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20年間でのラグビー環境の変化【高校ラグビー】高体連登録データ(H15-R4)

高体連(全国高等学校体育連盟)の加盟校調査結果が公表されました。記録が確認できる平成15年度からの記録をまとめています。

参照データ


H15~R4までの登録校数、登録人数の変化


高体連登録校数、登録人数推移(H15-R4)

現場に実際にいて肌で感じていることですが、数字で見ると改めてその変化を突き付けられます。5年間で100校、選手数も約2,500人の減少。5年前からみると1割ほど規模が小さくなっているということでしょうか。

20年前からの比較(全国)

20年前と比べると、
登録校数:71%、登録人数:58%

になっています。

昨今の状況が関係していない、とは言えないですがもちろんそれだけではないですよね。あるいは、来年等にさらにその影響が出てくるのか。。。

ブロック別

地域分けの基準はブロック単位になっています。


都道府県別

都道府県別の推移です。皆さんの出身地ではどうでしょう?


今何をするべきなのか、、

2023年のフランスW杯に向けて、日本代表は強化を続けています。また、先日リリースがあった通り高校年代のラグビー環境においてもU-17のトレセン設置や、Bigman&FastmanプロジェクトなどのTID事業も様々着手、定着してきているものもあります。

花園出場選手を見ても多くが中学校からのラグビー経験者で、未経験者の割合はずいぶんと減ってきています。強化の方向としては望ましいことかもしれません。
その一方で、高校で興味を持った選手の「やってみたい」に応える環境はどうであるのか。普段練習の場があっても、公式戦では厳しい現状もつきつけられることもあります。

強化に奔走していたいだている方達には頭が下がりますし、引き続き強い日本代表を見せてほしい。だけど、それだけじゃないところにも。

現場でもできることをやっていくだけでなく改革が必要な時。
他の競技からはどう見えているんだろう。体験に来てみたけれど、選ばなかった生徒の本当の理由はなんだろうか、、考えないといけません。
見るスポーツとしての認知度は以前よりも高まっていることは感じています。逆にみるためのスポーツ、にもなっているのか。

花園予選の出場校数も例年通り調査中です。合同チームが多い、だけでなく登録していないけれど出場していない学校数も気になります。こちらは11月か12月あたりに。

読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。