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こどもとわたし

こんにちは 私は大学4年生どうものうみそゆるふわちゃんです。

私は3年間学童保育をしています。でも昔から子供から好きだったわけではありません。歳の離れた従兄弟と遊ぶのはあまり好きではなかったし、街で騒いでる子供をみてうるさいなぁなんて思っていました。そんな私が今では子供大好き子供1番の子供バカです。土日のショッピングモール最高。子供最高。

もともと子供に興味のなかった私がどうして学童保育というアルバイトを選び、心持ちがどのように変わっていったのかを話そうかなと思います。

学童保育のアルバイトは放課後に共働きの子供の世話をします。子供たちの宿題を見たり校庭で遊んだりが主な業務内容です。飲食店のようにどの時間でもアルバイトに入れるというわけではなく、たくさんは稼げませんが忙しくて焦りながら仕事をすることはないので自分に合っているなと思い選びました。

始めたばかりの頃、私は学童保育のアルバイトが楽しくありませんでした。子供って思っていた以上に反抗的だし残酷だし、注意だって聞きやしません。明らかにアルバイトと職員っていうのをわかっているんです。毎出勤子供と戦う気持ちでいました。

この時の私は、大人の方がえらいんだ!!いうこと聞かせないとダメなんだ!!っていう意識で舐められないようにすることしか意識していなかった気がします。

大学1年生の夏休み 大学生の稼ぎ時ですね。私はほぼ毎日フルタイムで出勤していました。今までは週2回くらいだったので継続的に子供と関わる経験がなかったのでこの時は本当に本当に辛かったです。

どこが辛かったか、まず注意を聞かない。

「宿題はやくやりなさい!」「静かにしなさい!」って何度言ったことか。1回でいうことを聞いてくれないって本当にストレスですよ。なんで言ったことができないの?他の先生の話は聞くのに!!こんな考えばかりでした。そもそも自分もそこまで人に注意できる人じゃないですし、できなかったことを子供に言うのは罪悪感もありました。

次に何が辛かったか、保育は1人でやるものだと思っていた。

私だけかもしれませんが、学童保育ってアルバイト同士で何かするってことがないんです。飲食だったら同じ時間に入る人のようなつながりができるのかもしれませんが、学童保育だと対子供。アルバイト同士で話をして時間潰す〜なんて時間は少ないです。

だから、1人で解決しなきゃ!!って思っていました。子供の対処しながら、おやつの準備をしなくちゃ、なんか向こうで喧嘩しているあっちもこっちも大騒ぎです。パニックです。全部に対処できなくて落ち込んで帰る日もありました。

こんな感じで学童保育のアルバイト辞めはしないけど楽しさがわからないまま過ごしていました。

そんな時、所長とお話をする機会があったんです。

「何か相談事とかある?毎日続くと嫌なこと溜まるよね。人間だもん。」

そう声をかけていただいて私は子供にどう向き合えばいいのかわからないと相談しました。

「『先生』って意識しなくていいの。子供との向き合い方っていっぱいあるよ。」

目から鱗でした。私の子供との関わり方ってただ叱るだけだったのかもしれない。子供の好きなもの、興味あること、苦手なこと、その子に向き合ってきてたかな。すぐに次の日から子供との関わり方を変えました。

当たり前だけど、考え方が変わったからかとっても楽しく感じるようになりました。アイドルとか化学にやたら詳しい子、お笑い芸人が好きな子、すごく優しい子、算数が苦手な子、習い事をたくさんして毎日頑張っている子、どんな子も個性があって興味があることに一生懸命で、可愛いんだって気づきました。

この出来事以降、私の立ち位置は子供と大人じゃなくて子供と少し年上のお姉さん。本気でかけっこするし、算数が分からなかったら一緒に悩むし、昨日見たテレビの話題で盛り上がったりします。

子供って可愛い、どんなに生意気ながきんちょでも本気で遊んで大人気ないって言われても今は子供が大好きです。

来年私は学童にいません。多分。どこかで働きます。そんな時私のことを思い出してあの子たちが「OOちゃんって大人いたね〜!」って言ってもらえたら嬉しいです。

子供が苦手だった私が子供大好きになるまでのお話でした。

今は日本語を教える学科で勉強しています。日本語教育の中に外国人児童に向けた日本語教育というものがあります。

学童保育でもそれにあたる子がいました。そのときに調べて、言語の習得が困難なことや心のケアが必要な子もいるということを知りました。そんな子供のために働きたいと思いました。

たかが週3回の数時間のアルバイトでも仲良くしてくれる子供達。大好きです。

ありがとう。