ばななせいたいいん。

解剖学ダイスキーさんのための記事なんかを投稿します。 宣伝ではなくダイスキーさん用のオ…

ばななせいたいいん。

解剖学ダイスキーさんのための記事なんかを投稿します。 宣伝ではなくダイスキーさん用のオタク記事なので玄人向けです。 おふぃしゃるほーむぺぇじ→https://nakayoshiprivate.wixsite.com/mysite

マガジン

  • 解剖学ダイスキーさん用オタク記事。

    これの話になると急に早口になってしゃべるタイプのアレ。

最近の記事

ストレッチって効果あるの?

よく聞くこれ。 一般的にストレッチで筋肉を伸ばすとやわらかくなって動きやすくなったり不調が改善したりするとか言われてる。 一方で、ストレッチは意味がないって言う人もいる。 さてどっちが正しいのか。 お客さんからよく聞かれるし、実は答えははっきりしてるので、今回は解剖学的事実からこれについて書いていきますよ。 関節を最大位置まで可動させてさらに力を加え、付着している筋肉をぐいーんと伸ばす。 その時点ではその部分が伸びてるから、なんかやると伸びる気がする。 うん、分かる。すごく

    • ばななアジャストとは。

      関節を動かしたり外部圧によって矯正する。関節が動いちゃいけない方向に曲がる。 もちろんそういう事はない、いわゆる骨格矯正(英語でアジャスト)と言われるもの。 骨格矯正と聞くと日本で一般的にイメージされるのはアメリカ発のカイロプラクティックだと思われる。まずはそのへんのお話から。 カイロプラクティックは、アメリカ人医師のパーマーさんというひとが考案された骨格矯正法です。カイロプラクティックは日本語に直訳すると”手の技”で、要するに本来は手技療法全般の事を言います。 実際にカ

      • ばなな神拳とは。

        数千年の歴史を持つ一子相伝の暗殺拳。あいてはばくはつする。 もちろんそんな事はないいわゆるツボ押しの一種。ツボ押しと一言に言ってもいろいろあり、鍼灸の経絡穴、トリガーポイント、運動点、モーターポイントなど、多種多様な体系があります。体系は違うものの、かぶっている所が多かったり、パクりパクられの関係にあったりとちょっと複雑だったりするけど。 ぼくの使うのは主にモーターポイント(正確にはモーターポイントマニュピレーション)で、そこに鍼灸の経絡穴の一部とアナトミートレイン理論を

        • 『神経が圧迫されているから痛い』は正確な所見ではない場合が多い。

          体に痛みがある方で、『どこそこの神経が圧迫されているから痛い』と言われた方は多いと思います。 しかし結論から言うと、損傷があったり、神経性の病気などを持っていない普通の状態においては、実は神経は単純に圧迫しただけでは痛くありません。 あまりに神経圧迫が痛みの元だといろいろな人が言ってしまうため、考え方が定着してしまっているので「そんなわけないだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。 という事で論より証拠。実際に神経を圧迫してみましょう。 まず、どちらの腕でもい

        ストレッチって効果あるの?

        マガジン

        • 解剖学ダイスキーさん用オタク記事。
          10本

        記事

          『内臓の痛みが背中に現れる』は本当か?

          今回は、内臓のダメージからくる背中の痛みについて書いていきます。 『内臓の痛みが背中に出てくる』割と聞いた事がある方もいらっしゃるかと思います。 これはメディカルに認められている事なのか、東洋医学的な経験則からのものなのか結構わかりにくいですよね。 結論から言うと、これは事実でメディカルにも常識レベルとして認められています。 これは専門用語で『関連痛・放散痛』と言い、簡単に言ってしまうと、脳が勘違いしてそこに痛みを感じるという事です。 もう少し詳しく掘り下げてみましょう。

          『内臓の痛みが背中に現れる』は本当か?

