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町をまるごと贈る温泉旅行のECブランド

まずはこのページを開いて頂いていること、ありがとうございます。
始めて間もないのですが、たくさんの方に読んで頂き、励みになってます。
気にしないフリをしつつも、反応があると舞い上がってしまう性格なので、
「今日もおだててやるか」の精神で是非ともよろしくお願いします 笑

さて、第3話となる今週は現在ご一緒させて頂いている
温泉WAKUWAKUというブランドについてどのように進めてきたか、
をお話しさせて頂こうと思います。

4月にGEKIに参画して一番最初に担当した仕事なのですが、
相談頂いた内容は、抜粋すると以下のような内容でした。

貴重な経営資源でもある温泉を通じて、
日本中を笑顔にしていけるようなギフトサービスを目指したい。
ユーザー間はもちろん、温泉施設や町にとっても喜ばれる存在になりたい。

ひとまず簡単に説明すると、
「温泉地から湧き出る源泉掛け流しの温泉や
 その町の特産品を自宅で堪能することを可能にする」
ことを標榜するECギフトブランドです。

湧出量、後継者不足、経営難などで危機に晒されている温泉。
新たな財源獲得による、地域や町の活性化。
旅行に行きたくても健康上の理由で旅行を断念することの多い高齢者。

ブランドには意義が山ほどありそうで、
社長もその使命感を強く感じている。
こういう仕事は必ず良い仕事になります。
というか、しないといけない。
素敵な仕事に出会えたなと、瞬時に思いました。

真っ先に感じたことは、
温泉ではなく温泉旅行と同等の価値を感じて
もらわなくてはいけないということ。

コロナとは無縁の世の中になれば
温泉旅行に気兼ねなく行けるユーザーとは違って、
年齢や健康上の理由で外出が困難な方にとっては
温泉WAKUWAKUが温泉旅行を体験する貴重な手段になります。

一時的な「おうち●●」だと思われてしまうと
持続的なブランドになり得ないことは明らかだったので、
自宅で体験できる最高峰の温泉旅行を目指していくことにしました。

温泉旅行を目指したもう一つの理由は、
わざわざ競合と同じフィールドに立ちたくなかったこと。

温泉が届くという部分だけを考えれば
競合サービスは既にありましたし、
お風呂の体験価値を向上させるという部分だけを考えれば
高級檜入浴剤とも比較されると思います。

例えば、この商品を温泉から足が遠のいている両親や、
育児が忙しくてゆったりとした旅行をする余裕のない友人家族に
贈ってあげたら、旅行さながらの体験をさせてあげられるな。
そう感じてもらうことがブランドとして必須だと確信しました。

さて、そうなると、
商品が届いた瞬間は、
旅行温泉地に着いた時の高揚感と同様の
感覚を味わって欲しくなってきますよね。

商品を開封する瞬間は、
温泉旅館の部屋に着いてドアを開ける時に似た
うずうずとする感覚を味わって欲しくなりますよね。

そこまでやる必要はない、なんて会話には一切ならず、
「ブランドとしてはそのようにするべきだ」と盛り上がって
初回の打ち合わせを終えました。最高の打ち合わせですよね。

初回でここまで同じ方向を向けたら、
あとは僕らの仕事です。

温泉旅行に行けない理由がある。
本当は行きたいのに。
そんな家族や友人を想う、心優しい人に対して、
ブランドがどんな存在として寄り添ってあげればいいのか。

いつも温かく旅行客を迎えてくれて
温泉旅行に期待する心の休憩を全面的に提供してくれる
町や温泉施設が、一緒になって取り組みたいと思ってくれる
存在になるために、ブランドはどう振る舞うべきか。

温泉の泉質自体を渇望しているわけではきっとなくて、
日常では考えられないのんびりとした時間感覚や、
その土地で食べるからこそ美味しく感じる特産品。
宿中どこでも気持ちよく挨拶をしてくれる宿の方々や、
どこか懐かしさを感じてしまう町の風景と温泉街特有の
ちょっと湿った空気も含めて温泉旅行を楽しんでいるからこそ、
身体だけでなく、心の芯まで温まることが出来るのではないか?



みもこころも、あたたまる。


ブランドタグラインが、決まりました。


受け取った方はもちろんのこと、
贈った方も、
温泉を提供してくれる宿の方も、
僕らのような事業パートナーも。

全てのステークホルダーの身体や心を温め、
笑顔や活力の源泉となるブランドでいたいという
意志が込められています。

アートディレクターとも相談しながら、
ロゴは上記の意志を視覚的に表現しています。


ロゴ/ブランドスローガン


語りかけてあげるべき相手、口調、温度をしっかりと決めることができれば
後は伝わるような言語表現として書いていくだけです。
(まぁそれでもあーでもないこーでもないと散々調整するんですが、、笑)



グラフィック


ちなみに町や施設の人肌が伝わるようなものでないと、
ブランドスローガンに反してしまうので、
町を紹介し、女将さんのインタビューを
掲載するパンフレットも同封しています。
頼まれているわけではないですが、
この方がユーザーも町の人も喜ぶから入れようという判断をしています。

温泉を入れるためのボトルに貼るラベル/同封しているパンフレット

事業のフェーズを考えると初期の段階で全てを理想的な状態に
出来るわけではないので、まだまだ手が回っていないこともあるんですが、
Vol.1でも書いた通りブランド作りは地道なアクションの積み重ねでしか
ないのでGEKIはずっと併走し続けるパートナーとして関わらせてもらっています。

環境省が推進する「チーム 新・湯治」にて、
湯治文化を捉え直す活動にも参画しているので
よかったらリリースをご覧ください。


他にもたくさんありますが、
ここらで今回は締めることにします。
興味がある人がいれば個別にいくらでもお話しするので、
どうぞ遠慮なく言ってください。


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