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米10年債利回りが初の0.5%割れ、30年債も初めて1%を下回る

これまずいですよ。

これまでの米国の強みとして、やはり他国対比金利が高かったことで米国への資金還流が激しく来てました。

ところが米国金利の「日本化」が起こってしまうと弊害が生じます。先ず、(1) 資金が今までの様に激しく来なくなるという事です。米国は世界最大債務国です。資金が米国に流れなくなるとそれは血液の流れが止まった身体と同じになってしまいます。次に、(2) FRBが景気浮上策として金融緩和の余地がなくなってしまいます。もう既に市場ではそれを織り込んで来てて、金融緩和は実質効果よりもアナウンスメント効果の機能の方が大きくなってます。

そうなると、米国政府はひたすら財政出動するしか方策がなくなってしまう事になります。

これまで金利が比較的高いので米ドルの優位性が発揮できていたのですが、それがなくなるとなると我々が予測していないような事態が起こるリスクが発生することにもなりかねません。

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立沢賢一

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