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中国の新型コロナ 現地情報 IN上海

日付:1月26日時点でのコロナ現地情報をお届けします。

先日から上海にもコロナ感染者が見つかり少し大騒ぎになりました。市内の中心部で数名の感染者が見つかりエリア的に半封鎖になりました。大規模な封鎖ではありませんが部分的に区画で封鎖になりました。PCR検査も進み、少し感染者が見つかり少しの緊張がでています。旧正月前とい事もあり帰省ラッシュと重なる為、政府もかなりアナウンスを入れています。

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69名の新規感染者が全国で発表されてます。リアルタイムで増えるので確認した時点での数字でした。上海でも10名の新規者 8名は外から来た人で2名は上海市から。水際対策で発見されている人は 市内に来ることもできない為 事実上2名になります。先日のPCR検査より発見された方です

数日前に市内で感染者見つかった為 おそらく現実的には菌をばらまいてる可能性があり大規模PCR検査に切り替わる可能性を秘めた状況です。

今後の陽性者の発見される場所やルートによっては河北省のような大規模なロックダウンが無いとも言い切れない 少し緊張がでている上海です。


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エリア毎に色が変わります

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更に詳しく見ると 感染者の住む人の場所も表示            更に詳しくみると なんと番地まで公表されてます。

ここには近づかないようにしようと気を付けたくなりますね


数日前から政府から会社にも通達が日々入るようになりました。

当社も工場の作業員は地方出身者が多くこの時期田舎に帰る人が多いです。出稼ぎ労働者が多い上海。年に数回しか地元に戻れない人達にしては旧正月は是が非でも家族と一緒に子供の顔を見たい!と願う人ばかりです。

中国人にとって正月はやはり特別で家族と過ごす文化が今でも根強くあります。GDP世界2位といえど まだまだ一人当たりの収入は低く日本とは比較にならない格差社会の現実もあります。実力で左右するというより都会と田舎の格差社会は深刻な闇な部分かもしれませんね。

日本では信じられないかもしれませんが中国では都会と農村部では生まれ持っての平等性はないんです。農村は一生農村民 みたいな抜け出せない制度がまだまだあります。農村の過疎化や農業者が減り都会に集中しサービス業なり工場なりで働く人が多い為人口バランスにも政府のコントロールが必要になっています。 そういう意味でも地方人からしたら人気の出稼ぎ都市の上海は簡単に住めない政策が独自であったりします。

上海人と地方人は優遇が変わったりします。中国の場合は簡単に戸籍を変更はできません。地方の人が上海人になるのは とっても難しい話になります。なんでもお金で解決する中国人あるあるですが、戸籍は お金があるから解決できるというレベルでないと聞きますよ。

お金があれば不動産を自分で購入し住む事も可能ですが 上海人として住むのではないので 色々な福利厚生や医療、保健など受けれるサービスは上海人とは一線を引かれます。それでも多くの人が上海に出稼ぎにやってきます。なので中には厳しい法をかいくぐり 怪しい奴らもいる事でしょう。

人口登録されていない人もきっといる事でしょうね。それがIT化によりかなり精度向上してる気もしていますが 少し前までは届け出を出して統計してるとか外国人なら居留所といい 入国後24時間以内に もよりの公安に行き居留書発行が必要でした。発行せず後日見つかると罰則で罰金を支払いがあります。かならず出入国の際に見つかるので年間に何度か行き来してる人ならブラックリスト化されるんじゃないでしょうか。

僕も昔 登録忘れしてて 罰金を支払った経験があります

旧正月は不要不急の外出を控えましょう。 旧正月の地方への移動は控えましょうと政府はアナウンスしています。

その為 我が社にも村の役から連絡が来て 色々指導がありました。

従業員に田舎に帰らないで!と急遽 朝礼で呼びかけ田舎に帰る予定の一人一人と今日は話し合いをする事になりました。

会社としては政府の指令があるため強制ではないが不要不急じゃないかぎり上海に居てくださいと呼びかけます。辛い呼びかけですが仕方ないです

皆苦労してチケットを手にした人も多い中 キャンセルしようか迷います

親に会いたい。嫁に会いたい。息子に会いたい。楽しみに1年間待っていた親戚や家族に会いたい。年1回か2回の帰省です。それが目の前になりキャンセルしろ!といわなければいけません。

