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B2B SaaSデザイナーのマガジン

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自分(B2B SaaSデザイナー)が読んでおきたい記事を独断でまとめます。独断なのでSaaSでない記事もあります。
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記事一覧

UXライティングのワークショップをやってみたら想像以上に反響があった話

こんにちは。プレイドでUIデザイナーをしている木村です。 今回はタイトルにもある通り、UXライティングを経験的に学ぶためのワークショップを社内で行ってみたら、想像以上にいい反響があったのでそのことをまとめたいと思います。 何をしたのか 2020年1月に行われたDesign Matters TokyoでSlack社のUXライティングの取り組みが紹介され、そこでUXライティングのワークショップが行われました。 こちらの記事がとても参考になりました🙏 そちらを参考に自分たち

プロダクトを通じてWebデザインの現場の力になりたい話

突然ですが、クライアントのWebサイトを制作していく中でこんなことを感じた時はないでしょうか? 実際に使ってくれているユーザーがわからないサイトの利用者をペルソナとして定めたけど、実際に使っているユーザーがどんな人かわからない。Google Analyticsなどのアクセス解析でPVやUUは分かるけど、結局サイト内で何が起きているかわからない。というもの。 ユーザーの多様性やサイトの持続性を踏まえたデザインが難しい複数存在するユーザー像に対し情報を網羅的にカバーしようとす

非言語による共通言語のつくりかた

この記事はGoodpatch UI Design Advent Calendar 2019の14日目の記事です。 私はGoodpatchという会社で、クライアントワークを通じて、様々な企業や事業にUXデザインやサービスデザインの専門性を持って携わってきました。 それらの携わった企業の中で、変化に強くスピード感を持って世の中に価値提供できている組織や事業に共通していたのが「共通言語」の存在です。 本記事では、UXデザインやサービスデザインの観点から、「共通言語」は

SmartHRのカスタマーサクセスを支えるデータの話

はじめまして、SmartHR カスタマーサクセスの下地(@bunnyboy)です。 この記事は SmartHR Advent Calendar 2019 8日目の記事です。 弊社高橋(@ebasaM)のこちらのスライドでも触れられていますが、SmartHRのカスタマーサクセスでは、データの可視化にLookerを使っています。本記事では、もう少し詳しく「なぜ」「何のために」「何をしているか」あたりについて説明します。 ちなみに、先日行われた CSカレッジの資料のためにSma

デザイナーがカスタマーサクセスチームに入ってとろとろに融けるまでの道のり

この記事はPLAID Advent Calendar 14日目の記事です はじめまして、PLAIDのデザイナーの右田 @miggy です。PLAIDでは #coffee の店長をしています。現在ラテアート猛特訓中です👨🏻☕️ 今回、KARTEのUIデザインを担当していた自分が、カスタマーサクセス(以下、CS)チームへ移籍し、デザイナーとしてCSへどのように取り組み、何をやっている / いたのかを、お届けしたいと思います。 潜伏期 - カスタマーサクセスチームの取り組みを

「ペルソナって古くないですか?」という質問を受けた話

数年前からHCD(Human Centered Design:人間中心設計)の啓蒙・普及団体であるHCD-Netにおいて、HCD/UXD手法論のデザイン実務家向け教育のお役目を頂戴している。 いろいろなレベルや産業クラスタに属している学習者にいろいろなことをお教えすることは、自分自身の考えの整理と新しい視点の発見のためにとても役立つので、可能な限りそういった機会はありがたくお請けするようにしているのだが、先日まさに考えさせられる質問を受けたので自身の備忘録を兼ねて書いておきた

GUIから学ぶ世界との接し方

こんにちは。UIデザインが楽しい木村です。 いつのまにか2019年も終わろうとしているので、自分が考えていたことなどを簡単にまとめておこうと思います。 自分の思考を整理することを主目的に書くので、軽い気持ちで読んでいただき、各々が改めて考えて、議論するきっかけになれば嬉しいです。 (このnoteは PLAID Advent Calendar 2019 の12日目の記事です。) ・・・ 接点なしには生きられない 私達はこの世界で、あらゆるヒト・モノ・コトと"接点"を持

