見出し画像

シャングリラへゆく①

理想郷のことを人はシャングリラと呼ぶ

雲南の香りに魅せられて僕は旅をした
冒険家が探し求めた
シャングリラに想いをよせ
奥へ奥へ雲南省の秘境を旅した記録

旅の始まりは突然に。

1年前にチベット拉薩らさを旅して
チベット仏教への探求は僕の中では
終わっていた

まだまだ行きたい場所は沢山あったけど
欲を出せばキリがなく
長年想いを寄せていた
最後の聖地と思って乗り込んだ拉薩らさ

そこで神秘体験を3つ経験し
仏教の謎が解けた旅だった

拉薩の旅が終わり 
しばらくは 
旅をする意欲を失う日々

なにより仏教の謎が解けてしまった
僕の心はもう求めるものがなくなり
心は空っぽになったように
重たいものが取れ
やけにスッキリしていたと思う

そんなチベット仏教を求めた旅を
kindle書籍「チベットへゆく」に
記録しました

一度読み始めると
面白さに魅了されるお話です!

この本では、
今後起きるダライ・ラマを巡る
仏教界の裏事情が分かりますよ

仏教界に起きている
パラダイムシフトを知って欲しくて
書いた本になります

もうじき世界的なニュースになる前に
読むとニュースも面白く
見る事ができると思いますよ

予期せぬ旅ほど面白い旅はない

これは拉薩の旅から1年後のお話です

中国雲南省の山奥のさらに奥
玉龍雪山ぎょくりゅうせつざんの麓に
麗江古城れいこうこじょうという場所があります

麗江古城の夜は
蜃気楼のようにユラユラと揺れ幻想的

にぎやかな通りを
1つずれた裏通りは静かで
暗い石畳の路を赤い提灯が照らす

古城内に流れる小さな川の音が
心地よく耳に響く

この街に入ると
時がスローモーションのように
流れだし、なんとも不思議な時を
過ごすことができるのが

雲南省の山奥にある麗江古城

拉薩の旅から1年が過ぎ
2020年10月季節は秋

僕は麗江古城にある小さな茶屋に座り
長年熟成させた普洱茶プーアルの生茶から
茶をゆっくりと抽出し
香りのいい茶を飲み雲南省の旅を
撮りためた写真をみて振り返っていた

画像1

7月下旬に8月10日から
急に麗江に行くと言い出した妻の劉さん(上海人)

妻の会社は暑い夏は仕事効率が悪い為
夏休みを採用していて長期休暇がある
それを利用して旅行を計画

初めは一人でと言っていたが
娘も学校が休みなので二人で・・・
なぜか妻の両親も行くといいだし
4人になり

両親が飼っている猫の世話を
僕に任せると言うので 嫌だ!と
駄々をこね断り(笑)

それなら僕もついて行く!と
気が付けば5人で麗江へ行く事に

多少 強引に旅に参加した僕は
どうしても行きたい場所があったので
この機会を見逃さなかった

こうして
ゆく予定のなかった旅は急に始まる

まぁ中国人といれば計画なんてない
なんでも急に始まるのは、いつものこと

僕は中国上海で生活し出会った劉さんと
国際結婚をし娘を一人育てながら
上海で生活をしている日本人です

しかし、この旅が
思いもよらぬ旅につながっていく

8月に麗江古城に来た僕は
10月にも続けて麗江古城に来る事になり
人生で最もスリリングな旅を
経験することになった

画像2

蜃気楼のようにユラユラ揺れる
夜の麗江古城の茶屋で
雲南省の旅を僕は振り返っていた

この場所に来ると 
懐かしさと寂しさの混ざった感情が
不思議と沸いてくる
この古城が持つ魅力かもしれない

なぜそんな気持ちになるのだろうか?

悲しい麗江の歌のメロディーが
ユラユラと蝋燭をゆらして
思い出をよみがえらせる

新しく何かを手に入れる為には
過去を切り捨てる事が必要

人は何かを背負い生きてゆく
時にはそんな感傷に浸りたくなる
麗江は、それを全て
許容してくれる
そんな場所だからかもしれない

かつて夢追い人が目指し暮らした楽園

ユラユラと夢を乗せた蝋燭船は
玉龍雪山の雪解け川の上を
流れてゆく

かすみゆく灯に
想いをのせ

ゆれる灯に
哀しさを覚え

皆、麗江古城に夢を見て去っていく

この古城にたどり着いた旅人は
何を夢みたのだろうか

かつて多くのバックパッカーが辿り着き
理想郷を夢見て住み着いた場所
それが

雲南省 の山奥にある麗江古城れいこうこじょうである

人生というのは
きっと長いようで短い
誰もが理想を求めて生きている
でも理想とはかけ離れた暮らしの中で
時を刻み歳をとっていく

もしあるのならば行ってみたい
もしあるのならば見てみたい

僕はシャングリラを探していた

旅の始まりは突然に。

シャングリラというのは
イギリスの作家
ジェームズ・ヒルトンが1933年に
出版した小説『失われた地平線』に
登場する理想郷の地名であって
実在する場所ではありません

チベット仏教界では
シャンバラという理想郷があり
シャングリラの語源はツァン地方の
北側を意味します

一般的に小説から
シャングリラが有名になり
理想郷として知名度が上がり
代名詞となっています

雲南省にあるチベット自治州の県が
その名を採用し観光目的もあり
香格里拉シャングリラ県と改名
その為、幻のシャングリラは地名として
雲南省の1つの県で登録

改名する遥か昔から
香格里拉シャングリラ県にはチベット仏教で
有名な寺があります

その黄金の寺の姿は冒険家がみた
理想郷だったのだろうか

このシリーズでは雲南省の旅の記録をお届けします

②へ続く大理だいりの仏塔のシンメトリーに魅了されて

↓↓聖地巡歴記 インド編 はこちらをどうぞ!

↓↓聖地巡歴記 西安編 はこちらをどうぞ

↓↓聖地巡歴記 ミャンマー編 はこちらをどうぞ

↓↓聖地巡歴記 南京編 はこちらをどうぞ


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?