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腸内環境が悪いと…

 『腸科学』

      ジャスティン・リネンバーグ
      エリカ・リネンバーグ
      鍛原多惠子 訳

 普通の主婦が読まない本を読んでいる健康オタク主婦です。

 『腸科学』という本を読みました。
 翻訳された本でもあり、科学的なことも書かれているので、読みにくい部分はありましたが、面白かったです。
 腸内細菌の知識がまた増えたので、嬉しいです(゚∀゚)。


 印象に残っているところは、「ピロリ菌は絶対に有害菌とは言えない」という言葉です。

 今の時代、ピロリ菌は悪者とされ、ピロリ菌を排除する人が増えています。

 確かに、ピロリ菌は、胃潰瘍や胃がんを発症させる恐れがあります。

 ですが、ピロリ菌がいる子どもは、ピロリ菌がいない子どもに比べ、アレルギー疾患が起こりにくい、という調査結果があるそうです。

 また、免疫系のバランスを整える働きがピロリ菌にはある、とも言われています。

 「細菌に共生菌や病原菌などのレッテルを貼るのはあまり良いことではない。」

 「微生物は状況に応じてその性質を変えることがある。」

 善玉菌、悪玉菌と言われていますが、完全に善で、完全に悪とは言えないそうです。

 善玉菌でも、他の菌とくっついて悪さをする場合があるし、悪玉菌が他のとくっついて良い作用をもたらす場合もあるそうです。

 そして、悪玉菌を完全に無くすのは、それはそれで腸内環境のバランスが崩れて良くないらしいです。
 善玉菌よりも悪玉菌は少し少なめ、が丁度良いそうです。


 ピロリ菌は、多くの人の体内にいて、若いうちは、影響ない人がほとんどだそうです。

 ですが、若いのに、ピロリ菌の影響で病気になる人もいます。
 腸内環境や体調が悪い人が、影響を受けがちだそうです。

 また、年齢を重ねると、胃がんなどピロリ菌が影響する病気が増えてきます。

 年を取ると、腸内環境が悪くなるので、腸内環境の悪化は、ピロリ菌を増やしたり活発にしたりするのかもしれません。


 (便秘や軟便など)便の問題を抱えている人や大腸がんになる人が、日本では年々増えているそうです。

 薬で解決する方法もありますが、根本的な解決も必要なのでは、と私は思っています。

 薬は対処療法がほとんどです。症状をおさえても、また再発する可能性はあります。


 私は、生まれてすぐから便秘でした。
 20代後半から、腸内環境を良くするために、栄養を摂ったり、身体を温めたりしました。

 数年後には、何十年も悩んでいた便秘が治りました(子どもの頃は市販の便秘薬を飲むこともあったが、あまり効果がなかったり薬を止めたら便秘に戻ったり、といった感じでした)。

 この本は、腸が私たちの身体にどのような影響を与えているのか、科学的に書かれています。

 腸を科学的に知れて、良かったです(*´∀`)

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