#39 脊柱起立筋の解剖学
皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。
北海道札幌市で
「フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。
このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。
第39回目となる今回のテーマは
「脊柱起立筋の解剖学」
について。
▼概要
脊柱起立筋は、背部にある筋群の総称で、仙骨後面及び腸骨稜から椎骨肋骨に縦走し付着するアウターマッスルです。
脊柱起立筋は、棘筋、最長筋、腸肋筋の3筋をさらに3つに計9個の筋肉に分けていきます。
棘筋は、頭棘筋・頚棘筋・胸棘筋
最長筋は、頭最長筋・頚最長筋・胸最長筋
腸肋筋は、頚腸肋筋・胸腸肋筋・腰腸肋筋
というように9個に分けられます。
※棘筋は半棘筋と分けて考えられますが、ここでは統一します
脊柱及び身体の正中線に近い順に、棘筋→最長筋→腸肋筋という並び方になっています。
▼起始停止作用
◎棘筋
・起始:頭棘筋→C1~7横突起、頚棘筋→C6~Th2横突起、胸棘筋→Th10~L2横突起
・停止:頭棘筋→大後頭孔、頚棘筋→C2~4棘突起、胸棘筋→Th2~9棘突起
◎最長筋
・起始:頭最長筋→C5~Th3~5横突起、頚最長筋→Th1~6横突起、胸最長筋→仙骨・腰椎棘突起、下位横突起
・停止:頭最長筋→乳様突起、頚最長筋→C2~6横突起後結節、胸最長筋内側→胸椎横突起、外側→腰椎肋骨突起・肋骨・胸腰筋膜
◎腸肋筋
・起始:頚腸肋筋→第3~7肋骨角、胸腸肋筋→第7~12肋骨、腰腸肋筋→腸骨稜外唇・仙骨・胸腰筋膜
・停止:頚腸肋筋→C4~6横突起後結節、胸腸肋筋→第1~6肋骨、腰腸肋筋→第6~12肋骨後面
作用は、両側の場合は体幹の伸展、片側の場合は同側の側屈に働きます。
特に胸最長筋は胸椎伸展に大きく関わります。
▼特徴
脊柱起立筋は主に抗重力筋として、姿勢維持に大きく関与し絶えず筋発揮されています。
このことから、脊柱起立筋そのものは遅筋線維が多い事が分かります。
その為、ウェイトトレーニングにおいて積極的に鍛え筋肥大を狙う筋肉ではない事を認識しておきましょう。
特に骨盤が後傾し脊柱の後弯が目立つようなアライメントの場合、脊柱起立筋が過剰に筋発揮をしています。
(主に腰腸肋筋)
これは脊柱の後弯により身体が前方へ倒れないように、脊柱起立筋が最後の砦として支えているが故に起こる事で、当然望ましくはありません。
また、体幹の伸展に作用しますが、椎体1つずつではなく体幹全体をまとめて動かすように働くのが特徴です。
対して、椎体1つずつ動かすのは多裂筋が担う為、インナーユニットである多裂筋を上手く使えていない場合、脊柱起立筋が過剰に使われてしまいます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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