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海外移住生活(10年目)で、ブランドストーン”Blundstone”を選んだ理由とレビュー

【ブランドストーン"Blundstone"を選んだ理由】

僕とブランドストーンとの出会いは、2013年頃とあるアウトドア系のセレクトショップだった。

今のようにどこのセレクトショップにでもブランドストーン”Blundstone”があるわけでなく、当時はYouTuberによるレビュー合戦もまだまだの時代で、SNSでの情報もそこまでなく、ブランドストーンの知名度も人気もそこまでなかったと思う。

※当時からオーストラリア製品の輸入品だったと思われるが、セレクトショップで2万円近くだった(この価格でも今の正規品の価格と比べたらかなりリーズナブルだったが。。当時、現地価格を知って高く感じた。)

関西のショップで試着してみた時、
オーストラリアの農場や工事現場で日常的に使われたり、日常生活でも役立つのがわかるくらいシンプルなテイストで、ワークブーツでありながら無骨さも少なく、フォーマル寄りでスマートな印象だった。

さらにワークブーツでありながらスニーカーのように軽く、縫製とオイルレザーによる耐水性もあった。

北米の有名なワーク系のゴツいブーツと比べて、紐結びもないので気軽にさっと簡単に履け、ちゃんとブーツとして必須の機能(頑丈、防水、長期の旅で使える履き心地)もあり、汎用性の高いブーツだなと感じた。

実際に広大な大地でのファーム仕事(牛追い)での一枚(黒いブーツだったが。。。)


当時、僕はワーキングホリデービザでオーストラリアの広大な大地を旅する予定間近だった。

その旅では、スニーカーでなく、頑丈なブーツが欲しかった。たまたま立ち寄ったショップであるが、ブランドストーンは僕のニーズに合ういい商品だった。

もともと日本でもバイクに乗ったり、ファッションの一環としてブーツを履く生活が多かったので、ブーツ好きとして、ブランドストーンは満足できるアイテムだと感じた。

サイドゴアブーツは、日本にいた際ドクターマーチン”Dr martens”のブーツで使用したこともあり、割りかし好印象であった。

実際にブランドストーンを履くようになると、サイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)として仕事やプラベート関係なく、どんな服装にも基本的にマッチしてよかった

NZでの仕事休憩でビーチを眺めながらの風景。
シドニーで買った2足目のブラウン(3年目)


日本でブランドストーンと出会う2年前(2011年)に友人の結婚式でシドニーを訪れたことがあった。

当時のオーストラリアは、日本のようにあらゆる商品がなんでも揃っている環境ではなかった。(あったとしても日本や北米からの輸入価格で割高だった。)。

そういう商品と経済事情をワーホリビザで渡豪する前に知ることができていた。

オーストラリアの経済事情を踏まえつつ手頃な値段で、現地で簡単に手に入るブランドストーン”Blundstone”は、僕にとってかなり良かった。

現地で紛失や壊れたりなどトラブっても、他の手に入りにくい北米ブランドの靴と比べて、すぐに替えが見つかる環境はありがたかった。

※海外生活は盗難や紛失があっても当然くらいの心もちの方が存分に楽しめる。トラブル後の次の手段を考える上で、日本よりモノがない国で、比較的安く買い替えができるという対処法があるのは本当に良かった。


また、パタゴニア”patagonia”(北米)やアークテリクス"Arcteryx"(カナダ)しかり、現地発祥ブランドは、その国で買うほうが割安なことを当時から僕は知っていた。


ブランドストーン(オーストラリア)も御多分に漏れず、ネットで現地の店舗(.auで終わるURLのサイト)を調べると、日本で購入して持参するより現地購入が圧倒的に安いことがわかった。

そのため、日本で敢えて購入せず、スニーカーで現地まで赴き、初めてのブランドストーンをシドニーのビジネスマンやワーカー御用たちっぽいローカルなショップで購入した。

値段の推移については後述するが、最初のブーツBlundstone “500”は、シドニーで¥8,000ほどだった。当時はホンマにスニーカーより安かった!! 為替相場的に円安傾向でキツイ時期だったが、日本で買わなくて本当に良かったくらい安かった。

購入した初日。まだまだ初々しい。これが1枚目の写真の様な土壌カラーになるとは。

海外移住生活では、荷物を極力厳選して持ち込むので服装もよりシンプルになる。靴を何足も持ち込めないし、持ち込みたくない。ブランドストーンのブーツは1つで、いろんな服装や場面で使えて汎用性があり、海外生活にマッチしていた。

