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エッセイ「オールタイム10選」 第三回 ドラマ等

北の国から
家族ゲーム
ふぞろいの林檎たち
ファミリー・タイズ
ノルウェイの森
イニシエーション・ラブ
デビルマン
めぞん一刻
人間交差点
さくらの唄

映画を観るのが好きですが、無関係ではないドラマ、小説、漫画、付随してアニメーションです。例えるなら兄弟、従兄弟みたいな存在でしょうか?圧倒的に音楽を聴いたり、映画を観ていることが多く、それらを各々で10選を挙げるのは困難、したがって総じて10作品を選びました。ドラマが四作品、小説が二作品、漫画が四作品、それらで構成された10選です。先に感想等を書いていますが、再度、補足等を交えながら、振り返ってみたいと思います。なお、古い作品から、ドラマ、小説、漫画の順に並べてます。

「北の国から」は数年空けて放送されていた特別番組から鑑賞するようになりました。さかのぼって、純や蛍の幼少期等もビデオ等で鑑賞、また、純を演じた吉岡秀隆に親近感を覚えて、結局、男はつらいよシリーズ、山田洋次監督作品を好きになりました。そもそもは尾崎豊の曲がドラマで使われていることも知って、このドラマを観るようになりました。このドラマに限らず、挙げたドラマは音楽との関わりが深く、本作はさだまさし、「ふぞろいの林檎たち」はサザンオールスターズ、「家族ゲーム」に至っては出演も兼ねて長渕剛の曲が主題歌でした。

音楽については小説もドラマと並んで深く関わっています。「イニシエーション・ラブ」はカセット・テープが重要なアイテムとして機能していて、「ノルウェイの森」は題名が示すとおりですが、物語はそれらに彩られていて、そのような事柄もこの小説が好きな理由です。この小説を初めて読んだのは1990年、自身が二十歳位の時です。極めて個人的になりますが、度々の読了後あれこれと考えた際に浮かぶ曲はSION の「12号室」です。同時期に読んだ知人も同意見でしたが、他に同意見の方がいるかどうかは気になるところで、確かめたい事柄ではあります。

漫画は音楽との関わりは浅いですが、ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」の歌詞や曲のムードは「デビルマン」を連想させました。また、ブランキー・ジェット・シティの「悪いひとたち」もまた、それを連想させました。「デビルマン」は「悪いひとたち」に影響を与えたのかどうかはともかく、その後の漫画に与えた影響だけでなく、他のジャンルに与えた影響も充分、予想ができます。「デビルマン」は本屋で立ち読みをしましたが、その際に店内に流れていたのが、当時のヒット曲の「キッスは目にして!」です。ベートーヴェンの「エリーゼのために」に日本語を被せた曲ですが、悪魔が人間と合体することと、無意識に重ね合わせていたのかもしれません。とても、不気味に聴こえました。

音楽との関わりについて文を進めてきましたが、挙げた作品のほとんどの背景が1980年代だったり、自身がその時代、十代の頃に観たり、読んだりした作品です。つまり、この10選は1980年代に音楽に慣れ親しんだ少年、青年を示すそれなのかもしれません。 

独自性を示すなら「家族ゲーム」です。わたしはエレファントカシマシのファンですが、そのボーカルの宮本浩次とこのドラマの少年たちと重ね合わせていました。同じ家族構成も団地で暮らす背景も共通項として挙げられますが、ドラマではRCサクセションの曲が使われていました。RCサクセションは宮本が慣れ親しんだバンドです。印象的なのはこのドラマの長男が学校をサボって部屋で聴いていたのはRCサクセションの「指輪をはめたい」という曲でした。エレファントカシマシのファンである立場からするとその原点はこのドラマが深く関わっています。また、同世代のファンで
同意見の方がいるかどうかは気になるところで、これもまた、確かめたい事柄ではあります。


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