再び先週同様「米ダウ買い・ナスダック売り」/欧州、大型財政支出合意[マーケット考察]2020.7.22

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は159.53ドル高の26840.40ドル、ナスダックは86.73ポイント安の10680.36ポイントで取引を終了しました。

月曜日と真逆で再び先週同様「米ダウ買い・ナスダック売り」。中でも、主力ハイテク株が利益確定売りに押された一方、出遅れ感が強い景気敏感株が堅調に推移しました。今週後半に主要ハイテク株の決算が控えており、かなりoverbought状態になっているテック銘柄の利食い売りポジション調整が入ったと言えます。

やや調整が入った様に見えるナスダックから、買い場のチャンスと捉えるかまたは上げ相場をリードした個人投資家のポジションがうまく後発隊の機関投資家の買いに吸収され引き続き上げ相場の様相になるのかが今後の相場を占う上でのポイントになるでしょう。

昨日の目玉は欧州の7,500億ヨーロに及ぶ大型財政支出合意に関して、ドイツメルケル首相は欧州が改めてEU設立時の理念に立ち返り、連帯感がなければ未来はないという強いメッセージを表明しました。またドイツは平和的にも経済的にもヨーロッパが一致団結しなければうまくいく術はないとまで主張し、それが実現すればあたかもユーロが復活するかも知れないのではないかを彷彿する様なイメージでした。うまく実現できれば、ユーロは復活できるのかを注目したいところです。


立沢 賢一(たつざわ けんいち)
元HSBC証券社長、京都橘大学客員教授。会社経営、投資コンサルタントとして活躍の傍ら、ゴルフティーチングプロ、書道家、米国宝石協会(GIA)会員など多彩な活動を続けている。投資戦略、情報リテラシーの向上に貢献します。

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