俺らも動物殺して食ってるからお互い様だかな!ガハハハ笑」って笑ってましたが。

( ゚д゚)ポカーン

そいや僕もジンバブエで人気の少ない道歩いてたら象と出くわしました。笑
流石に危険を察知し、通りすがりの車をヒッチハイクする事で何とかやり過ごしましたが。

そしてなんの縁か、この車のドライバーさんがたまたまヘリコプター会社の人だったので、翌日ヘリコプターからビクトリアの滝を眺める事になりました。笑


話を戻すと、
要は労働者が「何でも良いから仕事くれ〜」って状態なので、経営者は給料を鬼削れる訳です。だって給料がいくらでも労働者は集まるから。

かつアフリカの経済成長はヤバイ右肩上がりです。冷静にグローバル化が進めば進むほど観光業は儲かるんだしそりゃそうです。実際にアフリカの自然半端ないですし。

だから投資家はバンバン経営者に投資します。だって全体が伸びてるなら平均すれば成功する確率の方が高いから。

で、最終的には国とか資本家が土地代やら入場料やら税金やらで搾取しまくれば立派なマルクスの資本論の出来上がりな訳です。

現にナミビアで6日間一緒に過ごしたKenはツアー会社の社長なのですが、相当裕福な暮らしをしてます。多分僕より稼いでる。

しかし従業員は多分そこまでではありません。

僕は6日間で50万円をKenを通じてツアー会社に支払いました。ちなみに宿泊費やガソリン代を差し引くと概算20万円は利益が出てる計算になりました。(クソ〜笑)

で従業員の月給は数万円だそうです。

ちなみに写真左の彼は24歳のホテルのセキュリティボーイ。月給1万5千円とのこと。

感覚的にはかなり会社に金が流れてるなーって思いましたね。

ただこの経営者であるKenも親の土地を担保に銀行から金を借りてたりと色々リスクは背負わされてるようでした。
Kenもまた投資家やら資本家に搾取されてるんですね。

ただ、一つ言えるのは日本で起業するよりもアフリカで起業した方が間違いなく確実に成功するって事です。

僕の今度の転職先が外資系で、調べると南アフリカに支社があるので一発勝負してみようかなーって思ったり。笑

ちなみに中国人観光客が多かったのは、中国がすでにアフリカに目を着けてビジネスを始めてるからだそうです。

現にアフリカで出会ったアジア人は全員中国人でしたし、中国語を話せるアフリカ人もちらほらいました。
すでに中国企業が宿泊施設を建設してたりしてました。

日本は今やっと東南アジアと活発にビジネスが始まりましたが、中国はすでにアフリカで始めてたんですね〜
10年後はアジア、20年後はアフリカの時代って言われてますしね。中国すげ~

ちなみに、この真ん中の中国人の女性。
2000年に日本のライブドアでホリエモンの秘書やってたとか。笑

ですが日本の劣悪な労働環境に嫌気が指して中国に戻ったとか。笑

「なんで日本人は文字通り死ぬほど働くの?理解できないわ。」

って言われちゃいました。。。
まぁこれは外人によく言われますが。

結論、労働者(サラリーマン)は日本の方が儲かるけど、経営者以上はアフリカの方がチャンスあるかも・・・ですかね!
少なくともアフリカの人が全員日本人より貧相だって思ってたら大間違いです!


おわりに

最後まで読んでくれてありがとうございます!てか読んでくれた人いるのかな?笑
全体を通じて”アフリカって思ったより豊かでした!”と言いたかったのですが、伝わりましたかね?笑

そして今回は4年ぶりの海外一人旅だったのですが、学生時代とは全く違う旅になったなーって感じます。

学生時代は海外旅行の何もかもがただただ新鮮で、現地で外人と仲良くなること自体が楽しかったし、ただ行って帰って来るだけで達成感がありました。
沢山の国に訪れたことがステータスだと思ってたし、やたらお金を節約することに必死でした。

でも今回は常にアフリカの現状を知ろうと色んな人に話しかけてたり、お金よりも時間を惜しんであちこち遠出したり、ネットの情報よりも現地の人の言葉に従ってレストランやホテル決めたり、常に下痢だったり。笑

なんか学生時代よりも金銭的に余裕が出来てサバイバル能力に自信がついたからか、常に知的好奇心がむき出しになってた気がします。

そして今回の旅で最も痛感したのが珍しいことをするだけで得するんだなーってことです。

冒頭にも書いた通り現地では日本人にも、一人で旅行している人にも一人も会いませんでした。
つまり僕は

珍しい×珍しい=超珍しい

状態だったのです。(結果論ですが)
それゆえ沢山の人に話しかけてもらえたし、存在してるだけで面白がってもらえました!
例えばレストランで一人でご飯食べてるとシェフが話しかけに来るんですよね。「お前。。。旅行者なのに一人なのか?」ってね。笑

これからも人と同じことよりも人と違う珍しいことを選択してこ!って思いましたね〜


最後にこの旅で一番印象的だったエピソードを紹介します。
それはナミビアで6日間一緒にいたKenの肌の色に関してです。

Kenは現地の黒人よりも少しだけ肌の色が白に寄ってました。
その理由を尋ねるとKenはこう言ってました。

「昔ナミビアがドイツに植民地化されてた時に、俺の4世代前の母はドイツ人にレイプされたんだ。それで産まれたのが俺の曾祖母なんだよ。だから肌の色が少しだけ他の黒人より白いのさ。
まぁその影響で俺はドイツ語も喋れるし、ビジネスで活用して稼いでるけどな!ガハハハ笑」

人は色んな歴史を背負って生きているんだなと感じた瞬間でした。


サポートありがとうございます! もっと面白い記事を書いていきたいと思っているので、ぜひコメントで率直な意見を頂けると嬉しいです!