転職マーチ
現在午後から始めた新しい仕事の1つで、レジ業務がある。
過去にもレジと接客は経験していて、特に接客はHSPであるにも関わらず好きだった。
その店での仕事は客の困りごとに対処して直した物を渡すというもので、
そのため一人ひとりに時間を割いて丁寧に困りごとをお聞きしていた。
直した商品を渡すとありがとうと言われ、修復作業は時間との闘いで大変だったが、
「感情的報酬」の部分が満たされていた、やりがいのある仕事だった。
人間関係もよく、その店の店長さんにはいつも親身になってもらって、今までで最高の職場環境だったのだが、
如何せん閑散期には会社の意向でシフトを削減されるため、生活が難しく辞めざるを得なかった。
現在の職場だが、レジがまるで違うことに戸惑っている。以前のレジ業務は現金とクレジットと、そのデパートのポイントカードのみの利用だったのだか、今は電子マネー決済の世の中である。
私はアナログ人間なので、ペイペイくらいしか電子決済は使わないが、
〜ペイだけでも10種類くらいあり、その他の交通系マネーや、商品券との併用、その店のポイントカード、キャリア決済、キャリアのポイント払い、そのデパートのポイント(アプリとカード)、〜カード……
などなど
アラフォーには付いていくのが精一杯である。
単体で支払われるならいいが、併用で3つの支払い方法を提示されると、もう終わり。
パニックになってしまう。
そのため慣れるまで短時間勤務にしているが…
慣れるのだろうか…という不安に襲われている、現在勤務一ヶ月目である。
体力的には問題ないが、脳の疲労が半端ない。
そんな杞憂を、職場の若者に言っても分かってもらえないだろうし。
向いてないのかも…と、
もう既に「転職マーチが頭の中で流れ出した」と仲良しの電話相手のおじさまに言ったら、
また辞めるの?と冷やかされた。
私のこの「転職したくなるざわめき」を私は「転職マーチ」と揶揄っている。
マーチは入社1ヶ月位にズンチャカ鳴り始め、
2ヶ月経つ頃には、周りの視線を感じ始めて
居づらくなって、
3ヶ月頃にもう終盤「無理だマーチ」の盛り上がりをみせる。
なんだそれは?であるが、
サル、ゴリラ、チンパンジー♫
のあのマーチ曲のごとく、私を転職へと駆り立てるリズムにぴったりなので、そう呼んでいる。
御局的な存在がまだ(今のところ)、いないだけましだと今日も仕事帰りにドトールで自分を慰めている。
年をとると、新しいことを覚えるのが大変ということが身にしみて分かった
そんな四十の秋である。
※前回に続き、「11ぴきのねこ」からマーチっぽい?絵を。