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"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第四期生

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数々のクリエイターの出身母体となった"小池一夫劇画村塾"。その第4期生である筆者の業界回想録です。
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2023年1月の記事一覧

"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈2〉

"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈2〉

〈集英社の雑誌で同時に3本連載しつつ、他社の雑誌でも複数の連載を持ち、1日に1本の締切、365日休み無し〉

 劇画村塾に入塾し、小池一夫先生と出会い、さらに優秀な漫画家さんや編集者さんと巡り合い、はからずも漫画原作者として恐ろしいほど多忙になってしまった。

 最も連載が多かった時期は、集英社の雑誌で3本同時連載しつつ、他社の雑誌でも複数の連載を持っていた。
 小池先生ほどではなかったが、それで

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"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈3〉

"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈3〉


<カリスマ性を持った現役の一流作家が率いてこそ〜劇画村塾の存在意義>

 ここで、少し閑話休題的に、小池一夫劇画村塾の存在意義について、あくまでも自分なりの意見を記しておきたい。
(劇画村塾に通った皆さん各々で印象も意見も違うはずだからだ)

 創作は、本当は、塾やスクールなどでは教えられないという意見もある。
 それも一面の真理だとは思う。
 が、事実として、劇画村塾からは大勢のプロの作家

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"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈4〉

"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈4〉

<”キャラクターを起てる”ことの幅広さ〜すべてのメディアで応用が可能>

 小池一夫劇画村塾のさらなる存在意義として、漫画家や漫画原作者だけでなく、それ以外の分野のクリエイター諸氏を、世の中に送り出したことが挙げられるだろう。
(『ドラゴンクエスト』の堀井雄二先輩、『桃太郎電鉄』のさくまあきら先輩をはじめとして、ゲームクリエイター、小説家、プロデューサー、編集者など、卒塾生のクリエイターは数多い)

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"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈5〉

"キャラクターを起てろ!"劇画村塾第4期生 第5章〈5〉

<劇画村塾で学んだ作劇上のテクニック〜キャラクターを起てるための技の数々>

 これまで述べてきたように、小池先生が提唱された、

「キャラクターを起てる」

 ということは、ひとつの主義であり、論理であり、概念である。

 劇画村塾では、その具体的な方法や練習の仕方なども、小池先生から教えていただくことができた。
 それらの技は、今でも、作劇において十分に通用し、また応用も可能である。
 (実際

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