自分を理解するという事
就職活動をする上で、私自身が苦労し、悩み、一番時間をかけて行った事が一つあります。それは圧倒的に”自己分析”です。結論自分を理解する事が一番難しいし、なぜ今こう言う考えや決定に至ったのか過去を遡って考えることは容易ではありません。これは今現在社会人になっても私の課題であり、常日頃から一旦立ち止まって考え続けている事です。
就職活動
大企業や有名企業に自分の可能性を信じて就職活動をする人も少なくないと思います。事実、私自身もその学生の一人でした。当時就職活動をしていた私がどこまで自分のキャリアについて考えられていたかは定かではありませんが、結果として現在の本業の会社でそれほど大きなミスマッチが無いという事は、ある程度自分自身を理解し、納得した就職活動ができたという事だと思います。しかしながら最近、学生たちと就職活動の話をしていると、ある気づきがありました。
キャリア決定
就職先を決定する時、【最後は人で決める】という言葉をよく耳にします。これは自分自身を理解して、その企業を自分なりに研究した上で最終的に自分の意志で企業を決める選択肢の一つとして私は正解だと思います。しかし最近学生と就職活動についての会話する中で頻繁に思うことがあります。それは、就職活動を始めた時点で”人で決めている/もしくは影響を受けている”学生が多過ぎると言う事です。例えばこの企業はOBの○○さんがいるから、尊敬する○○さんと同じ会社で働きたいから、○○さんが働いている業界は楽しそう、稼げそう。そんな考えを持っている学生があまりにも多い。これは企業や業界を決めているどころか自分自身を理解していないことの裏返しだと私は思います。
私が自己分析を重要視する理由
企業にエントリーする際にES(エントリーシート)の提出があります。決められた文字数の範囲で自分自身を最大限にアピールしなければいけませんが、基本的に多くの企業ではES内に共通して3つの項目があります。①自己PR②学生時代頑張ったこと③志望動機です。これらは企業側が学生を理解する上で、必要最低限知っておきたいと思う内容だと思います。私はこの三つの項目を自分なりに解釈すると以下の様なことを求めているのではないかと思います。
・自己PR(=過去)
・学生時代頑張ったこと(=現在)
・志望動機(=未来)
上記3つの項目は更に嚙み砕くと、
・自己PR(=過去)
→自分が過去にどういう経験をして、どういうマインドセットに至ったのか。
・学生時代頑張ったこと(=現在)
→過去のどういう経験や考えの基、いま現在何をどう活動をしているのか、また現在何を重要視して生きているのか。
・志望動機(=未来)
→入社したら自分はどんなビジョンで将来何をしたいのか、どう成長したいのか。
結論、何が言いたいかというと、
自分の過去を知らずして自分の未来は語れない。
という事です。ESは企業側がその人の一貫性を測る為のシートだと私は思います。その為、一番重要になるのが”自己分析”です。過去から遡って自分自身を理解しなければ、なぜいまこの活動をしているのか、なぜその企業で働きたいのか、自分が将来どうなりたいのか自分の中にある根本の部分(=軸)が分からないまま就職活動を進めることになります。自分が自分の事を理解できていないに、他の人に自分を説明したり、理解してもらう事はことは出来ません。
これが私が就職活動において自分を理解すること(自己分析)が一番重要だと思う理由です。このエントリーシートをふるいにかけるための企業側の手段にしか使っていないという意見もたまにあります。しかし実際に面接に進めば今度は企業側はこのエントリーシートと面接で本人が言っていることの一貫性や具体的なエピソードの深堀りをしてきます。なので事前準備として自己分析に多くの時間をかけて、納得のいくエントリーシート(履歴書)が完成さえすれば、結果として面接の際は気持ち的にもとても楽になると思います。
今日はちょっとノウハウちっくな話になりましたが、少しでも参考になれば幸いです~。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?