あなたの影響力で「組織を動かす」ためには

“この記事は事業会社で働くデザイナーを中心としたコミュニティInHouseDesignersのアドベントカレンダーの記事です。” プロダクトづくりにはデザイン思考や、リーンスタートアップなど、世の中には既存の優れたモノづくりのための思考法やフレームワークがすでに多く存在しています、 それらの方法論を利用することで顧客やチームの課題を解決することができると多くの書籍では語られていますが、それを"インハウスのクリエイター"が自社内で自主的に実践してうまく組織をスケールさ

デザイナーが書くということ

デザイナーは意外と文章を書くことが多い職業だ。たとえばイベントのポスターには、キャッチコピーとか開催要項などのテキスト要素がけっこうある。そしてほとんどの場合それらは、ポスターをデザインする前にすべて用意されているわけではない。 グラフィックのイメージを固めつつも、ここにはこういう情報が入るだろうな、という妄想...いや予想をもとに、デザイナーがテキストを打ち込んでいくのが実情だ。最終的にはライターが用意したテキストに差し替えられるのだとしても。 デザイナーは絵を描く職業

「Goodpatch式OOUIワークショップを経て、変わりつつあるSmartHRのデザインプロセス」

はじめまして。SmartHR プロダクトマネージャー(PM)の futosi です。 前職はGoodpatchで2012年〜2018年末まで働いており、ProttやBaltoのPMをやっていました。 なぜGoodpatchさんにワークショップを依頼したのか結論から言うと多数のデザイナーやPM、エンジニアを抱えているGoodpatchさんはどういう手法や考え方でコミュニケーションを取ってソフトウェアデザインをしているのか、そのヒントを得るためにワークショップを依頼しました。

プロダクトマーケティングマネージャーとはなにか

はじめにこの記事は以下を参考に執筆されています。 What Is Product Marketing? by Dave Gerhardt Product Marketing Manager vs. Product Manager: Where Do You Draw the Line? by Maddy Kirsch 5 Skills Every Product Marketing Manager Should Have by Matylda Chmielewska プロダ

1年を費やして作った「ラクラク分析レポート」のデザイン

こんにちは、デザイナーのてっちゃん@oremegaです。 入社してからすぐにアサインされた「ラクラク分析レポート」が、9月に正式リリースしました。 これまでにどんなフローでデザインをしてきたかを書いていこうと思います。スケジュールはこちらになります。 2018年10月: プロジェクトスタート 2019年4月: クローズドβ公開 2019年9月: 正式リリース 開発の体制が大きく変わるのがクローズドβ公開以降になり、その前後にフォーカスしながら書いていきます。 ラクラク

PMにデザインツールの使い方を共有したら、作業効率と精度が飛躍的に上がった話。

こんにちは、メルペイデザイナーの東野です。 デザイナーの皆さんは、普段の業務でディレクターやPM(プロダクトマネージャー)とのやりとりをどのように行っていますか? 私たちのチームでは、デザイン・ワイヤーフレーム作成ツールとして、Sketchを使っています。そのため、Sketchを介して、PMとデザイナーがコミュニケーションをとる場面が多くなります。 そんな中、PMのとある一言がきっかけとなって、Sketch共有会を開くことにしました。今回の記事ではそこからの学びを共有し

愛しさと切なさと SmartHR プロダクトデザイン組織のバイブスのアゲ方と

はじめまして。SmartHR プロダクトデザイングループのおうじです。新人です。 はじめに断っておきますが、写真ご覧頂いている通り、あまり前が見えておりません。 目の前にあるであろうキーボードもディスプレイもほとんど見えておりませんので、現在念力を使ってこの文章を書いています。 入社の経緯と入社後の課題 私は今年 6 月に SmartHR へ入社し、いま 3 ヶ月が経過しました。 前職の送別会で名前を伏せ字にされたり、 尊敬していた同僚エンジニアから去り際に「裏切り