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同じ業界内で転職を考えている方へ

こんにちは。日本一背の高いITジャーナリストの久原健司です。

以前もお伝えしましたが、今年から人材紹介の仕事を本格的に始めました。まだ、1ヵ月ほどしか経っていませんが、すでに80人以上の方と面談を行いました。
やはり、職場の人間関係だったり、会社の給与や評価制度に不満があって、転職を考える人が非常に多いですね。

面談を行っている中で高確率で受ける相談が、
「今の会社は嫌だけど、やっている仕事は好きなので、同じ業界内で転職をしたいけどダメなのでしょうか?」
というものです。

そんな質問に対して、私は「一旦、視野を広げて業界を跨ぐ転職を検討した後に、結果的に同じ業界内で転職することを決めたのであれば、全く問題はない」とお答えしています。
もちろん、同業他社への転職には注意すべきことが多数ありますので、そのあたりはエージェントとしてきちんと確認してからの答えですよ(笑)。
具体的に注意すべきことを知りたい方は、下記の記事を参考にされるといいと思います。

しかし、同じ業界内で転職を考える人の多くは、今まで働いていた業界のことしか知らず、転職活動を行う際に自身のスキルが一番高く評価されるのを優先にしすぎて、成長市場という観点を軽視している可能性が高いので、非常にもったいないなと感じています。
そこで、転職する際の業界の選別について、少しだけお話しさせていただきます。

業界の選別は、仕事へのやりがいや自身の成長を求めている方は、絶対に検討するべきです。

成長している市場で仕事をすると、仕事が成功する確率が高くなります。仕事が成功すれば、責任の重い仕事を任せてもらえるので、やりがいや自身の成長を感じることができるでしょう。逆に、衰退している市場では、仕事が成功する確率が低くなりますので、責任の重い仕事を任せてもらえるチャンスは少なくなり、いくら頑張っても何をやっても上手くいかないという状況で、モチベーションは下がる一方です。

ここで、「なるほど! 成長市場に身を置けばいいんだ」と考え、これからは少子高齢化の世の中だから介護業界に行こうと思った方は、焦らずもう一つの観点にも注目してみてください。

それは業界生産性です。
なぜ業界生産性の観点が必要かというと、給与と業界の生産性は深く関係しているからです。

給与が何によって決まるのかを簡単な式で表すと
給与 = 技術資産 x 人的資産 x 業界生産性
となります。

技術資産は、職種に紐つく「専門性」と職種に紐付かない「経験」の2つがあります。
IT業界でいえば「専門性」はプログラミングの能力であったり、「経験」はプロジェクトや組織をマネージメントする能力だったりします。

次に人的資産は、一般的には「人脈」と言われ、やたらと顔が広くて人間関係だけで仕事を取ってくる人を想像していただければと思います。
普段仕事をしていない上司は、他の会社の人とゴルフで仲良くなって、仕事を持ってきている可能性がありますが、本当の人脈は、会社の看板がなくなっても仕事をくれる人がいる状況です。
独立して上手くいかなかった人は、人脈を勘違いしていたケースが多いのです。

最後の業界生産性とは、「労働者が1時間で生み出す成果」の指標です。アルバイトでお金が欲しい時は時給の高い仕事に応募しますよね。それと同じで、仕事でも効率よく時間をお金に変換できる業界を選んだらどうでしょうか。

業界の生産性に関しては、市場により20倍違うこともあり、給与に最も影響を与えるとも言われます。また個人の頑張りでは、どうにもならないものなので、成長市場だけではなく、業界生産性にも目を向けたほうがいいですね。

しかし、ここまで検討するのは非常に大変な作業ですし、その意味でも転職エージェントを活用していただければと思います。
もちろん私でよければ、一緒に考えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

日本一背の高いITジャーナリストとして、「ITって便利だな!」「ITって面白いな!」と思ってくれる人と増やしたいという思いで、全国各地で講演をしていきたいなと思っています! ぜひとも、サポートを宜しくお願いします!