ちなみにながら僕の海外移住生活に関して年表のように定期的に更新している記事があります。よければ【僕のバックグラウンド】 参照してみてください。

【ブランドストーンの使用機会や手入れ】



先述の通り、ブランドストーンは、オーストラリアの人にとって農場や工場や学校などあらゆる場で使われている日常使いのブーツである。実際に僕も留学中含めた普通の日常履き以外に、オーストラリアなど海外生活ではかなり役立つことになった。

ちなみに2014年当時のオーストラリアでは、空港の保安検査で高確率でブランドストーンに対して質問された。
工事現場などで使われる足先保護の金属トウのブーツでないかよく聞かれた。
それくらい、オーストラリアの人達が空港でも日常的に履くくらい現地に根付いてるブーツということがわかった。

カナダの冬散歩。マイナス気温でも天気が良ければ散歩日和


水仕事や油や土など頑固な汚れ仕事が多いレストランや、ピッキングや牛を追いかけるファームでもガンガン気にせず毎日使えるし、本当に便利だった。


靴紐がないので切れる心配なく、手入れも適当に洗ってクリームをつけるだけでよかった。スニーカーのような履き心地なので、55L バックパックを背負いながら長時間歩いても疲れにくかった。

ちなみにサイズはAUS7.5 US8.5を履いている。いつもTimberlandやDanner、SORELなどのブーツもUS8.5を履いている。僕は、甲が少し高い日本的な扁平足な足で、サイズは他のブーツと一緒でも問題ないようだった。

スニーカーのように数ヶ月で履き潰れることなく、レザーが経年変化し、自分の足にフィットするブーツ。

さらにコストパフォーマンス高く、場所を選ばず履きやすいブーツを選ばない理由はなかった。

カナダで買った4足目。当時は起毛してたが、手入れをしていると1枚上の写真のようになった。


【ブランドストーン”Blundstone”の耐久性と寿命】

ブランドストーン”Blundstone”は、REDWINGやDannerのようなオールソール交換は材質上の問題で不可との事だった。

しかしながら、僕を含めて平均的に使ってる人の年数を見れば、完全にソールが無くなるまでの期間を考えると費用対効果は高いブーツだと思う。

ほぼ毎日履いていると数週間でサイドゴアブーツ特有のゴムが馴染んできて、レザーも自分の足に沿って経年変化を始めた。そうなると最初はタイトな印象のブーツがよりスムーズに履きやすく、カッコよくもなる。

寿命は、一足のブーツをほぼ週6−7で履くようなヘビーユーザーで、途中2足をローテしながら併用をしつつだと平均して一足当たり3年半から5年半だった。

僕は、少しでも革を休ませたり寿命の延長を兼ねて、初めてブーツを買ってからは、できる限り2足(色違い)をローテーションするように履いている。


『僕のブランドストーンブーツの遍歴』

  • モデル500(黒のベーシックモデル):オーストラリアで買った人生最初のモデル。日本の湿気の高く、灼熱のアスファルトの夏にもめげず3年半ほど履いた。最終的にNZの雨ばかりの冬気候でついにソールが加水分解し、内部崩壊した。

  • 550(茶色いモデル):550は、2足目として格安に手に入るオーストラリア滞在中に購入した。3年半ほど履いて、カナダに行く際に実家に保管。
    →2024年7年ぶりの日本帰省時に状態確認。試し履きするとソールから崩壊する。

  • 現在の”1910”のようなブーツ(グレー):1910は、NZから日本へ帰国する前のオーストラリアで最初の500の代わりとして購入した。数ヶ月履いて日本の実家で眠っている(550と1910の両方ともカナダに持ち込まず後悔。当時は1−2年のカナダ滞在で日本へ一時帰国の予定だった。)
    →2024年帰省時、意外と新品に近い状態だったので加水分解もなく状態良好。カナダへ持ち帰る。

  • 現在の”2056”のようなブーツ:カナダに来てからセールで購入。3年半ほど履いて縫い目の糸が解け裂けて次第にダメージが大きくなった。釣りをしていると浸水するようになり、破棄することに 。

  • カナダ150周年モデル:上記とローテーションで履いていた。2017年のカナダ限定モデル。現在も現役で2023年現在で6年目を終わろうとしている。

  • オールテレーン”ALL-TERRAIN”ビブラムソールが売りのニューモデルブーツを購入。冬前に冬仕様のモデルが販売され、通常分の在庫がなくりそうだったので、思い切って150周年限定ブーツと併用するため購入。

