#5 関節の構造と働き

皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。

北海道札幌市で
フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。

このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。

第5回目となる今回のテーマは

関節の構造と働き

について。



▼関節とは

関節は骨と骨の継ぎ目の事であり、関節包という組織に覆われその内側にある滑膜という膜から、潤滑油の役割をする関節液が分泌されている。
また、骨と骨の間にはそのクッションとなる軟骨や半月板という組織も存在する。

一般に凸面を持つものを関節頭(骨頭)、これを受ける凹みを関節窩という。
(引用:https://kotobank.jp/word/)

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関節を隔てた骨同士は筋肉や靱帯で結びつけられ、それらの牽引力によって曲がる(動作を行う)ことができる。

関節は可動性のある可動関節と、可動が不可能な不動関節に分けられる。
※中間的な可動を持つ半関節という類も存在する

また、先に挙げた関節の定義を持ち、肩や肘、股や膝など一般的に認識されている関節を解剖学的関節、肩甲骨と肋骨の空間や肩峰(肩甲骨の一部)と上腕骨頭との空間などを機能的関節という。

▼関節の分類

関節はその形状と構造により動作が決まる。
(引用:https://www.anatomy.tokyo/systematic/)

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◎球関節:肩甲上腕関節(肩関節)

球状の関節の為、可動範囲が広く人体で最も大きく動かす事が出来るのがこのタイプである。
代表的な関節は、肩甲上腕関節である。

球関節の一種として、臼関節という関節も存在する。
この関節は球関節よりも関節窩が深いのが特徴であり、代表的な関節は股関節である。

◎蝶番関節:肘関節、指関節

関節頭と関節窩が、円柱の側面の一部になっており1つの軸で可動する関節で主に屈曲と伸展が出来る。

◎顆状関節:膝関節

関節頭は球形ではなく、関節窩も浅く関節頭の側面にまで達してない。
運動は靱帯により制限されて、1あるいは2方向に限られる。

◎車軸関節:橈尺関節

関節頭の周囲に環状に関節面があり、関節窩の中で関節頭がその中心軸を中心に車軸のように回転する1軸性関節。
前腕の橈骨と尺骨で形成される関節である。
デスクワークによるPCを操作する姿勢が続く場合、常にこの関節は内旋している。

◎鞍関節:母指手根中手関節

対向する関節面が鞍と馬の背のような双曲面をもち、互いに直交する方向に向かい合う。
母指手根中手関節のみが該当する。

◎楕円関節:橈骨手根関節

関節頭が楕円球状の関節であり、関節頭の長軸と短軸を回転軸とする2軸性関節。
回旋はできない。

◎平面関節:椎間関節

相対する関節面が平面で、運動は主に横滑りによる。
脊椎による関節。

◎半関節:仙腸関節、脛腓関節など

関節の形態をとるが、可動性はほとんどない。

▼関節の動作

関節の動作は、身体の正中線を基準に、3面(前額面、矢状面、水平面)で行われる。

・屈曲:骨同士の角度を減少させる(曲げる)
・伸展:骨同士の角度を増大させる(伸ばす)
・内転:正中線に近づける
・外転:正中線から遠ざける
・内旋:内側へ巻き込む
・外旋:外側へ巻き込む
・挙上:上方向に動かす
・下制:下方向に動かす
・水平内転(屈曲):水平面上で正中線に近づける
・水平外転(伸展):水平面上で正中線から遠ざける
・側屈:側方へ倒す
(引用:https://www.mcdavid.co.jp/sportmed_anatomy/shoulder/)

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この他にも、関節特有の動作が存在する。
(回内、回外、内反、外反、掌屈、底屈など)

人の身体はあらゆる関節動作を連動的且つ円滑的に動かす事で、動作(運動)を行っている。

▼関節の役割

関節には2種類の役割があり、それが規則的に交互に配置されている。

固定する関節をスタビリティ関節、可動させる関節をモビリティ関節という。

Joint by Joint という1つの概念があり、分離と共同の考え方があります。
これは、単一の関節のみを働かせる【分離】と、複数の関節をその役割通り働かせる【共同】、つまりスタビリティとモビリティそれぞれのパフォーマンスを発揮させるという事である。

腰痛の一要因としてこの概念を用いると、腰部(腰椎)は安定性が必要なスタビリティ関節である為、この役割が果たされていないと考えます。
この場合、本来可動しなければならない関節が、可動しない事で本来安定しなければならない腰椎が過剰に可動していると考察し、腰椎に隣接している関節(胸椎、股関節)のモビリティ(可動性)を評価します。

つまり、疼痛箇所そのものに原因が無い場合があるという事です。

このように役割通りに関節を働かせることで、トレーニングのみならず日常生活においても高いパフォーマンスを発揮し、疼痛の緩和及び予防に繋がります。

今回は「関節」に関する概論的な内容でしたが、今後主要な筋肉やストレッチ等についてお伝え致しますので、そちらもお楽しみにしていてください!


最後までお読みいただきありがとうございました。

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