見出し画像

2019年8月に公開されたスニーカーニュースまとめ

2019年1月からまとめはじめたスニーカーニュース8月分!

例によってオフィシャルのリリース日ではなく、わたしがSNS等でアップしたタイミングで区切っていますので悪しからず。

あらためてよくみると補強のレイヤー感が独特。 そのうえ、急に現れるレーシング構造がさらに独特に見える。 ミッドソールとアウトソールのバランスも。 セオリーから外し方がうまい。

国内で別注するお店のなかでもトップクラスのセンスを発揮するビリーズ。 個人的には毎回新作をたのしみに注目しています。

一目見てなんだこれ!?とおもって、プロトタイプだとおもっていたらまさかの商品化という一品。 ファッションデザイナーからのリリースで、コンセプトがジュエリーでありつつも、アウトプットはスポーティというとてもおもしろい試み。 ほかのも見たいなぁ。

アグが少しづつテイストを変えてきていて、これまではブラウンシューズ的な文脈でリリースされてきたけど、最近はスニーカー文脈に切り込んできている。 これによってどんどん可能性が広がってきている。

これはほしい!とおもう機能「だけ」を形にしたような一足。 ミニマリストやただ完全防水がほしいひとには、もうこれ一足で十分なのでは? もちろんわたしも一足ほしいです。。。

プーマのトレラン系のイメージがなかったのですが、思えばプーマのパターンのデザインランゲージから言えば、アーバントレイル系のデザインとの相性は良いだろうなとおもっていたら、やっぱり食べ合わせいいよねとわかったケース。 もっとシンプルなやつも見たいなぁ。

わたし自身はリアルタイムで知らない世代なので、やはり初見ではとても新鮮に見えました。 これがスニーカーの文化的なおもしろさで、ようは同じものを見ても世代によって、立場によって見え方がちがうということなんですよね。

エンジニーアドガーメンツが最近コラボに積極的になってきていて、個人的にはとても嬉しい状況になっています。 というのも、毎回すばらしんですよね、仕上がりが。 ポップではないけど、渋かっこよくて、品が良いという、理想的なコラボの数々。

最近よくみかけるようになったフィドロック。 ナイキが最初につかいはじめたのかな? これまでの磁石系プラスティックバックル系のなかでもデザインがカクカクしていて抜群にかっこいいんですよね。

チャンキーも行き着くところまでいくと、アッパーがソールに埋まってしまうということになるのだな、と具体的に見せられてしまいました。 これをよしとするかはひとによるとおもいますが、潮流的には行き着くところまでいったかなという印象。

これはすごいおもしろい試みというか、あたらしいなとおもいました。 お店とお客さんの関係性、もっと言うと信頼関係の形を問う試みだったのではないかとおもいます。 その割に靴は堅いというか、意外と渋めなのが更に好印象でした。

初期のフィリングピースが好きなひとにはちょっと驚きな方向に向かっているというか、なんならちょっとがっかりみたいなのもあるかもしれませんが、ある定型である程度の規模までいったブランドはより広げていく方向に行かざるおえないのだよな、ということを改めて考えさせられてしまった事例。 もちろんこれが好きというあたらしいユーザーが獲得できればブランドとしてはOKなわけですが、世界観をキープしながら広げる難しさよ。

パターンのアウトラインはそのままに縫いあわせ型を変えるだけでこの変わりよう。 縫い目を表に出したり、隠したりで印象は大きく変わるという事例。

これはあたらしい、というかようやったなとおもった一足。 氷室友里さんのカットすることによって完成するテキスタイルを見たときにあたらしいなぁとおもっていたら、そのコンセプトをそのまま取り入れたようなこの靴がでてきました。 すごいはやさ。

あらためてわかったのはアークの靴はフットウェアデザインではなく、プロダクトデザインなのだなと。 それによる善し悪しは別として、やっぱりスニーカーとしてのシズル感とは別だよねというはなし。 いや、すきなんですけどね、アーク。