※冬仕様は、冬用の分厚いモコモコのムートンインナーソール付きで販売される。カナダでは、通常モデルより$30ほど高い。

オーストラリアで買った550のモデル。
数年間使用しソールのすり減った隙間から加水分解したもよう。
カナダ滞在中の放置期間を含めて10年近く履いたことになるので、きっぱり諦める。
ポリウレタンのボソボソ感のある崩壊。
購入時と明らかに違う履いても浮いているような感じだった。
NZでの一枚。550は海水にも負け知らずだった。

オーストラリアやNZ、日本と3カ国で使っていたモデル”500”は、先述の550との無限ローテーションで履いていた。
最初に買ったモデルだけあって使う頻度も多かった。歩行距離は、この500が一番だと思う。いい感じで革もサイドゴアもやつれて、スニーカーのように履きやすかった。

最終的にNZの冬の湿気地獄で乾きが弱かったのか、靴箱から取り出すとウレタンの加水分解がソールの内部で起きて壊れた。(NZの冬は除湿機が必須なくらい雨と湿気がやばい)

残念ながらウレタン素材が一部ソールに使われているので加水分解はいつか起こるのがブランドストーン”Blundstone”の宿命である。

もちろんスニーカーのように簡単に加水分解が起こらないような製法らしいが、日本やNZのように湿気が多い気候になると、寿命は早そうだ

なぜそう推察できるのか。理由は、カナダで現在5年目を過ぎたブーツ含め、カナダで買ったブーツで加水分解が未だに起こったことがないからだ。

オーストラリアで3ヶ月毎日はいた500。いい感じに革が馴染む。


カナダの冬は、NZのや日本と違い家の暖房で、玄関含めて乾燥し、夏もカラッとしていることが多く、冷涼なシーズンが多い。

冬は氷点下30度くらいまで下がると外に雪があっても空気が凍っているので湿気はないに等しい。ブーツにとっては過酷な温度差だが湿気は少ない環境なのでウレタンの寿命が湿気という点で、日本とNZでの生活に比べて長いのかもしれない。

カナダで壊れて破棄したブーツは、釣りやハイキングやトレッキングでも使っていて、岩場に挟まったりハードな使い方をしたせいもあり、縫い目の糸を何かに引っ掛けてしまい、そこから徐々に解れていき、圧着してた部分から裂け浸水するようになった感じだった。

これは完全に僕が、ハイキングブーツのようにハードな使い方した結果であり加水分解による崩壊ではなかった。

REDWINGやDannerのように20年選手とまではいかなくても、使い方次第で5年前後は全然寿命としてみることができるブーツだなと思っている。

そう考えると、5−6万円の北米ブランドのブーツの半額程度で未だに買えるブランドストーンBlundstone “は、コストパフォーマンスが高い、満足度の高い商品であろう。

REDWINGやDanner、Dr martensなどいろいろ日本で履いて思ったのが、街を数時間歩くと履き疲れが必ず起きたことだった。ちゃんとしたトレッキング、ハイキングブーツなどを買えばよかったのだがファッション性を考えると、当時の僕の眼中に入らなかった。。。ブランドストーンはスニーカーのような感覚でカッコよく履けるので、その点はかなり評価できるとこだと思う。

アラスカ州の隣のユーコンの冬でも、ブランドストーンは年中大活躍だった。


【ブランドストーン”Blundstone ”値段の推移”】


僕が買った最初のモデル500は、2014年のワーホリをした当時のオーストラリアで¥8,000程で購入できた。

日本で2013年頃のセレクショップで2万円近くしてた。しかしながらオーストラリアのローカルワーク系ショップでは定番モデルがかなりお手頃な価格で販売されていた。

NIKEやadidasのスニーカーが、オーストラリアで$200くらいする中で、$100もしないブランドストーン。オーストラリア現地の製品と輸入品の価格差をより感じる一面だった。

※もちろん購入した場所も大事だった。
ワークマンのような作業着や医療系、スーツなどをリーズナブルな価格で取り扱うような店だったことも安く購入できた要因だと思う。

以下のサイトは、メルボルンで2016年頃に¥13,000ほどで販売されていた。NZで加水分解してしまったブーツの代わりを購入した店舗だ。ミリタリーからワーク系もまで揃うローカルなショップだった。

