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私の頭の中のガラクタ

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その日の思考のお掃除的文章を集めてみました。 「ガラクタ」って、「我楽多」って書くんですって。 「ガラクタなんか捨てなさいよ」って言われるかもしれないけど、 「我楽多」なら、捨て…
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2021年2月の記事一覧

2月/2月28日

2月/2月28日

2月。初旬には「立春」を迎え、まずは暦が春を匂わせてくる。
今住む街は毎日だいたい青空で、控えめな太陽と顔を合わすことができ、
冷たく乾いた風が肌を刺す。
季節が進むと、ほころびだす梅の花。ふわり、ほわり。
街に少しづつ、色づき始める。
春を目指して、自然は暦を追いかける。

だけど私にこびりついた「2月」の記憶には、あまり色がない。
空は鉛色、反射して必要以上に眩しい雪の白、氷の透明。

帰り道

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いのる/2月27日

いのる/2月27日

のんきにホットケーキを焼いていた土曜日の朝、心配なニュースが飛び込んできた。
遠方に住む大切な友人の、身体と心のこと。
月並みな言葉だけど、彼女のことを想うと、どれだけ残念で不安な気持ちだろう、と。
私にできることなんて、何もなかった。不安な気持ちに直面する時間を減らすための気の紛らわしになりそうなドラマを紹介することくらいしか。あとは、祈ることだけ。

小学校低学年の時、私は、クラスの全員が自分

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「なぜ」の面倒くささなら、大いに受け入れよう/2月26日

「なぜ」の面倒くささなら、大いに受け入れよう/2月26日

「なぜ」と問うことが苦手だった。「質問がある人?」と問われても、何も思いつかなかった。
そんな自分に気づいたのは、大学生のゼミ活動。担当の教授が「“問い”をしてなんぼ」というスタンスの人だった。「なんぼ」とか言ったが、教授はそんな言葉を使っていない。思いっきり標準語だった。新潟出身の酒とスキーを愛する先生だった。

人の話を聴けば、「へぇ」「なるほどぉ〜」「すごーい」止まり。
大学生までで、こんな

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「意思」と「運」の心地よい分岐点をさぐる/2月25日

「意思」と「運」の心地よい分岐点をさぐる/2月25日

水の入ったコップが溢れるように突然花粉症を発症する、と言われるその日がいつか来るだろう、という予想はついている。

しかし私には徐々に忍び寄っている気がしてならない。
ここ数年、季節の変わり目になると明らかに目の調子がおかしくなる。
コンタクトをしていようものなら、目がゴロゴロしてずっとしかめっ面をしていなければならない羽目になる。体感では、今の自分、ガチャピンぐらいしか目が開いていないだろうなと

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その続きを贈らせて/2月24日

その続きを贈らせて/2月24日

先日のキュンキュンドラマ(「恋つづ」)から興味があちこちに飛び火している。
今は主題歌を歌っていた「ヒゲダン」を聴きまくるところに行き着いた。毎日のように「イレーギュラーーーー」をリピートしている。もちろん、その他の曲も。聴けば聴くほど、良い。

Official髭男dism。第一印象は、「読みにくいアーティスト名だなあ」だった、気がする。当時、特に好んで聴いた訳ではなかったが、こちらが求める前に

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思考の掃除をしている/2月23日

思考の掃除をしている/2月23日

昨日は変な時間に帰ってきてそのままドラマを見ることにして、これを書くのを諦めた。
実質の毎日更新は止まってしまったけど、なんだかんだ、一応、毎日続いている。

今の時点では、たくさんの誰かに読んでいただきたくて書いている、というわけではない。自分の日々は「なんでもない」けど「なんにもない」わけではない、という証を残したくて、自己満足のために書いている側面が強い。とは言いつつも、完全にパーソナルにも

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月曜から夜ふかし/2月22日

月曜から夜ふかし/2月22日

空気を読んだような無駄な残業をしてしまった。

帰ってきてご飯を食べて、もうこんな時間か、でも明日は休みだぞ、と無敵な気がして、最近見ていた“キュンキュンドラマ”の残り4話を一気見した。
もう今日は頭は使わない、ただこの世界に浸るのだ。

