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海外移住生活10年目。日本から持ってきてよかったモノ

海外移住生活も気づけば10年目。
オーストラリアへ友人の結婚式に参加したことをキッカケに、新しいライフスタイルを得る確信を持つことができた。

オーストラリアでのワーホリ生活。NZでのワーホリビザからサポートワークビザへ切り替え体験と申請却下を経て、カナダの永住権生活に至る。

実家のある日本を経由して、毎回パッキングアイテムを選定をするのだが、ついつい持ち込むことができず後悔したり、持ってきて良かったものがあった。

2024年にカナダの永住権取得後に初めて日本へ一時帰省できた。約10年間の海外生活を振り返りつつ、誰かの役に立つ情報となればなと思う。

【パッキングは、重量制限との戦い。】

御存知の通り、海外生活を始めるにあたって日本は島国なので、飛行機に乗って上陸(入国)をすることが基本である。そのため陸路で入国する時と違って自ずと持ち込める量が決まってくる。

3カ国の長期滞在経験があると、何が海外で購入できるのか揃えることができるか勘所がわかるようになり、相当なこだわりがなければ妥協点がみつかる。

そしてそれは、結果として荷物の減量につながっていく。

海外旅行や国内ハイキングでも言えることだが、パッキング内容の選定は、体験する毎に精度が上がっていくのだと思う。

ただ、僕もカナダへワーホリビザで初入国する時には、長期滞在のパッキングは4回目だったけれど、まだ入国後に後悔をした。。

オーストラリアが1回目、NZでは初入国とビザ切り替え申請のために1週間ほど日本へ一時帰省をしたので、NZ滞在で2回経験する。その結果、カナダ入国で4回目となった。

【パッキングして良かったもの。】

最近はスマホも進化しデジタル保存できることが増えてきた。初の移住生活をした2014年頃は、iPhone5sが全盛期だった頃だ。PDFやスクリーンショットなどドキュメントファイルとの連携が不安定であったり、クラウドシステムが海外だと思う存分活かせない環境であった。オーストラリアではスマホの通信容量も少なく、無制限Wi-Fiも乏しく、シェアハウスによっては通信容量の制限もあった。

海外では普通になってきたアンロックしたスマホが、日本国内で手に入りにくい時代だった。オーストラリアでunlockのiPhoneを購入して感動したものだ。
また、PDFにするならプリンター複合機で行うのが全盛期。LaptopもSSD完備でスムーズになる時代でなく、まだHDDで動くものが大半でデジタルの変遷期であり何かとモッサリしていた時代だったと思う。

【紙ベースの書類】

紙ベースの書類関係の持参は、印刷出力ができないトラブルもなく、最も信頼度の高いものだった。

当時、持参したものは銀行関係のアクセスキーや教育ローン返済に関するアカウント情報、看護師免許の原本のコピー、国際運転免許証、公的機関の書類だった。

移住先で運転免許症の取得など公的書類を作成する際などパスポート以外にIDとなる書類が必要になるケースがあるので、その点を意識して海外でも通用する(英文記載)身分証明書があると便利だった。
最近、運転免許証を持たない日本人が増えてきているが、意外と国際運転免許証と持参することで身分証明書としてクリアできるケースもあるので、取得をオススメする。更に多くの国で日本の運転免許証は、現地のDirver licenseへの切り替え申請にも利用できる。

書類等の一次情報があれば国際電話などを通して、最低限ながら日本の機関と交渉ができる。しかし口座番号やアクセス番号など個人照会の関するベースの情報を知らないと、何も始まらない。
口座情報などは、日本での教育ローン返済猶予の際に大いに利用した。

現在ならワーホリビザなど移民局関係は未だに入国時に紙ベースで求めれることがあるけれど、他の情報はデジタルベースで保存し持参しても大丈夫な世の中だ。北米やオーストラリア、NZならば都市部の図書館や大手文房具店などへ訪れれば、USBやメール経由で印刷ができる環境がある。

