見出し画像

砂漠250㎞マラソン⑫砂漠の歌

明日は、世界で最も過酷な砂漠マラソンの1日目。

そんな状況の中、僕らチームアホは


現在

お歌

の練習をしている。

画像2


去年の砂漠マラソンでもカメラマンとして完走を果たしたマサオさん曰く

マ)世界中の人がハッピーになって笑顔になってる瞬間を映像に撮りたいんだよね〜

そしてリーダーのマンモスこういちさんが続けて

コ)それって世界中の人が知ってる歌を歌えたらいいんじゃないかな!?選手全員で歌えたら最高にハッピーやん!!

そこで俺らは
We are the word

imagine
の練習を始めた。

そしてまた、俺の心配度は上がった。

なぜならこのマラソンは19人のチームで助け合ってど素人が完走するというコンセプトがあるものの

メンバーの歌っている顔を見ると

とても世界で最も過酷なマラソンに挑戦する顔ではなかった。

遠足に来ているくらいの…
来た事自体に満足しているくらいの顔だった。

う〜ん…いや、でも……
これが良さかもしれん。
本当に分からんな。

これまで幾多の困難を乗り越えた人や
こんな状況でも能天気に明るくいられる人の方が、この砂漠マラソンというものはいいのかもしれん。

そりゃあそうだ、まともな神経じゃここにいれないし
これが僕らチームアホの良さなんだろう笑

だけど僕はどうしてもこの不安を光広さんにぶつけられずにはいられなかった。

画像2


光広さんとは元路上詩人で路上詩人とは
道に座って、あなたに一筆書きます!!という
一度は見たことがあるが、実際にやっている人は初めて会った職業?だ笑

そして今はポエトリーディングという音に言葉を乗せて感情を吐き出すアーティスト活動をしている。

一度だけ光広さんの舞台を観たがそれは凄い感情の爆発だった。

ぼくは光秀さんがとても好きだった。

光)ケンシロウ…お前はほんとよう見とんねんな〜てかお前ずっと何か考えてんのやろ??

ケ)そうですね〜ぼーと出来ないですね笑

光)やからお前はよく寝るんやろうな。頭を整理してるんや。ケンシロウやったらこのレース中に出来る事いっぱいあると思うで。

ケ)……不平不満を言うくらいですかね??

光)笑笑笑、お前の黒い部分も好きや。ま、なる様になるやろ。

ケ)そうですね〜

なんだろう…光広さんと話してると凄く

安心する

目の中がずっと優しいんだ。

・・・

ま、心配しても仕方ないし始まってみないと分かんないか!!笑

こうして、俺は心配しでしょうがない心にふたをし

翌日のマラソンン本番に備える事にした。


つづきはこちら

前回の記事はこちら


より多くの人の話を聞き文章化していきたいと思っております。 取材に際しかかる費用があるので 是非、サポートしていただけると嬉しいです。 絶対に1+1は0にはならないと思っておりますので よろしくお願いします。