#8 「筋膜」について②
皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。
北海道札幌市で
「フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。
このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。
第8回目となる今回のテーマは
「筋膜」
について、その2。
前回までの概要に加え、今回は筋膜の構造に迫ります。
※前回の記事はコチラ
▼筋膜の構造
筋膜は、全身を包んでいたり、筋肉1つ1つを何層にもわたって包んだりしている膜組織の総称で、具体的な名前は「存在する場所」と「機能」によって、深層より漿膜下筋膜、深筋膜、浅筋膜の3つに分類されます。
しかし、一般的には筋膜を、浅筋膜・深筋膜といって区分では呼びません。
筋肉で分けられるものが深筋膜であり、浅筋膜は頭部・胸部といった身体区分で分けます。
▼漿膜下筋膜
筋肉や内臓は骨格だけでは安定しないため、固定している漿膜下筋膜(漿膜下組織)が固定しています。
漿膜下筋膜は、体腔にあって、漿膜(胸膜、心膜、腹膜)の線維層を作り、臓器を覆い支持しています。
漿膜下筋膜は深筋膜の内被包層と体腔を覆っている漿膜の間に位置し、皮膚と深筋膜の間にある皮下筋膜と同じような物です。
胸膜と胸壁の間にある筋膜のように、ある部位では非常に薄く、またある部位では痩せた人や衰弱した人以外は厚く、腎臓の周りのように脂肪組織の厚い層を形成しています。
この筋膜は浅筋膜のように外層と内層とに分ける事は出来ませんが、特に肥満した個体では、脂肪が蓄積して不規則な層を作っている事もあります。
壁側胸膜は折れかえった部分や、間膜の部分で内臓を包む胸則漿膜に続いています。
▼深筋膜
深筋膜は骨格筋や骨などを包んだり、それらの間に入り込んだりしています。
また、スジ状の白い緻密な結合組織で、ボディスーツのように全身を包み、筋肉を骨格に固定しています。
深筋膜は終わる事のない形で構成されているもので、骨膜や軟骨膜、靱帯などがその連続性を維持する為の補助をしています。
筋膜は時に筋や他の構造物を包むために分離し、再び1枚の膜に結合します。
筋膜の分離と癒着の現象は、ある筋膜の部分がいずれか他の筋膜に続く事を追及でき、また当然骨格に付着していることを知ることが出来る意味で重要です。
深筋膜の特徴は、筋を直に覆う灰白色のフェルト様の膜です。
これは複雑に繋がった膜と帯から成り立っていて、筋や他の構造物を本来の位置的関係に保ち、いくつかの筋をひとまとめに結び付け、同時に各々の筋の機能の為に互いの間の隔壁となっています。
筋や他の構造物の被膜や脂肪組織である本来の結合組織は、深筋膜には含まれません。
深筋膜は連続した膜ですが、以下のように3つに分類する事も出来ます。
① 外被包層
この筋膜は、胴、頸、体肢及び頭の一部というように広範囲を覆うもので、皮下筋膜のすぐ下にあります。
② 内被包層
体壁の内面を覆う広範囲にわたる筋膜です。
胸腔と腹腔の裏打ちをしていて、さらにその内面は漿膜下筋膜によって覆われています。
③ 中間膜
この筋膜は2つの被包層が分離と接着をすることによってできてくる種々多様な物で、全身の筋と他の構造物との間に存在します。
▼深筋膜深掘り
深筋膜には他に、被包筋膜と内臓筋膜があります。
(1) 被包筋膜
被包筋膜には、骨格筋や骨及びこれに出入りする血管を覆う膜があります。
① 筋筋膜
骨格筋を覆う筋膜の事。
個々の筋肉、または筋群を覆っている膜の事を言います。
狭義の筋膜とは、筋筋膜の事を指しています。
筋筋膜は個々の筋や筋群を覆って内外から支え、固定、収縮の制限、他の筋との摩擦軽減作用などがあります。
筋筋膜は更に、筋を覆う筋外膜、筋束を覆う筋周膜、筋線維を覆う筋内膜に分けられます。
・筋外膜(筋上膜)
筋を包み、腱・靱帯に連なります。
筋束が束になった筋肉は筋外膜と深筋膜で包まれます。
・筋周膜
筋束を包んで、腱、靱帯に連なります。
筋線維が束になった筋束は筋周膜で包まれます。
・筋内膜
筋原線維が束になった筋線維は。筋内膜で包まれています。
筋原線維もまた、筋フィラメントが束になったものです。
・腱、靱帯
筋と骨、骨と骨を結わえ付けています。
伸張率は4~5%、6%で部分断裂、8%以上で断裂します。
② 骨膜
骨膜は緻密骨(硬骨)の筋付着部を除いて、骨の全周を包む強靭な線維性の膜です。
線維層と骨形成層から構成されています。
外層は血管に富み、内層に造骨細胞があって、骨の保護、栄養、成長、再生を司ります。
骨膜の厚さは部位によって異なり、場所によってはその上に重なる粘膜と1つになる事があります。
(2) 内臓筋膜
骨と同様、内臓も単独では位置をキープできません。
肺や肝臓、胃、腸といった内臓が体内で位置を保っているのは、内臓を覆っている筋膜のおかげです。
内臓を覆う筋膜には、脳や脊髄を覆う髄膜、心臓を覆う心膜、肺を覆う胸膜、消化器系を覆う腹膜などがあります。
① 心膜
心臓の周りの筋膜で、心臓を包み浸透しています。
外科医は心膜と斜角筋が連続性がある事は当然のように知っています。
② 内臓膜
内臓を包む筋膜で、体液を含み内臓が漏出するのを防ぎます。
腎臓を包んでいるもので、腎筋膜というものがあります。
③ 髄膜
脳を安定させ、動きを制限しています。
脳の表面を覆う膜で外から内に向かって硬膜、くも膜、軟膜の3層からなっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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