今ならスマホの写真アプリ等で解像度の高いPDFへ変換できる。なのでファイル管理とバックアップ管理ができていれば、紙ベースの書類を減らすことができるだろう。

最低限iCloudなどで書類保存を行い、同時にHDDやUSBでバックアップを持参すると、万が一のケースで役に立つかもしれない。
特に社会人なら雇用関係や保険などが大事になるかもしれない。
学生なら教育ローン、学籍証明や単位証明、高等学校の単位認定書類などがあると、役に立つかなと思う。
最低限、書類関係の発行元となる連絡先などは、知っていることが必要だと思う。

実際に、僕は運良く移住生活へ繋げることができたカナダ永住権申請の際、IELTSスコア学歴証明書類などが必要だった。NZでのワークビザ申請の件から色々と経験したので、カナダ入国準備の際、何となくだが念の為と思って持ち込んでいた。
仕事探しやビザサポートで大いに利用することができた。

【ショルダーバッグ、スリンジバッグ、ヒップバッグ類】

カナダで4L程度のショルダーバッグを追加購入。
日本のPORTERのような細かい区切りなどなく、ざっくりした感じ。
値段も北米価格。

日本だとショルダーバッグと呼ばれるバッグ類は、移住生活で結構役に立つ。日本だとアウトドアメーカーが挙っていろいろなタイプのショルダーバッグを作っていて北米(海外)で見かけないようなモノが多く、選択肢が多い

最近やっとカナダでも、パンデミックを機会にバッグを携帯しながらアクティビティーをする人が増えたのだろう。
各ブランドがカナダでも販売しはじめたけど、まだまだ合理的というかシンプルなモノが多い。たとえ耐久性もあって、便利な機能もあり、良いなと思ったとしても海外価格であるので、品質の割に高く感じてしまうことも。。。

2Lくらいから10Lくらいまでの比較的小型のモノが便利だなと感じる。
ただ、荷物制限の影響で飛行機内で常時身につける目的で2Lの小型バッグを持参していたが、日常使いだと小さく感じるようになった。

バックパックが必要でないケースで、ウォーターボトルを持参する傾向のある海外だと大きめのバッグが必要となる。なければ手で持つことになるけど、水分補給は大事だけど面倒くさい存在になる。

NZやカナダで結局追加で購入したりしたが、やはり長年使っていてモノが一番だった。日本帰省時に実家に保管していたPORTERのショルダーバッグを改めて持ってくることになった。

【ブーツやシューズ類】

海外で購入するほうが安いという事がないのならば、日本から持参することが望ましい。特に1年単位で滞在するので、夏用と冬用に最低2足は欲しい。

先述の通り重量制限との戦いになるので、コンパクトさや重さとの兼ね合いになる。冬用は防寒性や防水性の高いもの、夏用はスニーカーなど軽くて歩きやすい素材がいいかなと思う。

上の参照記事に書いたように、カナダへ初めて入国する際にブランドストーンのブーツを持参せず、移住生活中に後悔をした。
冬の寒さがわからないけれど、極寒日だったり海外特有の環境に直面すると結局現地で購入することなる。持ち込むなら日常使いで使える汎用性のある秋冬ブーツはカナダ、NZでも大いに役に立つ。

日本で自分に合った汎用性のあるブーツがないなら、移住先(現地)のブランド品を購入するのもありかもしれない。
僕の場合オーストラリアやNZでの生活ならブランドストーンが一択だった。そしてカナダでも使える品質だった。
ファッション性以上に足に馴染むモノが大事なので、日本で試着できる環境なら、その方が望ましい。

相当フォーマルな世界で移住生活をする場合を除いて、シューズ類は、汎用性の高さを求めていくことが大事になる。

街だけでなくアウトドアシーンなど幅広い環境で使えるモノだと一足で完結できるのでパッキングでもありがたい。日本で購入検討中なら何が売っているのか事前に渡航先のシューズショップなどウェブページで参照にしても良いかも知れない。

オーストラリアやNZだとナイキやアディダスなど大手スニーカーは、日本と比べて高い傾向にあったので、海外モデルが良いなどの相当なこだわりがなければ、日本から持参することをオススメしたい。

