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38歳からの転職活動③職種の方向転換を余儀なくされる

前回からのつづきです。

面接をする会社は前職と同じく
印刷会社でDTPの仕事になります。

面接ができる運びとなったのは
書類の改善も大きかったですが
スキルを証明するのに「ポートフォリオ」を
添付したことが功を奏したと受け止めます。

この「ポートフォリオ」を添付するのも
カウンセラーによるアドバイスを頂いてから
取り入れました。

「ポートフォリオ」とは簡単にいいますと
今まで自分が手がけたチラシやパンフレット
などを手本にして、新たに作ってまとめた
作品集のようなものになります。

書類選考までの道のりが長かったので
気持ち的にも期待が膨らみます。

面接では「ポートフォリオ」の内容に触れ
実務の話が中心となりました。

「ポートフォリオ」を参照して
「どこまで踏み込んだ仕事をしてきたか」
と質問されます。

例えば、企画立案、レイアウト構成、
デザインといったことですね。

これまでの仕事は、営業の指示に従って、
DTPの作業をしていくというものでした。

なので、自ら企画を立てたり、
デザインをするといったことは
全くないわけではないですが
先方が望んでいるスキルでは
ありませんでした。

求めていたのは、DTPのスキルに加えて
現場を仕切れる人材。

確かに30代後半ともなると、
統括的に仕事を管理する能力が
求められてきます。

私の場合、この部分が欠けていました。

仕事に集中して黙々と取り組むタイプなので
人を管理したりといったことが苦手でした。

「まだ、20代であればスキル的には
申し分ないのだが、30半ばだと難しい」
と告げられます。

要は、スキルが中途半端なので、
年齢的に無理ということです。

自分ではある程度、他でも通用すると
思っていたので、現実を突き付けられ
ショックでした。

でも、ストレートに本音で話して貰い
自分の立ち位置が明確にわかったので
とても有り難かったです。

やはり、実際に相対して話をしなければ
わからないものです。

後日、『しごとセンター』へ行き
カウンセラーに面接の結果を報告。

このままDTPで仕事を探し続けても
自分のキャリアが企業が求める人材と
大きくズレが生じているので
方向転換すべきか相談をします。

そこで
「簿記2級の資格を持ち経理の経験があるので
経理職で探してみてはどうですか?」
と言われます。

経理は、前職の会社で間接的に
携わっていましたが、
経験と呼べるにはどうかと思い
考えていませんでした。

その旨を伝えたところ、
「職業訓練を受講しながら、
就職活動すればいいのでは?」
と提案されます。

学びながら勘を取り戻すということです。

職業訓練校に通うという発想は、
全く思い浮かばなかったです。

というのも、技術的なことを教える
イメージが強かったからです。

職業訓練校に通う目的は、
別の意味合いも含まれていました。

失業期間が長引くと、
失業保険を貰うことを目的に
就職活動をサボっていると勘繰る
企業もいるとのことでした。

この時点ですでに3か月が過ぎ、
いわば振り出しに戻った状態です。

世の中が不況といっても、
失業経験がない人はすぐに仕事が
決まらないのは怠けていると考えがち。

そのことから、職業訓練校に通いながら
就職活動をしていると言えば前向きに
捉えて貰えるというのが狙いです。

大手の専門学校も講座を開いていて
受講料も無料ということもあって
申し込むことにしました。

             (つづく)

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