今日話をした社員の半分ほどはキャンセルを決断してくれました。

残りは保留。いったん検討として状況を見守ります。

強制はできません。政府が上海市をロックダウンしてる訳じゃないので。

ただし、規制先で感染拡大や上海に戻れない状況や14日間隔離必要になった場合は2月の給料は支給しないという会社からの社員への説明をしていますので社員も そのリスクは解らない為 キャンセルし我慢してもらう状態かなと。

幸い 政府が1月27日~春節期間のキャンセルしたチケットは全額払い戻しする政策を発表した為、チケット費用は返金されます。これはかなり大きい政策です。各交通機関は これに順次 鉄道、飛行機、バスなどのチケット費用は無駄にはならず助かります。

そして1月28日より上海市を出る人は全員 PCR検査陰性証明が必要になります。検査費用約120元は自己負担です。そして戻る場合も必要になり最低2回240元(約3900円ほど)下手したら3回とかあり得ます。

そうやって上海市から出る人 入る人を制限する対策に出ました。

急遽進む政府の発表に人民は いつものように慌てる事になりましたが早い判断と対策はある意味 リスクを最小限に抑える事になる為、それなりに理解ができるかなと。1年前もそうでしたので。

しかし その情報が発表されるや否な・・・ 新たな問題が!!!!   中国って面白い

PCR検査受けたくないのは皆共通認識です。お金もかかるし 面倒だし、陽性なら最悪ですからね。なので今日から急に休みにはいり、

今すぐ田舎に戻る人続出!!!(我が社でも数人が休み届けだしてきた・・)

そして上海市の高速道路は大渋滞とニュースが入ってきましたよ!

28日までに上海でるぞ!!!って 早く逃げろーーー!つて感じですね

まあ そんな感じで今日は沢山の田舎に帰りたい人と話をする機会があり、僕も聞いてて辛い気持ちになりながら会社の為にも協力を呼びかけました。

キャンセルし上海にいる事を決めてくれた社員さん ありがとう!おかげで旧正月明けの生産に影響が出ない事がある程度予測できるようになるよ。

もし隔離14日や田舎で感染拡大したら 戻ってこれないからね

1年前の悪夢再び・・・のリスクを少しでも低くしたいしね。

きっとこの恩を 別の機会で順番に帰省できるように調整してあげたいなと思いましたよ。やっぱり成長する子供の顔を見させてあげたいし 妻にも親にも会いに帰えさせてあげたいしね。


上海ではPCR検査は どの病院でも受けれます。

コロナ感染に対応する病院も同じアプリ内で確認もでき連絡先もあり非常にわかりやすいです。 下は地区にある感染対応病院に数です

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その病院のMAP.そして住所も連絡先も全部出ます

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最寄りの病院を探しPCR検査を受けに行く事もできます。

でも病院はどこも人が多いので行けば行けばで大変ですけどね。人が多くゴチャゴチャしてるから。

上海に住む人は1つの政府公認のアプリで情報をリアルタイムに見ることができ しかも結構使いやすいアプリです。色んな情報があり深く見ればより詳しく記載してます。

感染者情報や経路も記載されてます。

早い会社は今週からもう 休みに入ってます。春節が近づいてます。

2月7日前後から休む企業が多いですが それまでに少しでも封じ込めが上手くいくのか それとも酷くなるのか・・・様子を見るしかないかな。

春節前もあり どうしても地方移動が増えるので 全国にウイルスが広がる可能性あるので大規模なロックダウンにならない事を祈りつつ 爆竹でも買う準備しないとな・・・・

沢山爆竹して悪い気を飛ばさないとね。

また状況が変われば記録を残したいと思います。

中国って面白い!

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ちなみに 健康コードが赤なら 家から出たら駄目です! 

上海に外国から入国した場合14日はこの赤い状態になります。

隔離期間の意味です。公共施設や地下鉄や 健康コード必要な場所へは入れません。

早く緑になれ!!と祈っても無駄なようです。ちゃんと14日隔離待機して

いい子にして待ちましょうね。

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