実際に今回の帰省時、日本のABCマートにて日本限定(日本でしかみかけないような)リーズナブルなモデルがあり購入した。2024年現在、1万円前後で信頼度の高いモデルを購入できる国は、日本だけかもしれない。

【意外と現地で揃うもの】

カナダやオーストラリアの都市圏だとUNIQLO製品は、海外現地価格だが費用を出せば揃えることができる。Tシャツ類も消耗品なので、店舗に拘りがなければ、$5くらいのリーズナブルなモノが揃う。相当フォーマルな場所であったり、サイズ感が求められることがなければ、不足分だけ現地購入でも大丈夫かと思う。

日用品もインフレだから日本と比べて5倍、10倍もするような値段というわけでないし、ある程度は揃う。移住先でも人が住んでいるのだから、一般的なものは揃う。

ただ、日本は選択肢が多いだけに細かなカテゴリー化された重箱の隅をつつくような商品が多い。DAISOなどが海外でも進出できる理由がそこにあると思う。

NZでもKマートなどWalmart的な店舗があるので最低限持ち込むことができれば、揃えることができる。持ち込む荷物$100−200/23kgに対して価値のあるものか検討しつつ、現地購入でも大丈夫か考慮したい。

例えば、コンタクトレンズやメガネは現地だとMedical prescriptionが必要であったり割高だ。なので使う量に応じて持ってきたほうが良いだろう。一方で洗浄液などは重量や専有するスペースが大きく持ち込める量が限定されるので、コストを考えて減らしても良いかもしれない。また、スッキリ系の目薬などは、日本特有の商品なので持ち込みたいなら、小さく軽いのでオススメ。

この価格帯で販売されているのは日本くらい。
最近、物価が近くなった台湾でも見かけない(2023年台湾滞在時調べ)。

食料品も初の渡航であれば、そこまで持参することが必要でないかもしれない。粉末系は税関が許す限り持ち込むのがオススメだが、都市圏だと割高ながら最低限の日本食品が手に入る。

移住生活では、見栄を張る費用が極端に少なくなるのが僕の印象だ。日本的な生活から離れて、現地の雰囲気に染まれば染まるほど、その傾向が顕著になることだろう。

費用対効果の高いことや、限られたモノだけで工夫する生活ができるようになると思う。日本のように1つのカテゴリーで無数に選択肢のある生活は海外移住生活をすると無いに等しい。結構その点で日常的に気になるケースも減ってくる。

徐々にでも最低限のモノが何なのかわかれば、生活も楽しくなるのかなと思う。そのためには結局のところ一度体験してみないとわからないし、考えているだけでは何も進まない。

【鶏が先か、卵が先か】でないけれど、各々個人の【最適解】は実践するとわかってくる。最適解がアップデートされて、今まで最適解だったモノが最適解じゃないということもわかってくることもある。経験と情報、最適化で悩むことも楽しいことだなと思う。

番外編
AUS,NZは何でも輸入コストがあるので自国産以外は価格面で期待できない。ただ、サンディスクなど信頼性の高いSDカードは、北米らしくカナダの方が日本より安い商品が多い

※4K-8Kなど動画撮影で低遅延を求めるような最新型のデバイスだとスペックの高いカードが必要になってくるので価格差はなくなってくる。

書き込み速度が100MB、読み込み200MBの辺りだと、最近流行りのミラーレスでない僕のDSLRだと十分なスペックだったりする。
このレベルだと高頻度で安売りの対象になるので、日本で普通に買うよりリーズナブルになりやすい。

※日本は同じスペックでもSDカードが、日本仕様なのかAmazonやヨドバシカメラだと北米製品より数割から数倍高いことに今回の帰省で気づいた。

新品のカメラ本体は、日本と価格が大きく変わらないけど、基本的にレンズなどは北米でも高め(定価)の傾向。中古市場は、圧倒的に日本のマーケットが優位であり、どこを訪れても品質が比較的保たれており、価格も手頃なので日本から持ち込むことを推奨したい。

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