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ぼーっとすることが実は大切!心の安定と創造性を手に入れる方法

はじめに:ぼーっとすることに対する罪悪感を取り除こう

こんにちは、心理カウンセラー(公認心理師)の高牟禮(たかむれ)です。
日々の生活でぼーっとするのは、誰にでもあること。しかし、その状態に罪悪感を感じてしまう人は少なくありません。実は、ぼーっとすることには心の安定や創造性と関係があり、上手に活用すればメリットもたくさんあります。この記事では、ぼーっとすることと心の安定・創造性との関係、そして過度なぼーっとによる問題とその対処法について解説していきます。

ぼーっとすることのメリット:心の安定と創造性への影響


まず、ぼーっとすることが心の安定や創造性にどのような影響を与えるのでしょうか。実は、ぼーっとすることで脳がリラックスし、ストレスが軽減されるだけでなく、創造性や直感が高まることが知られています。

DMN(デフォルトモードネットワーク)とぼーっとすることの関係

この現象は、デフォルトモードネットワーク(DMN)という脳内のネットワークが関与しています。DMNは脳が意識的な作業を行なっていない時に活動する傾向があり、自己関連的な思考や内省、回想などの認知プロセスと関連していると考えられています。

DMNの役割:心の安定や記憶の整理にどのように働くか


DMNが活発になると、脳は内省や自己分析に傾き、過去の出来事や将来の計画、個人的な価値観などに思いを巡らせます。このような活動は、脳のリラックス状態で行われるため、DMNの活性化は、ぼんやりとすることや、心の安定や記憶の整理を促進する役割を果たすと考えられています。またぼーっとすることで新たなアイデア、閃きがが生まれることもあります。

過度なDMN活動がもたらす問題:反芻思考、フラッシュバック、過度な自責


ただし、DMNの活動が過度になると、反芻思考(否定的な考えが、頭の中でグルグル)、フラッシュバック、過度な自責など、メンタル不調の原因になることもあります。過去の失敗や苦い経験が繰り返し頭に浮かび、脳疲労が起きるためです。

DMN活動をコントロールする方法:反芻思考を防ぐテクニック


過度なDMN活動をコントロールし、上手にぼーっとできるようにするためには、いくつかの方法があります。まず、瞑想や深呼吸などのリラクセーション技法を取り入れることで、自分の感情や思考をコントロールしやすくなります。また、適度な運動や趣味に没頭することで、意識を別のことに向けることができ、DMN活動を抑えることができます。

瞑想とDMN:心の安定に役立つ瞑想の効果と活用法


瞑想は、心の安定に役立つ方法として注目されています。瞑想を行うことで、DMNの活動が抑制され、リラックス効果が得られることが研究で示されています。瞑想は、座禅やマインドフルネスなどさまざまな方法がありますので、自分に合った形で取り入れてみましょう。

アクティブな休息:適度なぼーっと時間を取り入れる工夫


ぼーっとすることが心の安定や創造性に役立つ一方で、過度なぼーっとは避けることが大切です。適度な休息を取り入れるために、短時間のぼーっとタイムを設定することや、休憩中に散歩や軽いストレッチを行うことが効果的です。

創造性を高めるためのぼーっと環境:リラックスできる空間づくり


創造性を高めるためには、リラックスできる環境でぼーっとすることが大切です。自分が落ち着く場所や、静かな音楽を流すことで、心地よいぼーっと状態を作り出しましょう。

まとめ:上手にぼーっとすることで心の安定と創造性を手に入れる

ぼーっとすることは、心の安定や創造性に役立つ重要な行為であり、無駄ではありません。ただし、過度なDMN活動は、反芻思考やフラッシュバック、自責感が強まる原因となることもあるため、適度なぼーっと時間を意識することが大切です。瞑想やリラクセーション技法を取り入れたり、適度な休息を意識したりすることで、心の安定と創造性を高めることができます。

この記事を通じて、ぼーっとすることが実は大切であることを知り、自分自身の心と脳の健康に役立てていただければ幸いです。ぜひ、日々の生活の中で、適度なぼーっと時間を設けて、心の安定と創造性を手に入れましょう。

このページの写真は、4月2日(日)に
高牟禮(たかむれ)がウォーキング中に撮ったものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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