          『大腿骨骨折で寝たきりになりたくないから運動をしない』はNG。(後編)

          前回、高齢者の大腿骨頸部骨折の発生メカニズムの2つの重大ファクターのうち、骨粗鬆症について書きました。 後編の今回では、そのもう一つのファクター【大腿骨頚体角】について書いていきます。 大腿骨は、通常は大腿骨頸部がナナメになるような角度で、骨盤の寛骨臼という部分に骨頭がはまり込んでいます。 このナナメになっている大腿骨頚と、大腿骨本体の垂直方向との角度を大腿骨頚体角と言います。 通常は、この頚体角が理想的な角度である125度前後になっている事で大腿頸部にかかる応力を緩和して

          『大腿骨骨折で寝たきりになりたくないから運動をしない』はNG。(後編)

          『大腿骨骨折で寝たきりになりたくないから運動をしない』はNG。(前編)

          高齢者の方が危惧するものの一つに、大腿骨骨折があります。 大腿骨骨折の中で多い大腿骨頸部の骨折では、傍を通る重要な血管を傷つけてしまう事により栄養が生き渡らなくなる組織部分が発生し、特に大体骨頭が壊死を起こすことで、歩行困難になってしまう事があります。 そのため、この大腿骨頸部骨折を起こしてから寝たきりになってそのまま活力を失って病気などで亡くなられてしまう方や、車いすで不自由な生活を強いられる状態になってしまう方の例は実際に多くあります。 そういった事例を見聞きしてよく

          『大腿骨骨折で寝たきりになりたくないから運動をしない』はNG。(前編)

          よくある不調なのによく分かられていない四十肩・五十肩。(後編)

          前回、四十肩五十肩のよくある認識の間違いについて書きました。 今回は、この病理的な部分について触れていきたいと思います。 ついでに私の臨床経験の中での考察や所見も入れていきます。 さてこの四十肩五十肩、正式名称でないのならば実際にはどのような状態で、診断名としてはどうなのかという事が気になりますよね。 実はこれ、いっぱいあります。いくつか挙げてみましょう。 ・肩関節周囲炎 ・石灰沈着性腱盤炎(腱炎) ・インピンジメント症候群 ・腱癒着 ・腱板断裂 ・サブラクセーション(サブ

          よくある不調なのによく分かられていない四十肩・五十肩。(後編)

          よくある不調なのによく分かられていない四十肩・五十肩。(前編)

          【写真】私の整体院での四十肩五十肩クライアントさんの改善例。 ※写真の使用許可は頂いています 左:他動においての肩関節外転動作の疼痛発生による可動域限界点。  右:施術後の、肩関節180度完全外転の改善模様。 四十肩・五十肩にかかられた方はかなり多くいらっしゃると思います。 ある日突然、何かしらの作業などの最中に肩が痛くて上がらない・・・そんな感じで気づかれる方が多いでしょう。 さてこの四十肩・五十肩ですが、よくある不調なのに実は意外とよく分かられていません。 まず、こ

          よくある不調なのによく分かられていない四十肩・五十肩。(前編)

          椎間板ヘルニアと診断された。しかし、その痛みは本当にヘルニアが原因なのか?

          腰や首が痛いので整形外科で診察してもらった所、椎間板ヘルニアと診断された方は多くいらっしゃると思います。 首が痛ければ頸椎椎間板ヘルニア、腰が痛ければ腰椎(もしくは胸椎下部)椎間板ヘルニアといった具合ですね。 椎間板ヘルニアとは、脊柱のユニットである椎体の間にある椎間板から、その構成組織である中心部の髄核が周囲組織の繊維輪を突き破って飛び出してきてしまっている状態の事を言います。 この飛び出す箇所は、ほとんどの場合一番構造的に弱く、負荷がかかりやすい椎間板後部ナナメ左右のど

          椎間板ヘルニアと診断された。しかし、その痛みは本当にヘルニアが原因なのか?