2022年現在は、残念なら$200近くしているが、それでも日本に比べたら円安為替を考慮しても日本で買うより数千円もお手頃な価格となっている。↓↓

オーストラリアは、Melbourne(メルボルン)にあるAussie Disposals


参照URL: Blundstone | Blundstone Work Boots & Safety Boots | Aussie Disposals

2014年頃でも、日本人観光客が寄るようなエリアの土産店の近くの靴屋(UGGなど当時の人気商品を取り扱うような店舗)だと高かった。

普通に先述したローカル店の倍以上の値段(日本での価格と変わらない)で売っており、現地購入でも店選びは大切だなと感じた…笑。


ブランドストーンはオーストラリア(オージー)が、年齢関係なく農場や工場などの作業使いから日常まで幅広く使えるサイドゴアブーツである。

そして、オーストラリア内で数あるサイドゴアブーツの中でも定番モデルブランドの1つでもある為、昔は安価に買えるブーツだった。

しかしながら、世界的に人気を博していくと同時に値段も徐々に上がっていった。

日本は当初から2倍以上高く定価設定されていたこともあり、現在も徐々に値上げが行われているなか1.5倍程度の3万円前後で売られている。(オーストラリアのローカル店では、2014年当時と比べて定価が倍以上になった。)

ブランドストーン日本公式サイトより

また、オーストラリアは最近まで経済成長し続けた国で、最低時給も高く物価も北米など同様に上昇していたので、生産国はアジアでも販売元がオーストラリアであり、残念ながらブーツの値段が経済的要因で上がるのも無理もないことだと思われる。

REDWINGやDannerも年々価格改定しているし、海外ブランド品の値上げは止まらない。25年以上前だが初めてDannerの定番モデルを見たときは3−4万円台だったような気がする。。。


【カナダでのブランドストーン”Blundstone"】


夏のカナダの氷河にて。氷の上もブランドストーンで登ってみる。

カナダに来てからブランドストーンは、雪国でもかなり活躍するブーツということを再認識した。現在ネットサーフィンすると北海道の人たちなど日本の雪国でも重宝されていることがわかる。

マイナス30度以下になるカナダ、ファッションなど言ってられない時期もある。カナダ発ソレル”SOREL” やSalomonやHelly hansen、ノースフェイス"North Face"などが販売する極寒仕様の長靴のようなロングブーツも必須である。

しかし一方で、冬の間でも氷点下10-20度くらいだど本格的な冬ブーツ以外でも過ごせるのがカナダ。車に乗る生活ならもっと極寒仕様のブーツでなくても過ごせるだろう。

ブランドストーン”Blundstone"は、PalladiumSORELDr. MartineTimber Landという年中履けるカジュアル系ブーツブランドの中で上位に入るほどカナダで人気がかなり高いものだった。

若い世代から年齢も問わずあらゆる人の足元に人気をよんでるようで、カナダのあらゆる所で履いてる人を見かける。

もちろん販売店もアウトドア系からカジュアルなシューズショップとあらゆるブーツを取り扱う店舗なら年中見かける商品となっている。

毎年カナダモデルが出る程、オーストラリア発祥のブランドストーンは年々人気になっていた。それと同時に値段も$10程だが、定番モデル含め年々上がっていった

カナダに来た当時2017年頃、$180-190くらいだったモノが、現在$240-250くらいになっている。

カナダのカジュアルシューズショップ、”Little Burgundy”より

参照URL;https://www.littleburgundyshoes.com/brand/blundstone

余談であるかもだが、
基本的先ほど述べた人気のカジュアルブーツブランドで、”ブランドストーンだけはApple製品のようにセールもないし、全く値下げをする気配のないブランド”だ。

カナダで値下げがあるとすれば、型落ちや限定品など在庫処分くらいだろうか、それでも10-20%引き。もちろん10%引割引くらいでも、人気のサイズはすぐになくなるほど、カナダでの需要は高い。

なので、”買いたい時が買い時の商品”となっている。

カナダ発の人気ブランド、SOREL"ソレル “ですらセールがあるのに、ブランドストーンはまずセールをしない。カナダ含め北米だと、プライスオフの店舗が多いので、DIESELやRaybanなど皆が知るブランド品含め、半額程度の値段でよく見かける。定価で買うのが嫌になるくらい掘り出しモノは良い。

ブランドストーンは、そういったプライスオフ店では、Dr.Martinやティンバーランドと違い出回らない商品となっている。

僕がカナダで初めて買ったのも偶然アウトドショップで見かけた150周年モデルの限定品の在庫処分と型落ち処分だった。30%オフの$130くらいで買え、未だに履けているので満足している。

**是非とも海外移住生活をするならブランドストーン”Blundstone "をおすすめしたい。そして年々価格改定されて値上げが起こっているので早期購入をオススメする。**


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