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つまらない人生しか見せられない親

ちょっと話題になっていたまとめが興味深かった。
http://chaos2ch.com/archives/5227581.html

別の視点で似たような話題も似たような時期にあがったのは偶然ではないのかもしれない。
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/5724169.html

とにかく最初の方の人生年表みたいなものに寄せられていた意見が的を得ている意見が多かったので、それぞれ考察してみたい。

そもそもこの話題に出てくる親は東大にいっていい仕事に就けられれば良い人生というかなり昭和的な価値観が根底にあるようだ。
https://t.co/o2T4lrhqxQ
「30年くらい前の価値観」と表現している人もいるが、それでもそういう考え方は団塊の世代やバブル世代だけでなく、30~40代でもまだまだ存在しているのが今の日本だ。まわりをみてそういう人がいないだろうか。

もちろん東大に行って、いい仕事を得て、満足のいく生活をおくることができるという人はいまの時代もいるだろう。
ポイントはそれが幸せなのかというところと前提が本当に正しいかというころに尽きる。

10代の8年間を犠牲に医者になった人がいる。女性に慣れ期間のないまま時が過ぎ、金目当ての女性が集まり、それを「モテた」と錯覚し、そのまま結婚してしまうものも…。はたから見ると哀れでしかないが、それを幸せと感じたまま死んでいけたら、それはそれで幸せだろう。

「夢のない人生だ」という意見もあったが、まさにその通りで、こんなにつまらない人生を見せられて逆に頭のいい子は、嫌にならないだろうか。金さえあればいい人生と思っている親のもとで、自身もそういう考えの持ち主であれば、それは幸せになれるかもしれない。が、ある裕福な姉妹によるとお金があってもそれを共有できる友人がいない方がつまらないそうだ。みんな結局は、ないものねだりになるのかもしれないが…。

あとは前提の話。別の記事でも述べたが、親の知性と収入で子供の学歴はかなり決まる。もちろん100%とはいわないが、67%くらい。それを高い確率とみて自分たちもあてはまるとみるか「いや、自分は残りの3割の側だから関係ない」とみるかは人それぞれかもしれないが、統計的にはそうだという、ただそれだけのことだ。ポイントは8年間がんばれば誰しもが東大にいけるわけではないということだ。

中には非常に的確な意見があった。「たかが一回人生経験しただけでなんで分かりきったつもりになってんだか」というものだ。そう、人間は一度しか人生がない中で、さも数千のサンプルのように多く経験してきたかのように語ってしまう人がいる。本人としては「悟った」つもりなんだろう。

こういう考えの親を持つ子供は、その親のように染まるか、反面教師としていい方向にすすむか、親より冴えてはるかに上をいくかはわからないが、親を選べないのはこの世に生まれて受け入れざるを得ない事実の一つだ。自分が思う「いい親」が親だった人、許容範囲だった人たちは比較的いいが、そうでない人たちもいつの時代も一定数存在する。

それを超えて「幸せ」とは何か、答えの一つとしてあげていいものは「没頭できるものに没頭し続けられる状態」ではないだろうか。
「し続ける」ためには、この資本主義社会においては、お金がいくらか必要であろうから働くというのは一つの選択肢としてあり得る。一方で、自分が没頭できる仕事に就いたり得られればそれはそれで一石二鳥の幸せだったりする。

もしつまらない人生しか描くことができない者が親だったとしても、何か没頭できるものを見つけ、それに残りの人生の多くの時間を費やすことができれば、それは少なからず幸せな人生になるだろう。

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