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悲愴的婚活の無意味さについて

就活というものをイヤイヤ頑張った人は多いと思う.
受験勉強もそうだ.
この延長に婚活があると考えている人もいるかもしれない.
私は,そう思うと,もうエネルギー残量がゼロである. もう頑張れない.
これまで死ぬほど頑張ってきて またさらに頑張らなきゃいけない.
自分は動物園の猿山にいる雌で,どの雄と一緒になるのか,一生独身なのか,お客さんから面白おかしく観察されているような,みじめな気分である.あの雌猿は,お勉強は頑張ってきたみたいでそれに自信を持ってたのかもしれないけど,もう年で,モテないのねwいい気味wと評されているような,そんな気分・・
結婚しなよwwと飲み会などで言われると,そういう気分になるのだ.
そんな為に,頑張れません.

そして,結婚する意味というのは 自分の存在を受け入れられている実感を得られ 精神的に安らげる基地的な存在が得られるからするものだのだと思う. はたして,そういう結婚に成功している人は この世界にどれだけいるのだろうか???
結構いるのかもしれないが,不透明である.
幸福度調査を行ったところで 自分が幸せだと思い込もうとしている不幸な人もいるわけなので あまりあてにならないと思っている.
自分の存在を受け入れられている実感を得られて心穏やかに一緒に過ごせる人
かつ,諸々の条件がまあアウトではない人
かつ,お互いに恋愛感情がうまれて結婚までいけるエネルギーがわく人
こういう異性の存在確率は,おそらくめちゃくちゃ低いと思う.
お互いに好きになって付き合うというだけで この世の縁の奇跡みたいなことなのだと思う.

そして,幸せな結婚ではないならしなくていいとするならば
一生独身であることは全くもって普通のことだと思う.
結婚しないと衣食住の問題で生きていけないような,一昔前の社会構造でないなら,
一生独身になる人は多くて当然になると思う.
では諦めて,一生独身で生きればいいのかといえばそうではないと思う.
もし,適切な結婚ができるのならば それはとても尊いことなのだと思う.
それを感じるからこそ他人に結婚を勧める人も絶たないのだろう.
人生のどこかで,そこを目指すのは良いことだと思う.
憧れを持つことはいいと思う.
しかし,幸せな結婚を若い間に絶対しなければと考えて,
就活やら不動産購入のように 計画的に遂行しようとしても,
頭で考えてどうにかなるものではないのだと思う.
(就活や不動産購入でさえ,頭だけで考えるものでもないと思う)

一番無意味なのは 悲壮感いっぱい 焦りと焦燥でいっぱいで 義務感を感じながら 長いスパンで婚活地獄を味わうことだと思う.
人生の気分を婚活で台無しにすることだと思う.
悪い親は,受験勉強のとき,就活のときなどにそうだったように 子供の人生の気分をそうやって一生,台無しにしようとする.
私は,悲壮感でいっぱいであろうが 焦ろうが,いい異性とエンカウントして恋に落ちる確率は 変わらないとおもう. むしろ低下するのではないだろうか.

私が一番大切だとおもうのはとにかく,人生を楽しむことだと思う.
自分の力で人生から幸せを引き出せることが 自分にとっても大切だし
そういう人を,他人は求めるものだと思う.
真面目に生きてきた人に限って とても優秀でいい人なのに・・ 良縁に恵まれない人は結構いるが,
そもそも,幸せな恋愛結婚自体が誰しもにとっても難しい運ゲーというのに加えて
こういう人が結婚しにくい理由はここにあると思う.
義務とか,世間の目とか,そういうのに振り回されて 幸せを他者評価にゆだねている.
不安と焦りで,婚活する. 足りないものを,埋めるために焦っている.
病気になったとき助けてほしい,孤独死したくない,
老いるのが怖い,若くて市場価値が高いうちに,条件のいいひとと身を固めたい.
そういう人を,満たしてあげたいというボランティア活動精神に あふれた人が,可哀想だと思って,結婚してくれるだろうか? 愛してくれるだろうか. そうやって得られた結婚が,プレシャスなものである確率は高いだろうか.
そんなことはないと思う.

体調を崩したときに 不安になって結婚したいと思った という人が結構いるが, そんなのが結婚のモチベーションになる人と一緒になることって, 全くわくわくしないと思う.
私は,体調を崩したときに, 一人でも冷静に寝ていられる人間でありたい. そういうときのために準備できている人間でありたい. 死ぬときは,なるべくあらかじめ自分で身辺を整理して 自分が持っている価値あるものがあれば,愛する人に残したい. そう思える人と一緒になりたい.

この人と一緒にいると,陽のエネルギーがもらえる・・ 世界は良いところだと気づける・・ 何もなかった無機質な世界に,喜びや幸せ,愛,ユーモアを見出せる・・ と思わせなければ,究極的にまともな人には, 一緒にいて幸せになれる人には,モテないのだと思う.
美しく,エリートで,年収が高く,若く,著名で,実家が太くとも ここがなければ,なんか違う相手を引き寄せる気がする.
人生の未熟な段階で 間違った人と一緒になる人がどれだけいるんだろうか. 世間の圧力とか,恋愛の別れの辛さとか,勢いとかで誰かとうっかり結婚していたら 今頃不幸な結婚生活か,離婚を経験していたと思う. もしかしたら,一緒に成長したということもあっただろうか? それも一切期待できないようなモラハラ人間を悲壮感のある自信のない人間は引き寄せるものだと思う. そして,よほどのことがあったり 気づきをえて,自我に目覚めない限り そういう人間と離れることができない.

このために,まず自分ひとりでも幸せな人間にならなくてはいけないのだと思う. それが,とても難しいことであり,人生の課題なのだと思う.

#恋愛 #婚活 #メンタルヘルス #運 #結婚

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