モラトリアム

制服はいい。

一つ言っておくが、ロリコンではない。別に変な意味ではなく、ただやはり制服を着た高校生を見ると、いいなぁと思うわけである。

制服を着て汗だくで学校に向かって自転車を漕いでいる姿を見ると、がんばってるなぁと感心するとともに、今更もうそんなことは出来ないなと歳の老いを感じる始末である。たった三年前は自分がそうであったというのに。

なんでこんなことを感じるようになったのか。それは学校が普通に始まったからだろう。今まで家にばかりいた高校生が、水を得た魚のように群れをなして通学路を泳いでいるわけである。どうりで改めて感じるはずだ。

さて、そんな私の高校生時代はというと、

野球をしていた。

それなりに真面目にやってきたという自負はもっているつもりだ。その頃は同じクラスの女子に制服いいなぁなんてことは思ってもみなかったが。

あの頃は早く大人になりたいと思っていた。大人の方が自分の自由に動けることが出来るのだからいいじゃないかと思っていた。自由の代償に責任がついていくるなんてことは知る由もなかった。

ただ、今もそんな重大な責任なんてよく分かってはいない。心理社会的モラトリアムである。

高校生もどりてぇな

kentaro