ドラマをリアルタイムで見ることはほとんどない。毎週決まった時間にそこに1時間ほど居続けなければいけない、というのが苦手だから。(レコーダーはあるのだけど、ここに

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「食べることは生きること」/2月21日

「食べることは生きること」/2月21日

もともとそこまで料理が得意ではないが、一人暮らしをしていると「自分だけの食事」を用意することがなおさら億劫になる。実家から送ってもらえる(これはありがたい)米を炊き、冷蔵庫にある食材を組み合わせてみそ汁を作ったらとりあえず及第点。メインを作れたら万々歳。面倒な時は躊躇せず、スーパーのお惣菜を投入してバランスのよい風な食事を用意する。
食べることが生きることに直結していること、よく噛んで味わって食べ

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その不自由を愛せよ/2月20日

その不自由を愛せよ/2月20日

自由が欲しいか、という問いは、至る場面で投げかけられる。
欲しいです、と答えるのは簡単だ。

中学校の時の国語の先生は、子どもの目から見ても、知性的で博識でストイックで勉強家で、周りの先生たちとはまとっている雰囲気が少し違っていた。そもそも中学時代の授業の記憶なんて断片的だけど、その先生に「国語」を習った記憶もかなり曖昧である。その代わり、中学生に投げかけるには少し小難しい、だけど今思えばボディブ

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リミットオブラブイン家電/2月19日

リミットオブラブイン家電/2月19日

ずっと気づかないフリをしてきたが、認める。家のエアコンから出てくる暖房の風が、暖かくない。だからと言って冷たくもないが、ぬるい。設定温度23度でこの仕事ぶりは、ちょっといただけない。

今住んでいる家は2007年に建った、と聞いていた。2007年って、そんなに昔じゃないと思っていたが、今からさかのぼること、もう15年も前のことである。
室内の傷みはさほどひどくないし、いたってシンプルな作りで、特に

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素直な人たちと、育った時代が素直になることを許さなかった人たちと/2月18日

素直な人たちと、育った時代が素直になることを許さなかった人たちと/2月18日

この25時間の間に、今年1年分くらい人に褒められた。と言ったら、大げさだろうか。

昨日の夜。お字書きあそびした、書の動画をプライベートなインスタアカウントのストーリーにアップした。すると6人もの「友人」たちがリアクションをくれた。
(ここで「友人」としたのは、結構幅が広いから。最近ZOOMで会話した友人から、高校卒業以来会っていない同級生まで、様々。)
ストーリーなんて自己満足で、流し見で、1日

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箒星/2月17日

箒星/2月17日

集中して字を書きすぎた時、私は多分姿勢がよくない。多分頭が前に出てしまっている。首の付け根をはじめとした首肩まわりの筋肉が、必死にその重さ6kgぐらいの、脳みそが詰まっているのかスッカラカンなのかわからない頭を支えてくれている。その代償は、意外と大きい。身体がガチガチになって、なんとなく、調子が上がらなくなる。
そうなった時はふと気づくと、「あ、今身体がとっても力んでるな」と感じる。意識できた時は

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感覚の不得手/2月16日

感覚の不得手/2月16日

帰り道の途中にある大きなため池からバタバタバタと水面を叩く音と、鳥が短く鳴く声が聞こえてきた。夜の帰り道、視覚で捉える情報は少なく、その音に、確かに聴覚が反応した。

耳のみから情報を、というか「言語情報」を入れることに、昔から、どうも苦手意識がある。
聴力に問題がある、というのとはまた違って、聴覚から得る言語情報を処理するのに時間がかかる、みたいな感じだ。

さかのぼれば小学生の時、電話があまり

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クラス対抗リレーから考察する/2月15日

クラス対抗リレーから考察する/2月15日

中学校の運動会に、「クラス対抗リレー」という競技があった。

クラス対抗リレーは、文字通り、クラス全員が、一人100m(半周)ずつを走り、バトンを繋ぐ。私は走るのが得意だったので、リレーはおてのものだったが、今思い返せば、走るのが苦手な、嫌いな人からすれば、ただの見せしめ罰ゲームだったろうと、容易に想像ができる。(田舎の、平和な中学校だったから、誰一人としてクラスメイトを責めたり、ということがなか

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