レイヤーの重ね方がとてもスマートというか、おもしろい見せ方にしている。 重ねてミッドソールのサイドパーツがアッパーの見え方にまで影響させていることとか、全体としてのデザインのまとめかたがまとまっている。

これはとても面白かった。 思えば「機能性」の元は自然界にすでに存在する現象の再現とも言える。 それをどの程度そのまま見せるかという加減で言ったら、結構そのまま見せるとこういう風になるのかもしれない。

結構一般的に見られるようになってきたコーデュラの、より自然な風合いのものが出てきた。 たしかにコーデュラって「コーデュラ」ってテクスチャーをしているので、もうちょっと自然な感じに見えたら良いなとおもっていたら、出てきた。

常々、こういったコンセプトが先行したモデルは、より多く公開されるべきだし、より広く知られるべきだとおもっている。 そうすることによって、内在的なニーズをポイントアウトするだけでなく、個の才能がよりおおきな「事」に繋がり得るからだ。 本当は会社同士の隔たりですら、スニーカーの元に集まれるようなことになればいいのにとおもっている。

これはまた挑戦的なモデルだなとおもっている。 思いついても、実際にやろうとならないからだ。 もしくはつくっても、売る人が渋るような内容だ。 アイディア自体はシンプルだけど、実現するのがとても大変な内容、それを業界のトップが率先してやるのがこのスニーカーのおもしろいところだろう。

これ地味に未だに見れていないので、見てみたい。 リキッドセルはまだ微妙な反応がつづいているけど、どう展開していくのか。。。

これも現物がみたい。 とても特殊なことをしているように見える。 とくにフィッティングに関して。 フィッティングは一箇所で調整が効く、というのが一番効率がいい。 しかしそれ以上にフィット性を高めるとしたら、細かく切り離して調整していくことになる。 それをこれは実現しているのかもしれない。

なんか親子でお揃いで履けるものが増えてきているようにおもう。 家族持ちにはうれしい状況なのでは?

マルニも定期的にスニーカーで挑戦的なことをしていておもしろい。 スタイルを追いかけているだけの他のハイブランドとはちがい、スタイルを生み出そうとしている気概が見える。

フライイースがさらに進化している。 これこそがコンセプチュアルなモデルを大きな企業がリリースする意味だろう。 もともとフライイースだってコンセプトモデルだった。 それが市場の隠れたニーズに受け入れられ、更なる広がりを見せる。 そうしなければ進歩していけない。

リーボックらしいかと言われればそうではないけど、こういうのをやるんだったらリーボックだろうという絶妙なバランス。

切り貼り系が地味に引き続きつづいている。 元のモデルを知っていると、こういうネタはとてもおもしろいし、そうでなくても見え方的にはフレッシュにうつる。 そう考えると、そのブランドの昔からのファンも、あたらしいユーザーも両方ハッピーになる企画のかたちなのかもしれない。

アダプトの進化系。 まさかのハラチ。 面影はない。 しかしあたらしいことをするということは、こういうことなのかもしれない。 意外とどんどん増えそうなオートレーシング。


番外編

いつかスポーツメーカーもnoteに参加するかもとおもっていたけど、まさかのアンダーアーマーが一番手。 意外すぎてびっくり。 どんどん更新してほしいなぁ。


もともとはコンセプトモデルからスタートしたものや、プロトタイプが発展したようなもの、これまでのものとは異なる挑戦的なアイディアに挑戦したものなどが多かった8月。 そのどれもが特にフィッティングに注目したもの、もっというと履くという行為の適応範囲を広げるような内容のものがおおかったのが、特徴的でした。 これがほとんどひとつのブランドからリリースされていることが若干かなしいのと、それでもそれによりおおくのブランドがより広い視点になればそれでも意味があるかもしれないとおもった8月でした。

この記事が参加している募集

サポートいただいたものはすべてnoteの記事作成のために活用させていただきます。